2020.08.31 (月) 晴れ
今日でとしまえんの終わり、そして、いつもだったら夏休みも終わりということで、絶望的な気分になっているはずなのに、すっかり2時間も授業をやっているのである…やれやれ。こういう異常な事態ではあるが、その中で生活していると、生活することに精一杯で、異常さには寛容になっているわけだが、何年かたって、「夏休みが3日から24日までだったんだぜ」なんて話になったら、「そりゃ、異常じゃん!」てことになるに違いない。ちなみに、冬休み明けは1月4日ということになっている! あ~まったく異常であるなぁ~。8967歩。
虚偽を支え続け、現状の責任を分担する管氏だけはゴメンである。「その気はない」という発言を繰り返していたのだから、最後までその気にならないでほしいものである。コロナ対策の継続性というが、虚偽と現状の閉塞感の継続という、単に負の面が強調されるだけである。
2020.08.30 (日) 晴れ
昨日、注文していた主人の電動自転車がやっと届いたので、早起きして暑くなる前に石神井公園までサイクリングに出かける。私は自分の自転車で行ったのだが、途中で借りて乗ってみると、もう電動でない自転車には戻れない感じ(笑)。いや、楽チンである。欲しくなったが、二人とも自転車で出かけることはあまりないので、当面、主人の自転車を共有利用してみることにする。その後、リフォームの担当の方がいらして、こちらの希望などを伝えながら見積もりを出してもらう段取りなどをする。その後、サイクリングと見積もりの疲れから?お昼寝(夕方寝…)。
2020.08.29 (土) 晴れ
昨日の辞任に対するベテラン?と若者の意見を一つずつ。長くなるが、面白いので引用しておきたい。(朝日DIGITAL、20200829) 先ずは、1958年生まれの社会学者、大澤真幸さんのご意見。まったくその通り。
あきらめの空気が強固に 大澤真幸さんが顧みた政権
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突然、辞任を表明した安倍晋三首相。8年弱にわたる長期政権をどう評価するのか。「戦後の思想空間」などの著書がある社会学者・大澤真幸さんに聞いた。
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最大の罪は、この社会を覆う「あきらめの空気」を強固なものにしてしまったことですね。
2009年に自民党から民主党への政権交代が起き、国民は、現状が多く変わること、改革が進むことを期待しました。しかし、沖縄の米軍基地問題を始めとする戦後日本の課題は解決されませんでした。東日本大震災に伴う原発事故が起き、事故対応でも民主党政権の統治能力に疑問符がついてしまいました。
理想をあきらめる空気が漂う中、再登板した安倍首相は「『強い日本』をつくる」などの理想を掲げました。しかし、その内実は米国に追随するだけで、強大化する中国を組み込んだ新しい国際秩序は作れませんでした。
アベノミクスで株価は上がりましたが、低成長が続き、国民が将来に自信を持てない状況が続いています。得意分野のはずの拉致問題も解決の糸口が見えないまま、時が過ぎ去り、被害者の家族が亡くなっています。
結局、長期政権にもかかわらず、改革や理想を実現できず、社会を覆うあきらめの空気を強固にしてしまった。根本的な改革、ブレークスルーはもう起きないと国民は思うようになりました。そんななか、「これより悪くなるのは避けたいから、現状維持がいい」という「消極的保守主義」が広がり、それが安倍さんの選挙での連勝につながりました。
「森友学園」や「加計学園」の問題、「桜を見る会」をめぐる疑惑など、自らの周辺でスキャンダルが続出しました。しかし、説明責任を果たさず、民主主義社会を支えるルールを国のトップが軽んじているようにみえました。疑惑はずっとくすぶったままです。
その結果、社会全体のモラルが低下してしまいました。日本は正義や公正さを大切にする国とはほど遠く、国民は「誇りある国」に生きていると思えなくなりました。国民はもはや「日本はすごい国だ」という虚勢を張ることしかできません。
