アートフィルターの楽しみ
オリンパスのカメラには、「アートフィルター」という画像の加工機能がついていて、これが私はかなり好きである。他メーカーのカメラにも似たような機能が搭載されるようになっていて、例えば街を俯瞰的に撮影した画像をまるでミニチュアの街を撮影したかのように見せる「ジオラマ」は、他社では例えば「ミニチュア」といった名称になったりしながら、今ではほとんどのメーカーのカメラに搭載されているようだ。ただ、使いたくなるフィルターの種類の豊富さや、出てくる画像の美しさ・楽しさといった点で、オリンパスのものが一番クールだと思う。
「百聞は一見に如かず」ということで、いくつかを挙げてみよう。(なお、「ジオラマ」は、今回例に挙げた画像には効果が発揮されないので不掲載)
元の画像
4月27日、遠足で訪ねた「相模湖プレジャーフォレスト」で撮影した「しだれ桜」である。他の桜はもう「終わり」で、八重桜が何本か「散り終わり」といった感じで残っているだけだったが、二本だけ「見ごろ過ぎ」といった感じのしだれ桜が残っていて、萌えだした若草をバックにして、それなりに満足の行く絵になった。
ファンタジックフォーカス
デイドリーム
ライトトーン
ポップアート
トイフォト
ラフモノクローム
クロスプロセス
ジェントルセピア
ドラマチックトーン
リーニュクレール
どのフィルターも好きだが、それぞれの画像によって「はまる」フィルターがあって、それが楽しいのである。(技術のなさをカバーしてくれたりもする…笑)
今回の画像でいえば、「ポップアート」がキレイな感じ。ただ、もっと色々な色がある画面の方が、よりポップな感じになって本領発揮ということなのだろうとは思う。「ファンタジックフォーカス」は私の好きなフィルターで、ふんわりとした雰囲気が花の画像によくあっていると思う。
フォトショップなどのソフトを使って、同じような効果を出す特集などが雑誌に出ていたりするが、かなり手のこんだ加工をしなければならないようだ。それが手軽に楽しめるのは、やはりデジタルカメラならではの楽しみと言えるだろう。
オリンパスのカメラでは、このアートフィルターを「ブラケット撮影」で簡単に保存できるし、さらに「RAW」で撮影しておけば、後から効果を確かめながら(楽しみながら)、パソコン上でフィルターをかけることもできる。
AFが遅いことや、高感度に弱いことから、今一つ魅力に欠けていたオリンパスのカメラだが、最新機種の「OM-D E-M5」 は、AFも劇的に早くなっているし(ただし、カワセミのような小さくてすばしっこい動体の撮影は無理…)、高感度性能はトップクラス、さらに、小型のボディが防塵・防滴設計となっていて、最強の「お散歩カメラ」「旅カメラ」といえそうである。(交換レンズも小さいからいっぱい持って行ける。ただし、バッテリーも予備がいっぱい必要かも。)