2019年に買ったカメラとレンズ
今年買ったカメラとレンズ
私が(大幅に収入が減ったとはいうものの…)今年買ったカメラは3台、レンズは8本である。ちょっと無駄遣いが過ぎるか(泣・笑)。一覧にすると、
カメラ:RICHO GRⅢ
SONY α7RⅣ
SIGMA fp
レンズ:SONY SEL135GM
SONY SEL24GM
FUJI XF16mm
FUJI XF90mm
M.ZUIKO 12-200mm
SIGMA 45mm F2.8 C(SONY E-Mount & SIGMA L-MOUNT)
SONY SEL200600G
ちなみに、「日本カメラ」12月号の2019年のベストカメラ・レンズの特集を見ると、私が買ったカメラ3台は1位(α7RⅣ)、2位(SIGMA fp)、4位(GRⅢ)に選ばれており、我ながら「見る目があるなぁ」と感心しているわけである(笑)。レンズについては、1位(SIGMA 45mm)、6位(SONY 200-600mm)である。ついでに、先日発表された日本カメラ財団による「平成31年/令和元年 歴史的カメラ」には7機種が選ばれているが、もちろん私の買った3台も全て含まれている。
一方、ニコンのカメラとレンズ(純正とシグマ製)はすべて処分。この資金が上記の充実に結構役立った。民生用のニコンは、団塊の世代とともに消えていく運命のような気がするのだが…。
カメラ
カメラであるが、α7RⅣ にはまったく満足。おかげで、FUJI の出番がグッと減ってしまった。6100万画素、正確で早いAF、手ブレ補正、よく見えるファインダーといったハードとしての完成度の高さはもちろんだが、持ちやすいグリップやシャッター音・フィーリング、カスタマイズ範囲の広さといったソフト面での仕上がりも素晴らしく、6100万画素をまったく意識させずに(つまり、カジュアルに)撮影できるところなど、今のところ文句のつけようがない感じである。
GRⅢ は、うわさに違わぬ高画質で、持ち運び易い形状でありながら手ブレ補正も内蔵しており、早い起動や目立たないルックスとあいまって、スナップ用としては最高のカメラといえるだろう。
一方、fp は、小さいとはいってもフルサイズだけあってレンズを付ければそれなりの大きさになるし、その割に手ブレ補正はない上に、無駄を省いたデザインであるが故の使い勝手の悪さもある。特に、別売のグリップをつけるまでは、手が不用意に背面のボタン類に触れてしまい、知らぬ間に設定が変わってしまっていることが度々あった(別売のグリップも購入して大幅に改善)。それにも関わらず持って歩きたいという気にさせるから不思議である。これを買うために下取りに出してしまった sd Quattro シリーズとも同様、カメラ好き(機械好き?)を取り込む独特の雰囲気を持っているのである。
ただし、α以外はファインダーがないので、液晶を見ながらの撮影となるのが私としてはちょっと残念なところである。どちらも液晶はタッチパネルになっているので、AFポイントを指で指定して撮影することができ、慣れてくるとそれなりに便利ではあるのだが、花のシベなどに正確にピンとを合わせることは難しく、基本は日常のスナップ的な使い方がメインになる。
レンズ
レンズは、SONY の2本の GM(G-Master) レンズがもう本当にスゴイの一言である。私レベルの手持ち撮影でさえ、キレにキレていながら、ボケの美しさもトロトロといった感じで、もうため息だけである。FUJIを使う頻度が減ったのも、この GM24mm と 135mm を使いたいからという理由が大きいかも知れない。以前にも書いたが、α7RⅣで使うと、6100万画素を生かしてクロップすることができ、そうすると焦点距離1.5倍相当になるので、単焦点レンズをつけていても、2つの焦点距離を使い分けることができるのである。特に 135mm の場合は、 135mm と 約200mm 相当が使えることになるわけで、花などを撮影する際には極めて使い勝手がよい。昔ならマクロを使っていた場面でも、この 135mm を使うことが多くなった。それほど気に入っている。で、FUJI用にも、24mm相当になる XF16mm と、135mm相当になる XF90mm を買ってみた。この両方のレンズとも評価が高く、常用しているというプロもいるほどのレンズなのでかなり期待していたのであるが、最初の GM24mm 及び GM135mm の印象が強烈だったせいか、それとも α7RⅣ との組み合わせが絶妙なのか、今一つパッとしない印象で、どちらも防湿庫の奥の方に入ってしまっている。
M.ZUIKO 12-200mm は、旅行用に買った高倍率ズーム。旅行の際には、本体だけでなく、レンズも小さくて済むフォーサーズを使っているが、今年の夏のオーストリア・イタリア旅行で大活躍してくれた(本体は、ファインダーが使える OLYMUPAS PEN-F )。ただし、小さいとは言ってもかなり重く、旅行の最終日には、狭い街角撮影が中心になるベネチア散歩ということもあって、とうとう持ち出すのを諦めた(軽い広角ズームだけにした)。
SIGMA 45mm は、その美しいボケ味に特徴があるらしいのだが、まだ十分には使いこなせていない。だから、「日本カメラ」で1位になった理由が今一つ納得できていない。もう少し使って、1位の実力を生かせるようになりたいものだ。なにせ、SONY Eマウント用と、SIGMA Lマウント用とで、2本も持っているのだから(笑)。
200-600mm は、カワセミ撮影を再開するきっかけとなったレンズ。なにせ大きくて重いので汎用性に欠け、現在のところはカワセミ専用レンズになっているが、HOTO'S GALLERY 「FEATHERS」 にも載せたように、α7RⅣ と組み合わせた時の解像感は素晴らしいの一言で、「私でさえこんな写真が撮れるの?」といった感じである。ただ、大きくて目立つ白レンズなので、撮影の際にもちょっと気恥ずかしい感じがするのが玉に瑕か(笑)。
ソフトウェア
何回か DIARY の中でも採り上げた 「Luminar」(現在の最新バージョンはLuminar4)というソフトウェアを今年は使うようになった。そもそも Adobe のフォトプラン(月額980円)を使っているのだが、Adobe はソフトウェアのパッケージ定額販売を止めてしまって、今やすべて月額課金制である。かつて Photoshop などは10万円くらいするソフトだったから、常にアップデートがなされたり、クラウド上にスペースが与えられたりすることを考えると、 Photoshop と Lightroom などが自由に使える980円のプランは、まあ仕方ないかくらいな印象はあるのだが、一方で定額販売のパッケージをすでに購入していた人たちからは、その販売とアップデート・サポートが一方的に打ち切られたことに対する批判も多い。
Luminar は単体のパッケージ販売ソフトであり、上述のような理由から、こちらに乗り換えた人もいるようで、ネット上で紹介されることが多くなった。私もネット動画が見ていて知るようになったのだが、Photoshop や Lightroom に比べると、AIを活用した「自動補正」の部分が特徴となっているせいか、PhotoshopやLightroomを使いこなして操作に慣れ、自分なりの補正の仕方が確立しているような人にとっては、「素人向け」「自由度が低い」といった評価になる面もあるようだ。しかし、私にとってはレベルの高い補正を自動的にしてくれる優れものといった印象で、現在は Photoshop や Lightroom のプラグインとして大いに活用しているし、遊んでもいる。
しかし、これだけ補正がキレイになされてしまうと(例えば、曇り空が晴れた空にキレイに置き換わってくれたりすると)、逆にどうなんだろう…と思ってしまうわけだが、それがデジタルのイイ所でもあるわけだから、ポジティブに考えるべきところなのだろう。