論語に「邦(くに)に道あるに、貧しくして且(か)つ賤(いや)しきは恥なり。邦に道なきに、富みて且つ貴きは恥なり」という言葉があります。
「道義のある国では心卑しい人は恥だが、道義のない国で、いくらお金持ちになっても、それもまた恥だ」という意味。たとえば、国内有数の大企業に就職しても、かつてと違ってそれを誇ることはできない、ということです。沈みかけた国でいくら成功したって意味はないさ、という気分ですね。若い人たちは本当に気の毒だと思います。
そして、今年になってからは新型コロナウイルスの感染拡大が起きた。安倍首相は選挙での連勝と巧みな派閥均衡型人事で、「安倍一強」体制を構築したわけですが、コロナ禍では結局、指導力を発揮できませんでした。ドイツのメルケル首相が、自分の言葉で説明することで、国民の支持を得たのと好対照でした。
新しい首相は、安倍首相の8年弱を「成功体験」とみなしかねない。社会全体にあきらめの空気が広がっていることもあり、新首相もまた、現状維持の「消極的保守主義」の道を選ぶ恐れがあります。
しかし、少子高齢化問題など、無策のままでは日本が近い将来、沈没しかねない問題が多々あります。船には穴が開いているのに、新しい船を見つけることができず、浸水する船の中にとどまり続けることしかできない。それが一番恐ろしい事態です。
次は、若手、1983年生まれの社会学者、西田亮介さんのご意見。これまた尤も。
積もった不信、コロナ対策にも 長期政権が社会を分断
■コロナ対策、うまくいかず
安倍晋三首相の今回の辞任表明は、一般的に考えればあり得ないタイミングです。健康問題でやむを得ない面があるものの、新型コロナウイルス対策で先頭に立ってきたリーダーがいなくなれば対策の一貫性を欠くことになります。
辞任のタイミングは国にとってマイナスですが、逆にコロナ対策をやり直せる好機にできる、とも考えます。
■最大の特徴は二つの分断
現在、安倍政権のコロナ対策はうまくいっていません。出す情報やメッセージの内容を問わず不満を持つ層からは、政策を打ち出す度に批判が起きます。これでは、たとえ有効な政策を打ち出しても信頼を得られず機能しないでしょう。次の政権が課題を払拭して安倍不支持層の信頼を回復し、信頼を得られれば、自粛要請を中心とする日本のコロナ対策もうまく機能する可能性があると思います。
7年8カ月に及ぶ安倍政権の最大の特徴は、日本社会に二つの分断を生み出したことです。一つは、政治に関心のある層とない層との分断。もう一つは、政治に関心がある層の中における、政権支持層と不支持層との分断です。
公文書の改ざんや隠蔽、毎月勤労統計調査のデータ不正などを重ね、対話を拒み、透明性のなさが目立つ政権に批判的な人が生まれるのは当然だと思います。こうして積もり積もった不信は、国民の関心が高いコロナ対策にも向けられました。その結果、批判をかわすために政権は右往左往する羽目になった。自ら生みだした分断によって盤石だった支持率が下がり、政治の表舞台から一度去るということでしょうか。
強烈な不支持層が存在しながら、なぜ安倍政権は長期政権となったのか。最大の理由は他の選択肢の不在です。野党が支持を得られなかったことにあります。
安倍政権を支持する若い世代は、民主党が政権交代を成し遂げた2009年前後に学生でした。当時の民主党は衆参のねじれや東日本大震災などもあり政権運営に苦しみました。このため「民主党政権時代はムチャクチャだった」という印象が強く残っています。
■3本の矢、1億総活躍…キャッチフレーズ駆使
経済政策のアベノミクスで日銀が異次元緩和によって株価を下支えしたことで企業の業績は改善しました。失業率、自殺率ともに下がりました。これらは評価できると思います。労働者の実質賃金は増えていない一方で、若い世代には賃金が上がらないマイナスがあっても、「仕事がないよりはましだ」という心理が働いているように見えます。この心理にも、民主党の悪いイメージが影響しているのかもしれません。
安倍政権が堅調な支持率を維持できた理由にSNSを駆使したネット世論に対する戦略がうまくいったのでは、との声があります。
