2023.10.31 (火) 晴れ・曇り
ハロウィーンということで、何人かの生徒はお菓子の交換をしているようだったが、あまり目立った動きはなく、平和な感じ。夜の教育法では、早めに集まれる諸君が集まって、講義室でお菓子パーティーを楽しそうにやっていた。
その教育法の今日の題材は、枕草子の「中納言参り給ひて」という有名な教材。当然のことながら敬語が勉強の中心になるが、どうも学生諸君の敬語の知識はあやふやで、指導にも不安を感じているようである。高校現場で敬語をしっかり教えられる先生方が少なくなっているのかも知れない。仕方ないので、学生諸君のレポートのあと、約30分くらい敬語学習のポイントについて解説する。最も理解されていないのが、尊敬語なし→尊敬語1個→尊敬語2個(二重敬語)の三段階(謙譲語なし→謙譲語1個→謙譲語2個も同様に考えられる)に登場人物を当てはめて読解する方法なのだが、枕草子の場合はこれがかなり有効に活用できるので、その点について特に丁寧に説明しておいたので、ぜひ模擬授業の際や、実際に教員になった際に生かしてほしいものである。9997歩。
2023.10.30 (月) 晴れ・曇り
国立大学の推薦入試の出願が近づいているせいかいろいろ添削を頼まれ、今日は筑波と京大の医学部志望の生徒の志願書類に目を通してアドバイス。その後、古文の添削申込が一人だけ(京大志望)だったので、その問題の添削に約40分。どれもこれも大変である。
腰の調子が今一つで、今日も鍼灸接骨院に寄る。咳をすると響いたりして、一週間以上痛みが続くのは珍しいが、寄る年並みといったところか(泣)。6745歩。
2023.10.29 (日) 朝は雨・曇り、晴れ
我が家の2階は、夏になると40°くらいになることもあるので、その期間は1階で過ごすことが多いのだが、秋になると、明るいし暖かいしで、2階にいる時間も増えてくる。大通り沿いなので景色もよくないし(お隣さんの柿が見えるくらい…笑)、静かでもないのだが(とはいっても、道路の舗装が変わったせいか昔に比べるとだいぶ静かになった…)、適度にうるさい方が集中できるということもあって、本を読んだりするのにはちょうどイイのである。今は図書室から借りた村上春樹『街とその不確かな壁』(新潮社、2023)を読書中。
(↓こんな感じ。食べた後の豆苗の水栽培が写ってしまった…笑)
2023.10.28 (土) にわか雨・晴れ
テニスの予定だったが、腰が今一つなので、主人だけクルマで送って、私は光ヶ丘の四季の香ローズガーデンに出かけてみる。結構キレイに咲いていたが、ハロウィーンの格好をしたガキどもがたくさんいて目障りだった…というのは冗談だが、子どもたちは可愛いにしても、どうもその親たちの騒ぎぶりが鼻につく感じで、やれやれである。渋谷も規制しなければならないとは(隣国の事件があったとはいえ)情けない。ハチ公も困惑していることだろう。
2023.10.27 (金) 晴れ・曇り
今日の天声人語(朝日DIGITAL、20231027)。
自らが信じる「正義」のためならば、不正義を行ってもいいのだろうか。もしも、そうだとしても、悪を打ち倒すための不正義はどこまで許されるのか。幾多の先人が考えた普遍的な問いがいま、脳裏にこびりつき、離れない▼パレスチナ自治区ガザでの犠牲者が、増え続けている。2千人を超える子どもが殺されたという。数で死者を語るべきではないけれど、あまりに不条理な現実に言葉を失う。彼らにいったい何の罪があったというのだろう▼イスラエルに、自らの信じる正義があるのは分かる。多くの同胞が無残に殺された。捕らわれたままの人質たちもいる。だが、だからといって、これほど多くの無辜の命を奪っていいものか▼ネタニヤフ政権への支持を鮮明にするバイデン米大統領でさえ、「激情にのみ込まれてはいけない」と口にする。同時多発テロと、その後のアフガン戦争を振り返って、「米国は正義を得た。しかし、過ちも犯してしまった」▼正しさを掲げた不正義がいったん走り出せば、その拡大に歯止めをかけるのは容易でない。米ハーバード大教授を務めたマイケル・イグナティエフ氏は、自著『許される悪はあるのか?』に書いた。「最も困難なのは善か悪かの選択ではなく、悪かそれ以上の悪かの選択である」▼ハマスに襲撃されたイスラエルの住民が本紙に語っていた。「戦争はしたくない。生きていたいだけ」。そんな幾つもの言葉を重く受け止めながら、強く思う。停戦をすべきだ。いますぐに。
