白神一人撮影旅行(その3) (2009/08/16)
▼13日(木曜日) 曇り時々小雨
最終日の報告の前に、今回持参した機材について。
カメラは、
①EOS40D
②EOS 5DMarkⅡ
の2台を持参した。APCサイズとフルサイズである。
レンズは、
①EF17-40mmF4L USM
②EF24-105mmF4L IS USM
③EF70-200mmF4L IS USM
④EF100mm F2.8 MACRO USM
の4本。いわゆる「小三元」とマクロレンズ という構成である。
できるだけレンズ交換の手間をかけることなく風景を撮ることを念頭に、組み合わせとしては、
(A)EOS 5DMarkⅡ+EF24-105mmF4L IS USM
(B)EOS40D+EF70-200mmF4L IS USM
を考えた。(1)に三脚をつけ、(2)は首からぶら下げる2台体制で行こうと思ったわけである。この組み合わせでいけば、レンズ交換することなく、広角24mmから望遠300mmまでをカバーできるわけである。そして、さらに広角がほしくなったらEF17-40mmF4L USMをEOS 5DMarkⅡにつければいいと考え、また、花のマクロが撮りたくなったときのために、EF100mm F2.8 MACRO USMを加えたわけである。
で、実際はどうだったのかというと、
(ア)EOS 5DMarkⅡ+EF17-40mmF4L USM
(イ)EOS40D+EF24-105mmF4L IS USM
という組み合わせがほとんどであった。結局、雄大な風景を目にして広角は欲しくなったが、望遠側はあまり必要なかったということである。また、夏で花が少なかったこともあり、マクロもまったく登場する機会がなかった。
なお、レンズを持って行く時にかさばる「レンズフード」だが、実はEF17-40mmF4L USMとEF24-105mmF4L IS USMは共通なのである。どちらも広角用の大きめのフードだから、当初の(A)(B)の組み合わせを考えていた時には、1つだけ持って行けば済む予定で、それもなかなかグッドだと思っていたのだが、現地では、結局(ア)(イ)のペアで使うことが多かったために、EF24-105mmF4L IS USMのほうはフードなしで使わなければならなくなってしまい失敗であった。
さて、最終日。昨日の天気予報では一日中「雨」とのことで、確かに目が覚めた5時くらい!には激しく降っていた。しかし、7時前くらいからは薄日も差してくるくらいに回復している。7時に朝食を食べながら天気予報に注目したら、やはり「雨」とのこと。こりゃダメなのかなぁ…とも考え、荷造りをしながら部屋でグズグズしていたが、それほど天候が崩れる徴候もない。で、結局8時半ごろにはチェックアウトして弘前に向かうことにした。
ナビは弘前市立観光館にセットする。ここは、車を借りる際、「弘前城を見学するには、どの駐車場に入れるとイイですか?」と聞いて、情報を仕入れておいたところである。西目屋村から車で約30分、すぐに弘前市内到着である。お盆であるせいか、市内のお寺さんの前にはたくさんの車が違法駐車していて走りにくいが、これもお盆らしい雰囲気でほほえましくなってしまう。観光館まで100mくらいの所にガソリンスタンドがあったので、もう走り回ることもないことを考えて、先にガソリンを満タンにしておいた。
観光館の駐車場は、まだ9時過ぎということもあってガラガラ。カメラを入れたバックパックだけかついで、弘前城観光に向かう。
この観光館は、弘前城の大手門のすぐ側なのだが、「弘前洋館めぐり」のコースに入る「旧東奥義塾外人教師館」や「旧弘前図書館」なども敷地内にあるため、まずこちらを見学する。(見学無料)見学者は、私のほかには1~2名いるかいないかといった程度。5月の遠足の際、横浜の洋館めぐりをしたことが懐かしく思い出されるが、逆にいえば、横浜の洋館とそんなに違うわけでもない。
10時前にいよいよ弘前城へ。
大手門から入って、本丸を目指すが、こちらもガラガラである。途中の市民広場では、津軽三味線の練習をしている方がいたが、独特の音色が響き渡っていて「う~ん東北だ~」という感じで、イイ雰囲気である。
杉の大橋を渡ると南内門。この当たりから桜の巨木が多く、きっと春には素晴らしい桜景色が現出するのだろうなと想像される。下乗橋を渡ると南口発売所があって、そこから内側は300円の有料区域。せっかくだから入園し、天守に登ってみる。すがすがしい風が吹き抜けていた。その後、本丸の庭や北の郭などをのんびり見学し、東口発売所から外に出た。
すでに11時半近くなので、そろそろ昼食をと考え、「るるぶ」に紹介されていた「高砂」という蕎麦屋へ向かう。観光館から徒歩5分弱くらいのところで、すぐに見つけられた。昔風の風情ある建物で、外見からはうまそうな店に見える。
ところが、入店してビックリ。注文してから出てくるまで40分くらいかかるという。確かに満員であるが、蕎麦屋で注文後40分というのは珍しい。でも、せっかくなので待つことに。一人なので相席をお願いすると、同じく一人で来ていた年配の方が快く席に迎えてくださる。天せいろを注文。その間、そのご老人と色々話をさせていただくと、地元の方で、すでに仕事も引退しているとのこと。ここの蕎麦が好きで、11時の開店時に来たのだが、やっぱり40分待たされているのだそうだ。弘前城を見てきたことを話すと、「自分の地元を自慢するのは気が引けるが、ここの桜は日本一だと思う」とのこと。さらに、楓の木もたくさん植えられているので、秋も素晴らしいとおっしゃっていた。そうこうしているうちに、ご老人に蕎麦が到着。やはり天せいろで、おいしそうに召し上がっていた。人が食べるのを見ているのは失礼なので、私は撮った写真をモニターに映して見ることに。デジカメはこういう際にも、なかなか便利である。ご老人が食べ終わって席を立ってから約15分、やっと私の天せいろが到着。待ったかいがあって、なかなかおいしかった。とくに、エビ天が、開いたエビの天ぷらになっているところがグッド。開いても肉厚のしっかりしたエビで、しかも、つゆがしっかりからまっておいしかった。
すでに1時近く。2時28分弘前発の列車に乗る予定なので、観光館にもどってお土産を買い(国語科へは、太宰治をモチーフにした「津軽」というリンゴ風味のクッキーを購入)、駐車場を出て駅前のレンタカー返却へ。駅までは約10分、問題なく返却して、1時半過ぎには弘前駅に到着できた。この間、「雨」の予報にもかかわらず、一度も雨に降られずに済んだし、ムシムシしたとはいえ、晴れていた場合よりも涼しかったに違いなく、ラッキーだったといえるだろう。
その後、弘前から八戸まで特急「つがる22号」、八戸で東北新幹線の「はやて22号」に乗り換え、19時過ぎに東京着。イイ旅行であった。
ちなみに、「はやて」の車中では、17日(月)から始まる補習の教材(古文の入試問題)を解いていた…。