SAZANKA

Batis 2/40 CF


 標準レンスの話

 その辺にちょっと散歩に出かけるといった際には、50mmのレンズをつけたカメラを持っていくことが多い。ちょっと長めなのではないか、35mmとか28mmじゃないの、と感じる人もいるかも知れないが、私は50mmが好きである。28mmを持っていくこともあるが、その時はたいていLEICA-Qを持っていく。
 ちなみに、LEICA-Qは素晴らしいカメラである。フルサイズセンサー、かつマクロ撮影も可能だし、AFも早く、手ぶれ補正まで入っている。スマホアプリまで登場したし、28mmが好きな人で、ちょっと大柄なボディが許せるなら、(値段を別にすれば…)最高の選択肢といえよう。
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 さて、以前このページにも書いた通り(こちら)、現在のメイン機は、FujiのX-H1とSONYのα7RⅢである。
 APS-CセンサーのFujiの場合は、XF35mm(フルサイズ50mm相当)にF1.4とF2.0があって、前者が187g 、後者が170g、さらに、近接撮影も前者が28cm、後者が35cmとまったく理想の標準レンズといえる。後者F2.0の方が発売が後であることから、防塵防滴設計になっていてAFもいくらか早いようだが、前者のもつボケの美しさと、レンズそのもののデザインの良さもあって、たいていは前者の出番となる。ところが、X-H1そのもののボディが大きいこともあり、つまり、私の手には今ひとつしっくりこないこともあって、最近、この組み合わせを散歩などの際に持ち出すことが減ってきた。
A7300046.jpgF1.4
A7300049.jpgF2.0

 かわりにα7RⅢの出番が増えるわけだが、α7RⅢに関してはレンズ選びがなかなか難しい。純正でFE50mm F1.8というレンズがあり、重さも186gだし写りもよいということで、いわゆる「撒き餌レンズ」ということになっているが、その割には 30000円くらいするし、最短撮影距離も45cmとFujiに比べると長めである。使ってみたいと思わせるレンズとして、Planar 50mm F1.4というのがあるが、こちらは重さが778gもある巨体で、値段も150000円くらいする高級レンズであり、日常的に使うには、ちょっとハードルが高いといったところか。
A7300054.jpgZEISS F1.4
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 そこで、SIGMAのマウント・アダプターを活用して、CANONの撒き餌レンズであるEF50mm F1.8を使うということが考えられる。このレンズ、価格も15000円くらいで「撒き餌」にふさわしいし、重さも160gとソニーのよりも軽い。さらに素晴らしいのは、最短撮影距離が35cmで、45cmのソニーに比べると10センチも短く、花やテーブルフォトを撮ることが多い私にとっては、うれしい仕様なのである。もちろん、写りにも定評がある。
A7300058.jpgCANON F1.8
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 ということで、あれこれ考えていたら(…って、これが結構楽しいわけではあるが、そして、これがレンズ沼へとつながっていくのであるが…泣・笑)、つい最近素晴らしいレンズが出た。カール・ツアイスの Batis 2/40 CF である。Batis はSONY Eマウント用のAFレンズで、すでに4本出ているのだが、ここに新製品として加わったのがこれである。
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 カール・ツアイスと聞くと、マニュアルフォーカスレンズを思い浮かべるのだが、SONYとは提携関係があるだけあって、SONY用のレンズの中にはAFが使えるものがあるのである。上記のPlanar 50mm F1.4も、他社用はマニュアルフォーカス(私はコシナ製のCANON用を持っている)なのだが、SONY機だとAFが使えるわけで、カール・ツアイスが好きな人の中には、このAFが使えるという理由でSONY機を選ぶ人もいるのではないかと思われる。まあ、カール・ツアイスを使いこなすレベルの方は、そもそもマニュアルフォーカスに慣れていらっしゃるのだろうが、私レベルのカメラ・レンズ好きにとっては、AFが使えるというのは大きな魅力なのである。
 ちなみに、カール・ツアイスには、APS-C用のTouitというシリーズもあって、こちらもオートフォーカスである。SONY Eマウント用とFuji Xマウント用があり、私はFuji用の50mmマクロを持っている。 
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 話をBatis 2/40 CFに戻すと、重さが361gとちょっと重いのと、F2.0とちょっと暗いのが残念なところだが、CF、つまりClose Focusということで、最短撮影距離が24cmというのが他のレンズにはない大きな魅了である。焦点距離が35mmと50mmの中間というのも、今まで使ったことはないが、散歩用としては丁度イイのかも知れないし、手ぶれ補正はないが、ボディ側にあるので心配ない。もちろん、カール・ツアイスブランドの魅力もある。
フォーカスリミッターも便利だし、デジタル表示の距離指標といったギミックも搭載されている。
XH108421.jpgBatis F2.0 CF
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 ということで、発売と同時に買ってしまった。
 Diaryの11月23日(リンゴの写真)以降の写真は、すべてこのレンズで撮影しているが、12月1日の花瓶の花の背景からの浮き上がり方とか、2日の花の写真のボケ具合や発色、ウィスキーのビンの描写など、かなりイイ感じで気に入っている。まあ、欲をいえば、1日の花の浮き上がり方が、もう絞り一段分くらいあるとイイなぁとは思うが、当面これがα7RⅢの標準レンズになってくれそうである。
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*ところで、カメラのストラップのところについている、赤い丸みたいなものに気づいた方がいらっしゃるかも。あれは、「PeakDesign」のストラップ用アンカー。あれをストラップに接続することで、一本のストラップやハンドストラップを複数のカメラで共用できるようになるのである。ストラップとアンカーのセットも販売されているし、アンカーだけの販売もあるので、大変便利な優れものである。


2019-03-27



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