「悪かそれ以上の悪かの選択」…。重い言葉である。
2023.10.26 (木) 晴れ・曇り
昨日の21時過ぎ頃に、一部都心では雹が降ったとニュースで言っていたが、永田町を降りると(腰痛なので一駅歩いていない)確かに地面が濡れていた。我が家近辺はまったく影響がなかったので、ニュースでそんなことを知ったのだが、なんか気候が亜熱帯化している感じである。ちなみに、今日も日中の教室の中は暑いくらいであったが、さすがに朝晩は涼しくなってきていて、そのせいか1年生女子のスラックス姿も増えてきたような印象である。8374歩。
2023.10.25 (水) 晴れ・曇り
近年「ニュースに触れる人が減っている」「多くの人がニュースを避けている」という傾向が世界的に強まっているという調査結果が出ているそうだ。新聞を定期購読しない家庭が増えているのは実感するが、その分、ネット配信のニュースに触れる機会は増えているのだろうと思うが、どうなんだろう。確かに、戦争や隣国の横暴ぶりに関するニュースには、もうたくさんだといった気分になる。それでも戦争に関する情報は、その現状を知りたいと思うから読んだり見たりするが、隣国に関するニュースは、良識的対話が成り立たない相手だという印象ばかりが強くて、例えばテレビだったらチャンネルを変えてしまうことも多い。いけないなとは思いつつも、もう専門家にお任せしてしまいたいといったところが正直なところである。
帰りがけ、鍼灸接骨院に寄る。ず~っと座っていた後に(例えば、電車で座っていたあとに)立ち上がったりすると、かなり腰にくる感じだったが、だいぶ改善した感じ。7704歩。
2023.10.24 (火) 晴れ
夜の教育法は中原中也「サーカス」の教材研究。色々な読みがあってなかなか難しい作品であるが、そこがまた面白い所でもある。こういう作品は、生徒の読みを共有する形でオープンエンドにするよりも、授業者が納得した一つの読みを中心に据え、段階的発問をうまく重ねてその読みに到達させる方が、生徒にとっても発見があり、学習効果が高いのではないかと思うがどうだろう。そんなことを、最後のコメントとして述べておいたが、さてどういった模擬授業に結びつくのやら。10094歩。
腰痛はなかなか改善せず。やれやれやれやれ…。
2023.10.23 (月) 晴れ
昨日の庭仕事が災いしたのか、昨晩から腰痛に襲われ、学校の帰りがけに鍼灸接骨院に寄って針治療+マッサージ。多少改善した感じ。やれやれ…。
18日に授業見学にいらした先生からご挨拶のメールが届く。文法を単に文法として学ばせるのではなく、それを読みの楽しみに結びつける指導を目指したい旨の内容で、私があの授業で伝えたかったことがうまく伝わったようでうれしい限りである。今後のご活躍を期待したい。8612歩。
2023.10.22 (日) 晴れ
