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M.ZUIKO 12-200mm


 新しい高倍率ズーム M.ZUIKO 12-200mm の話

 海外旅行に行く際は、なるべく荷物を軽くしたいのと、素早く撮影しなければならないことを考えて、持っていく機材は、フォーサーズの OLYMPUS PEN-F +広角ズーム&高倍率ズーム ということになる。最近は、単焦点レンズの魅力に取り憑かれているので、ズームでは(そしてフォーサーズでは)物足りない気もするのだが、こればかりは仕方ない。

 さて、広角ズームは M.ZUIKO 9-18mm、高倍率ズームは TAMRON 14-150mm を使っている。どちらも軽量だし、私にとっては十分高画質ということで満足しているのだが、今年の3月に、M.ZUIKO 12-200mm という新しい高倍率ズームが発売された。TAMRON のモノに比べると、広角側が換算24mmからだし、望遠側も400mmということで、かなり広い範囲をカバーすることになる。特に、広角側は1mmの違いがかなり大きな違いになるので、24mmから使えるというのは、風景を撮影する場合かなりうれしい設定といえるのである。ただし問題は大きさで、TAMRON製が 285g なのに対して、こちらは 455g もある。わずか200g弱の差ではあるのだが、もともとが軽さを求めているわけだから、ちょっと考えてしまう部分ということになる。メーカーサイトに掲載されている撮影サンプル画像も、EM-1 や EM-5 といったボディで撮影されたものばかりなので、そもそもこのレンズ自体、PENシリーズ向きではないのかも…という感じも持っていた。

 で、今年の夏も旅行に行くし、どうしようかなと思いながら色々調べていたら、PEN-F にこの新しいレンズをつけた、女性プロ写真家による香港旅行のレポートを見つけた。プロだからもちろん美しい画像とともに掲載されているのだが、軽量で取り回しもしやすいとレポートされていた。ネットのカメラ関係サイトや価格比較サイトでの評判もまずまず…というか、旅先でのある程度絞っての風景撮影にはピッタリだという評価が多く、近接撮影にも強い(だから、旅先での料理撮影にも向いている)点や、防滴・防塵である点も高く評価されている。というわけで、供給も安定してきて価格も落ちついてきたので、新しモノ好きな私は、とうとう導入することにした。

 先週末に昭和記念公園へ出かけたのは、その使用感を試すためであったが、結論からいうと「ウ~ム」といったところか。というのも、画質は広角から望遠まで十分に美しく、ダリアを近くから大写し出来たし、私レベルがど~のこ~のということはまったくないのだが、やはり PEN-F につけると、大きく重たく(大げさに)感じられてしまうのである。この時は、ハンドストラップタイプのストラップを使っていたせいもあって、手をひっかける膨らみのない平面的な PEN-F のボディを片手で支え持ち続けることになったため、余計に重さを感じることになってしまったようだ。途中から、ボディを持つのをやめて、大きなレンズの方を握って持つことにしたのだが、どうもバランスが悪く、かなり疲れる感じであった。

 ただ、広い画角は捨てがたい魅力だし、近接撮影が 10センチ(TAMRONは50センチ) から可能というのも大きなアドバンテージなので、今度は首掛けタイプのストラップをつけて使用感がどう変化するか、再チャレンジしてみたいと思っている。

追記:首掛けタイプのストラップを使ってみたが、PEN-F につけるとどうしてもフロントヘビーになるので、ハンドストラップタイプに比べて扱いやすくなるとはいうものの、やはり重さが気になることは変わらない印象か…。


2020-03-27



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