2014年を振り返る
特に大きな変化もなかったが、今年も今年を振り返ってみよう。
<出来事ベスト3>
1 タイ旅行。
*夏休みに夫婦でタイ(チェンマイ・バンコク・アユタヤ)に出かけた。私と主人の母校である学大附属は、私が2年生だった時(主人が1年生だった時)から、タイからの留学生を継続的に受けており、間もなく40周年になる(年齢がバレるなぁ…笑)。主人は母校に赴任してから長らくその留学事業の担当をしており、教え子たちは、現在タイの中央官庁や大学教授、企業のトップとして活躍している。40周年を前に、留学関係省庁への挨拶をかねて、現地で活躍している卒業生たちを訪ねるというのが彼女の目的で、私はその鞄持ち?として同行したわけである(私も彼らの先輩にあたるのだから、まあイイか…笑)。現地では、卒業生諸君が色々と世話をしてくれて、通常では体験できないような旅行を楽しむことができた(なにせ、タイ語は難しいし文字はほぼ判読不能。タクシーの運転手でさえ英語は怪しいし、ちょっと離れた場所だと有名な観光地さえ知らない始末。バンコクの中心地以外では、個人でブラブラするのは難しいだろう)。夏の暑さには閉口したし、パクチーには最後まで慣れることができなかったが、卒業生諸君の心のこもったおもてなしで、思い出に残る旅行となった。
2 後始末、色々。
*昨年末、父が亡くなったことに伴い、色々な手続きをはじめ、今まで父に任せきりにしていたことを色々と体験することに。手続き関係は無事一段落して、とりあえずホッとする。
3 クルマを買う。
*消費税増税の前に、駆け込みでクルマを新調する。こんなクルマに乗るとは思ってもみなかったが、孫一家と遊ぶことも考えて、7人乗りの「ミニバン」にする。ちなみに、まだ遠出していないので、来年は海水浴やらキャンプやらスキーやらに連れて行けたらと思っている。
*アクシデントとしては、秋にメインのパソコンが壊れた…といっても液晶が表示されなくなっただけなのだが、その間はちょっと困った。パソコンは便利だし、もはや仕事はパソコンなしでは考えられない依存状況だが、それ故、逆に故障されると大弱りである。しかも、復旧に時間がかかるというのも厄介なところである。「クラウド」などがその助けになってゆくのだろうか。
<読書ベスト3>
1 『ボヴァリー夫人』(山田𣝣訳、河出文庫)
*蓮実重彦氏の『『ボヴァリー夫人』論』(筑摩書房、2014)が読みたくて、その予習として読んでみたのだが、どうしてどうして面白かった。フランス文学恐るべしで、スタンダールやバルザックも読み返したくなった。ちなみに、蓮見氏の大著は、まだほんの少し読んだだけである。なにせ重くて持ち歩けないし、寝る前に(横になりながら)読むなどということが不可能なのである(笑)。
2 若林幹夫『社会学入門一歩前』(NTT出版、2007)
*教科書教材を探すために読んだのだが、面白くかつ勉強になった。受験生にとっては、現代文を読み解く基礎知識が満載といった感じで授業でも推薦したし、教科書教材としても採用になった。
3 村上春樹『女のいない男たち』(文藝春秋、2014)
*期待しないで読んだ(買わずに図書室の本を借りた)が、面白かった。でも、村上春樹はやはり長編の方がよい。
*ミステリーでは、高野和明『ジェノサイド』上・下(角川文庫、2013)がすご~く面白かった。今年、最も熱中して読んだのはこの本かも(笑)。宮部みゆきの『ソロモンの偽証』1~6巻(新潮文庫、2014)は、第3巻くらいで中だるみ傾向が現れるがその後挽回しておもしろかった。年末の「このミス」で第1位となったピエール・ルメートル『その女アレックス』(文春文庫、2014)は、ストーリー展開の意外さで「なるほど1位」といった感じである。
<写真関係ベスト3>
1 FUJI X-T1
*見やすく大きな電子ファインダー、早いAF、チルト液晶、そして、FUJIの美しいjpeg画像で、現在のメイン機である。唯一、シャッターフィーリグだけはX-E2の方が好きだが、併用するとやはりファインダーの差が歴然である。広角レンズのXF10-24mm、望遠レンズのXF50-140mmF2.8も購入し、動きモノ以外は完全にFUJIマウントへシフトした一年であった。
2 FUJI X100T
*このカメラの素晴らしさは、私が現在最も気に入っている写真家の高橋俊充氏が、美しい写真とともにブログで述べて下さっている。ブログは「こちら」から。「ブライドフレームで切る X100T」がその記事だが、まったくその通りだと思う。
3 SIGMA dp2 quattro
あまりのデザインの格好良さに、とうとうFOVEONセンサーに手を出してしまった。機械としてのカメラの出来はまだまだ改善の余地があるし、RAW現像で力が発揮されるセンサーであるという割には、付属のRAW現像ソフトの動作が重たすぎるという欠点はあるが、ハマった時の解像感は別格であるという評判を信じて修行中である。RAW現像で白黒画像を作り出すのも面白い。