午前中、草むしりをしてチューリップやクロッカスの球根を植えたり、オルレアの種を蒔いたりと庭仕事。夕方は、夏休みに一緒に旅行した仲間と恵比寿のイル・ボッカローネで夕食会。大学時代の友人2名(独身男)+私+主人で、2012年にはベネチア+シエナ、2016年にアマルフィ(ポジターノ、ラベッロ)+ナポリ(ポンペイ)+シエナ、2019年にザルツブルク(ウィーン、ハルシュタット)+ベネチア、そして今年のドブロブニク(ペレスト、コトル)+シエナ(モンタルチーノ、モンテプルチヤーノ)と4回も旅している仲間である。友人は、教養学部時代に同じクラスだった上に、テニスサークルも一緒だった(というか、私たちで作った)ので気心が知れているし、どういうわけか主人もすっかり馴染んでいる。4名だと、クルマ移動の際も1台でなんとかなるし、食事の際も1つのテーブルで済む上に、シェアすることを前提に多くの品数を注文できるので便利なのである。しかも、友人の一人はイタリア語が堪能だし、もう一人の友人と主人は英語が堪能なので、私などは写真係?に徹することができて、とても気楽なのである。今までは8月に出かけていたが、そろそろみんな定年なので、もう少し安くて涼しい季節に出かけられるようになるとイイのだが。
2023.10.21 (土) 晴れ
大邸宅に住んでいると(笑)毎年庭木の手入れが必要で、例年練馬区のシルバー人材センターにお願いしているのだが、今年は依頼が多いのか、今からお願いしても年明けになってしまうとのことで、民間の業者さんを探して見積もりをお願いしようとしている。ところが、これが結構高額になりそうなのである。そこで、できそうな所(低い木とか枝とか)は自分でやろうと考えて、昔父や叔父が使っていた植木ばさみを物置から探しだし、近所の刃を研いでくれる店にその植木ばさみを持っていくことにして、ついでに包丁や剪定バサミなどもお願いしてきた(これもそれなりのお値段だったなぁ…泣)。色々大変である。
2023.10.20 (金) 晴れ
昨晩、突然思い立って星空の撮影に出かけた。20:30自宅出発→関越道+上信越道→22:30妙義山神社到着→約1時間くらい撮影→23:30妙義山神社出発→上信越道・関越道→01:30自宅到着 みたいな感じ。妙義山神社は、第一駐車場が夜閉鎖されてしまうが、その先にある第二駐車場は開いているので、そこにクルマを駐めて撮影する。トイレは第一駐車場にしかないので、すぐそばの道の駅で済ませておく。昨日は私以外誰もおらず、気ままに撮影できたが、街灯も何もなく真っ暗なので、逆に物音がすると怖いくらいであった(クマはいないだろうけど、運転中に鹿と狸?には出会った)。道も空いていてプロパイロットに任せっきりで楽々だし、まだそんなに寒くなかったしで、楽しかった。しかし、なんとメガネを忘れてしまい、マニュアルフォーカスがうまく出来なかったのが痛恨(笑)。
ただし、撮影スポットに誰もいなかったということは、撮りたい対象がないということなのかも知れない。ピンボケは別にして、撮ってきた写真をパソコンの画面で見てみても、残念ながらどうもコレといった写真がない。今後は、その辺も含め事前にちゃんと調べておくことが必要なようだ。
2023.10.19 (木) 晴れ
総務省に勤めた卒業生が、7月から北海道(札幌)で勤務しているのだが、今日は東京で会議があるとのことで、その前に顔を出してくれる。来年あたり北海道旅行を考えているので、機会があったらすすきのあたりで飲みたいものである。8607歩。
性的コンテンツの「表現の自由」をどう守るかという問題に対して、憲法学者の志田陽子さん(武蔵野美術大学教授)が「
理想は良心的な歯医者」と述べていて、どんなことなんだろうと思って記事を読んだら「なるほど」だったので、その一部を引用してみよう(朝日DIGITAL、20231017)。
表現規制のあるべき姿は「良心的な歯医者さん」です。虫歯があったら「歯があるから虫歯になる」とごっそり抜くのではなく、抜いたり削ったりするのは必要最小限にとどめる。ある表現によって実害を受ける人がいれば救済し、どうしても必要な時は最小限の規制をする。今は「問題になったら謝って削除」で終わりになりがちですが、それは萎縮を生む方向になってしまいます。反射的に削除するのではなく、その先の議論をするために、表現者の側も「なぜこの表現なのか」を説明できるような心づもりが必要でしょう。
