XT1A0564.jpg


2015年を振り返る

 今年も大きな変化(怪我や、病気や、事故や…)もなく、何とか無事に過ごせました。かわりばえのないコーナーではありますが、一応、今年を振り返ってみます。 

<出来事ベスト3>

1 3人目の孫誕生
 *私たち夫婦は、二人目の子どもがどうしても出来なかったが、息子一家には3人目の娘が誕生して、3人の孫持ちとなった。人生、分からないものである。しかし、女の子3人って、どんな家族になるのだろう? 育てる責任がない分、ただただ楽しみである。
一番上の姉に抱っこされて微笑む3番目)
5D3_2411.jpg

2 直島旅行
 *今年は大学時代の友人とイタリア旅行を計画していたのだが、日程の調整がつかず来年に持ち越しに。その代わりということで、夏休みの終わりに、夫婦で瀬戸内海の直島にある「ベネッセアートサイト直島」に行ってきた。安藤忠雄氏によるホテル群や、ミュージアムにある現代アート、島プロジェクトの面白い催しなどを楽しんできた。特に、めったに泊まれない「オーバル」がたまたま予約できてラッキーであった。
IMG_0709.jpg

3 指導教諭となる
 *主幹さまと同じ階級?でありながら、主幹さまほど激務でない(笑)「指導教諭」となる。授業を3回公開することが義務づけられており、今年は3回の合計で10名ほどのお若い先生方に授業を見ていただいた。授業後には、授業に関する意見交換を行うことになっていてお若い先生方からの質問に答えるのだが、それがかえって自分の授業を振り返ることにもつながり楽しかった。
 ちなみに、日比谷の校内研修の一環として、私を含めた3名の教員の授業を、他の先生方が決められた期間内にどれか一つ見て、その授業について議論するという会もあったが、それも勉強になった。

*私の恩師でもあり、また私たち夫婦の仲人をつとめて下さった秋山虔先生がお亡くなりになった。心よりご冥福をお祈りいたします。

<読書ベスト3>

1 安藤千鶴子『差異の政治学 新版』(岩波現代文庫、2015)
 *12月9日の「日比谷の日々」にも書いたが、上野先生の本はその明快な論理の展開が気持ちよい。そして、感情に流されず知性的であろうとする際の、私にとっての一つの指標である。

2 小松英雄『丁寧に読む古典』(笠間書院、2008)
 *知性的に古典を読もうとすれば避けて通れない小松英雄先生の本。いつも通り、論理的で明快な読解姿勢が気持ちよい。和歌研究者は、小松先生のご論に対して真摯に対応すべきである……とは思うが、恐らく●●大学教授などといっても、単なる歌学の伝統の中に安住しているだけで、小松先生の提起されている課題に答えられるほどの、古典語に関する知識をお持ちでない先生方ばかりなのだろう。だから、保身上、論争を避けざるを得ず、その結果、小松先生のご論を無視せざるを得ないといったところなのだろう。
 そこで、どうか何も失うもののないお若い研究者の方々に、小松先生の疑問に正対していただきたいものである。たとえ小松先生にコテンパンにやられたとしても、それは自分の古典語に対する知識を高めることになるのだし、そこから古典語の知識を根底におく新しい「現代の歌学」が生まれる可能性が開かれるかも知れないからである。指導教授からは煙たがられるかも知れないが、ぜひ、小松先生の問題提起にお応え願えればと切に思う。

3 小熊英二『生きて帰ってきた男』(岩波新書、2015)
 *第14回小林秀雄賞受賞作。ご自身の父上から聞いた話をまとめた「オーラル・ヒストリー」である。新書なので、いつもの小熊先生のご本のような圧倒的な満足感は得られないし、もう少し掘り下げてほしいなぁという部分もあるが、戦後70年経った今、読まなければならない本の一冊であることは間違いないだろう。

<写真関係ベスト3>

1 LEICA-Q
 *もちろん魔法にかかっているわけだが(笑)、何か違うような気がするし、これを手にしてから、FUJI X100T と SIGMA dp2 Quattro の出番が全くなくなってしまった。
L1010347.jpg

2 CANON PowerShot G3X
 *キヤノンのコンデジであるが、なにせ 24-600mm という高倍率レンズが小さなボディに納められており、しかも1型センサーで(夜でなければ)写りもイイというわけで、気楽な旅行、例えば、家族旅行で撮影をメインにはできないような時には、最高のパートナーである。
IMG_0321.jpg

3 フジノン テレコンバーター XF1.4X TC WR
 *LEICA、CANON と来たが、普段の私のメインカメラは FUJI X-T1 である。FUJIで花を撮影したりする際に最も活躍してくれるレンズが、XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR であるが、このレンズ用の1,4倍のコンバーターがこれである。おかげで 300mm 相当の画角までがカバーできるようになり大助かり。
XT1A2071.jpg


2016-03-30



XT1A0576.jpg


XT1A1828.jpg