2016年を振り返る
<出来事ベスト3>
1 イタリア旅行再び
8月の終わり、地震騒ぎがあった真っ最中にイタリアに出かけてきた。今回は
1 アマルフィ海岸(ポジターノ、ラベッロ、アマルフィ)観光
→最高にビューティフル! 特にラベッロといったら楽園!
2 ポンペイ見学
→暑かったです。広かったです。
3 ナポリ市内観光
→やっぱり「ナポリを見て死ね」だけのことはある。感激!
4 シエナ市内観光
→落ち着いた街はやっぱり最高!
5 モンタルチーノ、モンテプルチアーノなどトスカーナ・ワイン飲み歩き
→トスカーナの美しさと美味しさを満喫!
6 フィレンツェ市内観光
→そりゃ、フィレンツェですから。
というわけで、またまたイタリアを満喫。案内してくれた友人に感謝!
2 3回目の1年生担任
初めての1割入試(調査書を参考にせず当日の学力検査の結果のみで合否を判定する)がない学年の担任に。学力検査の競争率が最低ということで色々なことが懸念されたが、順調に日比谷生として成長してくれている。夏に久しぶりに勝山臨海教室の引率をしたのもイイ思い出。担任団は高齢者が多いが(だって私が上から3番目…笑)、数少ないお若い先生方が優秀で、高齢者をしっかり介護してくれている。
3 数年ぶりにカワセミを本格撮影
昭和記念公園の年間フリーパス(!)を持つようになってから、花の撮影が楽しくてカワセミ撮影からは遠ざかっていたのだが、先日久しぶりに出かけた石神井公園でカワセミに遭遇、一瞬を狙う緊張感を味わうことができた(とはいっても、一瞬が勝負の写真は撮れなかったが…)。その日のカワセミ君(嘴の下が黒いオスであった)は大サービスで、1時間近く周囲を飛び回り、その姿を追っかける老人大砲軍団の大移動(…もちろん自分もその中の一人である)も面白かった。
<読書ベスト3>
1 『沈黙』『海と毒薬』(遠藤周作、新潮文庫)
マーティン・スコセッシ監督「SILENCE」の予告編公開に伴って、久しぶりに読んでみたが、最近の薄味の作品(村上春樹も含む)とは異なる濃密な世界を堪能する。
2 『64』(横山秀夫、文春文庫)
これまた映画公開にともなって再読したが、前回読んだ時よりも面白く感じた。映画は見ていないが、予告編を見た印象や発表されている配役をイメージしながら読むのも楽しかった。
なお、テレビ番組に影響されて『そして誰もいなくなった』を再読したのをきっかけに、アガサ・クリスティの人気トップ5にランクされている作品も読み直したが、どれも面白かった。中でも『ゼロ時間へ』は、話の展開やトリックが現代的な印象で楽しめた。
なおなお、テレビで見た映画をきっかけに横溝正史『獄門島』も読み直したが、これまた新鮮な印象で面白かった。横溝作品も再読してみようかな。
しかし、こういう「思い立った時に読む」みたいな際には Kindle が活躍するのである。どうもこの手のリーダーには今一つ馴染みきれていないのだが、これからは慣れることも必要だろう。
3 『和歌のルール』(渡部泰明編、笠間書院)
まじめなところでは、この本が参考になった。基礎的な内容の解説なのだが、例として採り上げられている歌が教科書に採用されているもの中心なので、教材作成などにも活用できた。
ちなみに、和歌に関しては『おかしいぞ!国語教科書~古すぎる万葉集の読み方』(梶川信行編、笠間書院、)』も読んだ。万葉集に関する論文などめったに読まない身には、参考になる記述もたくさんあって、それを今後の授業などに生かしたいと思うが、そもそも国語教科書の現状についてあまりお詳しくない方が、自分のご専門の立場だけの視野で論を展開されており、あまり建設的な提案になり得ていないのが残念である。
大好きな小松英雄先生の本は、『仮名文の構成原理』(笠間書院)を2月に読んだのだが、もはやどんな内容であったか定かでなくなっている(笑)…いやはやである。
しかし、それにつけても上野千鶴子先生の「たくさん読みなさい、どうせ忘れるのだから。たくさん読めば、いくらかは記憶に残る」というのは至言であると感ぜられるのである。
*影山照國先生からは『「論語」と孔子の生涯』(中公叢書)をお送りいただきました。井波律子氏が孔子を聖人として祭り上げてしまっているのとは違い、一人の人間としての孔子の生涯が丁寧に紹介されていて参考になりました。
*昨年から監修という立場で「現代文B」の編集に関わっているが、その教材選びの過程で、他の編集委員の先生方がご提案された素晴らしい作品(評論・小説)に出会えたことも幸せであった。
*岩波から新版が登場した斎藤秀三郎『熟語本位英和中辞典』や、新潮社の『新潮国語辞典』『新潮現代国語辞典』など、面白い辞典にも出会えた。
<写真関係ベスト3>
1 Fuji X-T2
X-Pro2とどちらを1位にするか迷ったが、稼働率でこちらに。カワセミさえ撮影できるミラーレスである。
2 Fuji X-Pro2
モノとしてのたたずまいがもう最高である。指の神経に直結してくるようなシャッター感覚も快感!
3 SIGMA sd Quattro
このカメラと付き合いきれるのか極めて不安ながら(笑)、「何かありそうな…」といった感じのカメラ。
*永田洋先生から、東京芸術大学で行われたロバート・フランク展の貴重を資料を送っていただきました。そこで、彼の代表作である写真集『The Americans』も購入してみたが、今一つピンと来なかった(笑)。