しかし、「表現の自由」を訴える場合、それが本当に「自由」の価値に値する表現なのかどうか、多面的に考察することが必要だろう。
2023.10.18 (水) 晴れ
都立高島高校の先生が授業見学にいらっしゃる。『源氏物語』の「葵」の巻だが、ちょうど葵の上に六条御息所の生霊が乗りうつる場面で、側仕えの女房たちはそれに気づいているのに、両親は気づいていないということが、尊敬語の有無に注目することで読み取れるという面白いところだったので、参考にしていただけたのではないかと思う。敬語みたいな文法事項は、単に覚えるべきこととして教えるのではなく、その覚えた知識を活用することによって、場面の面白さを読み解く武器にできるのだとういことを伝えることが大切だろう。そういうことが、若い先生にうまく伝わっているとイイのだが。9331歩。
2023.10.17 (火) 晴れ
夜の教育法は、今日から学生による教材研究のレポートで、今日の題材は志賀直哉の『城の崎にて』。まじめな学生のグループが担当して、作品研究などはかなりしっかりやっていたが、初めての発表ということもあり、もう一歩踏み込みが足りなかった感じである。例えば、志賀直哉の紹介の際、同じ白樺派のメンバーを挙げたりするのだが、「里見弴」などがきちんと読めないし、『暗夜行路』のあらすじを説明しても、「大山」(だいせん=鳥取県の名峰)を「おおやま」と読んだりしているのである。調べて分かった気になっても、教員はそれを生徒たち前で喋るわけだから、正確に喋れるようにしておかないといけないわけで、その辺りがまだ実感として分かっていないのだろう。これからしっかり学んでもらおう。11989歩。
2023.10.16 (月) 晴れ
朝が寒くて(上着の下にウルトラライトダウンを着用)昼間が暑い一日。そんな朝、最寄り駅に向かう途中で見えるのは、東の金星と西の木星だったが、だんだん日の出が遅くなって暗くなるにつれ、南のシリウスが見えるようになり、最近ではその側にリゲルが見えるようになって、今朝よく見てみると、オリオン座の三連星やペテルギウスも見分けられるようになってきた。星空の撮影にでも行きたくなる気分である。
姉妹校の韓国ミチュホル外国語高等学校の生徒さんが数名、土曜日から明日まで短期ホームステイで来日していて、今日は歓迎会や交流会、1年生の授業への参加などがあって楽しそうだった。8882歩。
2023.10.15 (日) 雨のち晴れ
実家の玄関前に30年以上前から大きな名も知らぬ観葉植物が置いてあり、その鉢がだいぶ傷んできたので、とりあえずカッコイイ鉢カバーにでも入れてやろうということになり、3軒くらい店を回ったり、ネットで探してみたりしたのだが、なにせ鉢そのものの直径が44センチもあるため、鉢カバーでさえ15000円くらいすることが分かり、話が宙に浮いていた。鉢カバーでなく鉢そのものなら、もう少しリーズナブルなものもあるのだが、その場合は30年モノの大きな木(笑)を植え替えることになるわけで、これはこれでまた大変な作業になりそうで二の足を踏んでいたのだが、今日、雨上がりの散歩ついでに行きつけの花屋さんに行ってみたら、13000円もするそれなりにカッコイイ鉢が、中古品扱いで2500円で売られているではないか。で、思い切って買って植え替えを実行することに。実家の家族も手伝ってくれて作業およそ1時間、それなりの見栄えになった気がする。つまらないことでも、懸案事項が片付くのはうれしいものであるなぁ。
2023.10.14 (土) 晴れ
娘のご両親は川越在住なのだが、今年は一緒に川越祭へ行きませんかと誘っていただき、孫一家と一緒に出かけ、娘のご両親とともに9名で、昼過ぎから夕暮れまで、食べ歩き(大人は飲み歩き?)しながら、祭の雰囲気を十二分に味わう。ただし、明日が雨になりそうだとうことで大混雑、トイレに並ぶのが大変であった(笑)。
