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カメラ2台体制は体力的に限界かも


 海外旅行での撮影

  旅行にはOLYMPUS PEN-F を持参するが、それはもちろん軽いからである。本当は FUJISONY のシステムを持って行きたいのだが、フォーサーズのシステムは、カメラ本体が軽いのはもちろんとして、交換レンズも軽いという大きなアドバンテージがあるのである。例えば、ソニーのミラーレス一眼はかなりコンパクトな部類に入るが、いくらボディがコンパクトであっても、さすがにフルサイズだけあって、レンズの方が巨大になってしまうのである。従って、クルマで行くのでもないかぎり、旅行に持参するのは(重さ的にも体積的にも)躊躇してしまうことになる。
 ちなみに、2010年に上高地に出かけた時には、一眼レフ2台(CANON 7D + EF24-105mm F4L と NIKON D700 + 16-36mm F4 VR)をぶら下げて3日間山道を歩き回っていたのだがら、今から考えると我ながらビックリである。(その記事は「こちら」から。)

 今回のオーストリアおよびイタリア旅行にも、2台の PEN-F を持参した。なぜ2台かというと、一台には高倍率ズーム(M.ZUIKO 12-200mm)をつけ、もう一台には広角ズーム(M.ZUIKO 9-18mm)をつけているからである。一人旅ではない旅行では、レンズ交換をする時間が取れないことがほとんどなので、高倍率ズームが圧倒的に便利である。しかし、残念ながら高倍率ズームの広角端には限度があって、12mm(35mm換算で24mm)が最も広い画角となる。今回は世界遺産にもなっている風光明媚なハルシュタットも訪れる予定にしていたので、その美しい景色をより広い画角で捉えたいという思いもあったし、ベネチアのように建物がこみあった狭い路地を写真におさめる上では、広角が大いに役立つのも経験済みである。というわけで、せっかくの海外…と思うと、どうしても2台体制になってしまうのである。

 ところが、今回の旅行では、寄る年波?にはかなわないことを実感した。
 旅行の最初2~3日は、体力も(やる気も?)あって、Peak Desing のエブリデイメッセンジャー 13インチ に PEN-F with M.ZUIKO 12-200mm と PEN-F with M.ZUIKO 9-18mm の2台を入れ、とっかえひっかえ撮影しながら歩き回っていたのだが、次第にその重さが辛くなり、4日目あたりからは、とうとう M.ZUIKO 12-200mm をつけたボディ1台だけにして、M.ZUIKO 9-18mm を交換用として持参するということにしたのである。しかし、当然のことながらレンズ交換などするヒマはほとんどないので、6日目あたりからは M.ZUIKO 9-18mm を持参するのも止めてしまった。そして、最終日のベネチア街歩きの際には、さらに軽い組み合わせにしたいということから、便利ではあるが重たい M.ZUIKO 12-200mm を諦めて、PEN-F + M.ZUIKO 9-18mm の組み合わせだけを持っていくことにしたのである。まあ、ベネチアを訪れるのは二度目でもあり、前回の訪問の際に、好天のもとでたくさん撮影できていたので、身体的に余裕がなくなっていた分、気持ちの上では余裕があった?と言えようか…笑。

 今回の旅行では、最初に訪れたザルツブルクがかなり涼しくて、長袖のウインドブレーカーを着たりしていたのだが、寝台列車でベネチアに移動するくらいからノドが何となく痛くなってきて、ベネチアについてからは葛根湯を飲んでいたりしたから、体調が万全でなかったとはいう面はある。しかし、一緒に旅行する仲間がいたりして、マイペースを貫くことができない場合は、旅行そのものを楽しむためということも含め、もはや2台体制で出かけるのは体力的に厳しいかも知れないという気がしてきた。これからは、撮れないものは撮れないと割り切って(…って、これがケチな私にはなかなか難しいのだが…)、軽くて扱いやすい機材をうまく活用する工夫が必要かも知れない。


2020-03-27



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