トスカーナの風景

2012年を振り返る

 年末に政権交代のあった激動の?2012年、私(および家族)は特に大きな不幸に見舞われることもなく、無事に一年を終えることができそうである。

<出来事ベスト3>

1  シエナとベネチアを訪れる!
*夏休みの終わりに、私ども夫婦と大学時代の友人二人とで、イタリアを一週間ほど旅行する。
 大学の先生をしている友人が、ベネチアにあるフェニーチェ劇場の友の会の事務局長で、ベネチアのことなら隅から隅まで知り尽くしている「ベネチアの達人」。その友人の案内によるイタリア旅行は、本当に楽しかった。前半はシエナに滞在して、トスカーナ地方の魅力を満喫し(=肉と赤ワインを満喫し)、後半はベネチアに滞在して、この海の都の魅力を満喫した(海産物と白ワインを満喫した)。天候にも恵まれ、美しい街並みを写し撮れたこともイイ思い出である。
 夏休みの初めの上高地トレッキングも楽しかった。

2 二人目の孫誕生!
*またまた女の子ということで、バカ爺としては可愛がればいいだけの存在が増えて満足至極である。

3 羽布団購入!
*こんなことが「出来事ベスト3」?と笑われそうだが、こんなにも快適だとは予想だにせず! すべての人に味わっていただきたい暖かさ&軽量感である。

<読書ベスト3>

1 莫言 『赤い高粱(コーリャン)』 (岩波現代文庫)
*さすがノーベル賞作家の作品である。鮮烈なイメージの描写が素晴らしい。

2 スティーグ・ラーソン 『ミレニアム』 1~3 (ハヤカワミステリ文庫)
*昨年のミステリー界で話題になった作品。映画化もされており、第一部から第三部まですべておもしろかった。アメリカ版映画も作品の雰囲気をよく伝えていて楽しめた。

3 工藤重矩 『源氏物語の結婚』 (中公新書)
*紫の上の物語上での設定など、勉強になった…はずだが、すでに忘れかけている。再読しなければいけなそうである。やれやれ…。

 その他、大澤真幸『夢よりも深い覚醒へ』(岩波新書)、サンデル『それをお金で買いますか』(早川書房)、小松英雄『仮名文の構成原理』(笠間書院)、増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)などが印象に残った。読み返した本は、スタイロン『ソフィーの選択』(新潮文庫)、エーコ『薔薇の名前』(創元社)、村上春樹『1Q84』(新潮文庫)など。最近は老眼のせいか本を読む速度がますます遅くなり、電車の中でも居眠りすることが多くなって、読める量がずいぶん減ってきた気がする。
 ちなみに、時代の流れに乗って?キンドル・ペーパーホワイトを導入。これから活用してみるつもりである。確かに画面は読みやすいが、画面の切り替わりなどにはやはり違和感があるし、コミックも買ってみたが、どうも画面上で見ることに慣れていないせいか、今一つの感じである。
 雑誌では、写真雑誌の「IMA」と、「ナショナルジオグラフィック」の定期購読を開始。美しい写真を楽しんでいる。

<写真関係ベスト3>

1 EOS 1DX (キヤノン)
*今まで手にしたカメラの中で最高(性能&価格)のカメラ。写り、動作、感触、すべて良く、所有する満足感高し。ファインダーがよく見えるし、何せAFの精度がすごい。カメラ任せで撮る私レベルの撮り手にとっては、うまく撮れる確率が確実にアップする。プロ仕様だから、重いし高価だしではあるが、素人だからこそ高性能のカメラを使った方がよいということが実感されるカメラである。

2 OM-D E-M5 (オリンパス)
*ミラーレスの現在での決定版。ミラーレスとしては見やすいファインダー、高速で正確なAF、高い高感度耐性、美しいjpeg撮って出しの画像など、旅行に持って行くには最高の伴侶である。レンズのラインナップはこれからだが、すでに発売されているものは安価で性能も高く(ただしフード別売は止めてほしい…)、それもこのカメラの魅力を支えている。小さいが故に操作性が犠牲になっている部分もあるが、それを補って余りある性能を有していると思う。アートフィルターもグー。

3 Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
*今年買ったレンズの中では、これが一番活躍したかも。D800Eにつけると、標準ズームとして最もほしい画角をカバーしており、F値が変化しないことや、VRがよく効くことも魅力である。

 今年は高画質のカメラが多数売り出され、物欲を刺激されっぱなしであった。中でもニコンのD800Eは期待して購入したが、あまりにもスゴイカメラ過ぎて、私には充分使いこなせていない印象である。富士フィルムからも魅力的なラインアップが発表されているが、これ以上マウントを増やすことはバカらしく、なんとかガマンしているし、ペンタックスのKー5ⅡSも大好評で、私の大好きな写真家さんがこれで撮影した画像を見るにつけ欲しくて欲しくてたまらなくなるのだが、これまたガマンガマンである。

 ちなみに、今年のキヤノン・フォトサークルの成績は、90枚投稿して、掲載された写真がちょうど40枚。勝率?50%には到達しなかったが、励みになる結果であった。

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2013-03-16

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