2023.10.13 (金) 晴れ
イイ天気。スタッドレスタイヤ(VRX3)に交換する。今年も夏にタイヤが値上がりすると言われていたので、なんとクルマもないのに、納車前にタイヤ(+ホイール)だけ買って置いたのである。今月から交換早割ということもあり、また、新しいタイヤで一皮剥く必要もあるので、長野方面へのドライブが多いことも考えて、ちょっと早いかなと思ったが交換してもらった。しかし、昔は自分で交換していたのに、今は店でやったもらっている。さらに、交換したタイヤを持って帰ってきて家の保管場所に積み上げるのだが、235/55R19という大きなタイヤだけに、かなり辛くなってきた(タイヤは縦置きではなく、横置きに積んで保管するのが基本だそうだ)。で、タイヤ店には保管サービスなるものもあるようなのだが、19インチのタイヤだと、何と1年で20000円くらいする。ちょっと難しい金額である。なかなか大変である。
ところで、クルマを運転している時、FMからオシャレな曲が流れて来た。Kenta Dedachiさんの「Goldfish(feat. Raine)」という曲。YouTubeで聞いてみて下さい。
2023.10.12 (木) 晴れ
校舎入口のキンモクセイがイイ香りになってきた。朝、学校の正面玄関の地面にスズメが降りてきていて、かかんで手で撫でてみたのだが、何と逃げなかった! 調子に乗って、嘴の当たりを指でツンツンとしてみたら、今度は逃げられてしまったが、可愛らしかったなぁ~。スマホで写真を撮っておけばよかった。
実力テストの採点は終えていたのだが、その結果を入力するのをすっかり忘れていて、慌てて入力する(ちなみに、締め切りは来週の火曜日なので大丈夫)。同時に、問題の作成意図と結果に対する評価コメントも入力しておく。こちららは(他教科も含め)一番乗り! 10771歩。
2023.10.11 (水) 晴れ
平和な一日。7774歩。
今日、添削した2023年度防衛医科大の小論文の課題文がなかなかイイので紹介しよう。日本医師会が主催する「第5回生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー」で、一般の部日本医師会賞を受賞した作品である。リンクは「
こちら」から。文中に登場する「兄」の生き方をあなたはどう考えるか(600字45分)というのが小論文の問題である。考えて見て下さい。ちなみに、私は課題とは関係ないが、第三段落の最後の「母は泣きそうな顔をしていた。」というところが結構ジ~ンと来たかな。
2023.10.10 (火) 雨のち晴れ
昨日、3年生に今年の国語科の添削担当が発表された関係で、早速1名やってくる。今年も「古典全般」担当ということで、文系・理系を問わず、かつ、古文・漢文を問わず添削しなければならない苦行の日々(笑)が始まりである。やれやれ…。7236歩。
2023.10.09 (月) 雨 スポーツの日
寒い雨の一日、スポーツの日でもあるが、日比谷は授業公開日ということで平常授業。多くの中学3年生と保護者の方が見学にいらしていたが、3年生の授業は非公開なので、特に変わったこともなし。7048歩。
官僚を目指す人が10年前に比べて3割も減り、特に東大の志望者・合格者が激減していると今日の記事に出ていた(朝日DIGITAL、20231009)。官僚を多く輩出した東大経済学部の星岳雄教授(日本経済論)は「東大生が減ること自体は問題ではない。ただ、政治や官僚への信頼度が低下し、優秀な人が公務員をめざさなくなるなら問題だ」と話しているそうだが、それを受けてこの記事は次のようにまとめられていた。
官僚をめざす若者が減っているのは、1990年代から進んできた政治主導の反作用と言える。目玉政策は官邸が決めるようになり、官僚にとっては「やらされ仕事」が多くなった。霞が関が政策立案の中心だった時代に比べて地位は低下したが、仕事量は減っていない。敬遠されるのは当然だ。
選挙で選ばれた政治家が政策を主導するのは民主主義の基本として正しい。ただ、政治主導というならば、同じ議会制民主主義の英国のように政官を明確に分離して、官僚は法案作成など事務労働に徹するようにすべきだ。日本では官僚が関係者への根回しまでも担っており、政治家のまねごとをさせられている。
残業削減など働き方を改善することは重要だが、それだけでは官僚人気は戻ってこない。社会のインフラである霞が関に何を求めるのか、そのためにはどんな人材が求められるのか。改めて議論を深め、制度を再構築すべきだ。
まさにその通り。そして、状況は(おこがましいが…?)志望者が減っている教員の世界でも同じである。ブラックと言われる残業削減はもちろんのこと、授業をはじめとする教育活動に集中できる環境をつくる、つまり、制度を再構築することが求められているのではないだろうか。
2023.10.08 (日) 曇り
ウクライナ、その上ハマスによるイスラエル攻撃……一体世界はどうなってしまうのだろう。アメリカの下院議長が解任されたが、その急先鋒だった共和党議員は「ウクライナを支援する予算があるなら、メキシコ国境の警備に予算を」と主張したそうだ。あまりに内向きな視線にはちょっと驚きを感じたが、プーチンや習近平をはじめとする大国の指導者たちの視線は、一体どこを向いているのだろう。
今日の朝日DIGITALに、ソ連崩壊やトランプ大統領の誕生、英国のEU離脱などを予言した、歴史家で文化人類学者のエマニュエル・トッド氏に対するインタビュー記事が載っていた。一部を引用。
インドやトルコ、アフリカ諸国などグローバルサウスの国々がウクライナ侵攻後もロシア寄りに立つのも、トッド氏に言わせれば当然だ。西欧諸国はグローバル化の過程で「不労所得者国家」と化し、世界の労働力を新たな形で搾取した。また、保守的な国々にも自分たちのリベラルなイデオロギーを押しつけてきた。「ロシアが世界から好かれる理由はたくさんあるのに、私は、私たち自身がそれに驚いていることにただ驚いています」。そしてこうも言い切る。「今、西側諸国が戦争に勝てないことは明らかです」
米国は不平等の拡大や政治の機能不全にあえぎ、トランプ政権下では、議会襲撃まで起きた。国内の社会経済が後退しているにもかかわらず「(ウクライナ)戦争と破壊に夢中で現実を直視しない」。1930年代にナチズムに突き進んだドイツにあったような「ニヒリズム(虚無主義)」もはびこる。トッド氏は20年前に「帝国以後」を執筆した時にはまだ持っていた「アメリカは民主的な価値観に戻り、回復できる」という希望も今は失ったという。
西欧の自由民主主義はすでに消滅しており、高学歴層やエリートが分断された不平等社会の運営を取り仕切る「リベラルな寡頭制」といえる状態にある。そう考えるトッド氏が、その先に予想する社会構造は「封建制度」だという。
今も米国では、社会の下層にいる若者たちが高等教育を受けることで生き抜こうとした結果、学生ローンの「奴隷」と化し、自由を奪われている。ローマ帝国の崩壊後、中央政府の力が弱まり、それに乗じて富裕層が権力を掌握した。こうした権力崩壊が再び起き、「超富裕層が真の寡頭支配者になる」権力システムが現れるのではないか、と。
(中略)
2024年以降の世界はどうなるか。先進国は出生率が下がり、自由民主主義が衰退する。だが、未来は悲観的なものばかりではないとトッド氏は言う。「民主主義の後も世界は続く。新しい何かが現れるでしょう。人類の歴史は崩壊と生き残りの連続なのですから」。
「新しい何か」って、何だろう。アメリカ議会のあまりに内向きの視線に驚いたが、トッド氏は、現実を直視する内向きの視線が先ず求められると言っているのだろうか。私たち世代にとって、アメリカは自由と民主主義のアイコンのような存在だったのだが。
2023.10.07 (土) 晴れ
午前中、秋晴れのもと、下の二人の孫(5年生と2年生)の体育発表会。一番上(中1)も部活がお休みなので、家族全員で楽しく応援。その後、午後から一番下の孫の誕生会。
ジャニーズ問題、個人的には興味はないが、これだけ騒がれて今一番喜んでいるのはビッグモーターだろう。ジャニーズ問題も、そもそもマスコミの責任が大きいと思うが、それを簡単に棚に上げて正義を演じる姿には辟易であるし、常に何かをターゲットにして生きのびるやり方には、呆れかえるばかりである。
(↓2年生)
(↓出し物は、「NO LIMIT! はばたけアドベンチャー」というダンス)
(↓5年生)
(↓出し物は、「ソーラン2023」
(↓8歳になりました)
2023.10.06 (金) 晴れ
昭和記念公園へ普通の(キバナでない)コスモスを撮影に出かける。残念ながら風が強めだったのと、まだ5分咲きくらいだったのとで、あまり成果は得られなかったが、先週の火曜日に出かけた時とは違い、日差しは強くても乾燥しているせいか、気持ちよい秋の一日を楽しむことができた。
2023.10.05 (木) 晴れ・曇り
4時間の授業と2人の小論文添削で、まずまず平和な一日。8822歩。
ノーベル文学賞のヨン・ホッセさん、まったく知りません…(泣)。
2023.10.04 (水) 雨・曇り
長袖の上に上着を着た一日。今日から後期の授業開始であるが、授業以外で色々あった。まず、朝、珍しいことに10分間朝寝坊した。目覚ましは腕につけたアップルウォッチで、スヌーズには設定していないから一発で起きないと危険なのだが、今まで起きられなかったことは一度もない。それが、今日はいつも通り4時30分に作動した(つまり、一度目を覚ました)のだが、気がついたら4時40分になっていて危なかった~。でも、よく10分で済んだものであると我ながら感心。次に、帰りに自分の乗っている電車(メトロ有楽町線)が小竹向原で故障かなにかで運休になってしまい、仕方ないので池袋まで戻り、そこから西武池袋線で帰る羽目に。ちょうど帰宅時間帯だったので、混雑も結構ヒドくて疲れた。明日はスヌーズにしておかないと危険かも(笑)。7305歩。
2023.10.03 (火) 晴れ・曇り
先月の29日は中秋の名月だったが、昨日・今日と朝家を出る頃には、居待ち月・臥し待ち月が西よりの空に美しく残っている。昨日などは、その月のすぐそばに明るい星もはっきり見えていて、何だろうと思って調べてみたら木星であった。今朝は、東の空にも明るい星があり、こちらは金星。空もクリアになったような感じで、いよいよ秋だなぁいったところだろうか。
実力テストの答案が出たので採点を始める。古文の現代語訳は難しいところを出題したのだけれど、それにしても出来が悪くてガッカリ。
夜の教育法は、模擬授業に向けてグループ分けと担当教材を決定する。12786歩。
2023.10.02 (月) 晴れ・曇り
やっと秋らしくなった一日。防災訓練+始業式+実力テスト。2・3年生は始業式後から実力テストに入ったが、1年生は今年から「地域と連携した防災訓練」とのことで、初期消火訓練や応急救護訓練、通報訓練、また地震体験車への乗車などが予定されており、テストは午後からの開始。しかし、日比谷生は何かの際には力になるに違いないので、こういう体験は(本人にとっても社会にとっても)有益だろう。7623歩。
2023.10.01 (日) 曇り
昔、都民の日には学校は休みになったものだが、最近は授業時間の確保とか色々な行事の挙行とかで休みではなくなってしまい残念至極。今年は日曜日と重なってしまったが、その悲しみが小さいというのがよいところか(笑)。今日はオトーサンもオカーサンもお仕事とのことで、一番下の孫を預かる。私は専ら送迎係で、主人が一緒に本を読んだり、ブロックを組み立てたり、料理をしたりとお世話係をつとめる。