ネット対策に注力したことは事実ですが、それよりも、テレビの情報番組での影響力が大きいのではないでしょうか。テレビはいまだに影響力が大きい一方で、放送時間に限りがあるので深い報道はあまりできません。安倍政権はテレビで取り上げられやすいキャッチフレーズづくりに力を入れてきました。アベノミクスは「3本の矢」から始まり、「1億総活躍社会」、そして「ソサエティー5・0」へと次々に新しいものへと変わっていきました。こうした短いキャッチフレーズも政治に関心のない層や若い世代に届き、高支持率につながったのではないでしょうか。
安倍政権を語るうえで、安倍昭恵夫人は興味深い存在です。発足当初は、結果的に政権の支持者を増やす役割も担いました。「家庭内野党」的な存在感を出しながら、政権と対立する人物と対話をしたり、批判する反原発運動の場に足を運んだりしたからです。
16年に彼女と対談しましたが、「強い信念に基づいて行動している人」とは感じられませんでした。むしろ場当たり的に「誰かに頼み事をされ、それに耳を傾けるいい人でいることが好きな人」という印象でした。そんな性格が森友問題の彼女の疑惑につながったように感じます。いまは身を潜めているのか、一向に動向が聞こえてきません。政権の支持率にも影響を与えず、「何でもない人」に戻ったのではないでしょうか。
2020.08.28 (金) 晴れ
暑いのを我慢して、久しぶりに昭和記念公園に出かける。レモンブライトとジニアがキレイに咲いていた。
(レモンブライト)
(ジニア)
安倍首相の辞任は、ご本人には悔しい部分もあるだろうが、日本にとっては慶事ということだろう。震災直後のアベノミクス以外は、内政的にはこれといった成果はなく(例:復興支援、地方創生、女性活躍、拉致問題、北方領土問題、沖縄基地問題など)、かえって森友・加計問題に象徴される忖度・偽造を招いて政治不信を加速させ、格差社会を放置したまま、果てはアベノマスクに代表される一部官邸取り巻きグループによる迷走を招いた責任はきわめて重いといえよう。自らを「立法府の長」と言い間違えたこと(総理大臣は「行政府の長」である)からも明らかなように、完全に独裁的意識を持っていたことを勘案すると、憲法改正(改悪)が現実化しなかったことは何よりである。
夜、閉園の迫ったとしまえんの花火を見に、区役所の展望台に出かける。小さな子どもと中心に大勢が詰めかけていて、あと3回となった花火のきらめきを楽しんだ。
2020.08.27 (木) 晴れ
明日は授業のない日で出校しないので、今日中に考査原案を作ってしまおうと思ってガンバル。解答欄や模範解答まで用意して、何とかペアの先生に渡すことができ、とりあえず一安心。…というわけで、デスクワークが長かった今日は、何とか目標値を超えて 8098歩。
2020.08.26 (水) 晴れ
授業の空き時間に前期期末考査の原案をつくる。今週、この diary の最後に載せている歩数が少なめであるのは、暑さのせいで一駅分歩くのをしていないのが大きな要因である。まあ、一日8000歩は目指したいので、もう少し校内を歩き回ることにしたい。7855歩。
先月の終わりにパソコンを新しくし、いわゆる2in1のモデルにしてみたのだが、やはりその良さを活用することができていない。ラップトップ型としての活用ばかりで、せっかくタブレットとしても活用しようと思って、それ用のアプリなども導入してみたのだが、結局その特性をうまく生かすことができていないのである。これは、iPad を買った時からのことである。それでも iPad は、オンライン授業の時に、黒板代わりに活用できてよかったのだが、日常的には iPad を活用しているのは、主としてゲームを楽しむ孫たちであり、宝の持ち腐れ状態といっても過言ではない。キーボードを使わずに、画面をタップしたり、フリップしたり…という操作にどうも馴染めないのである。これはスマホも同じで、カメラ代わりにもなるというので、割と早い時期から iPhone にしていた割には、ほとんど iPhone で撮影することはない。どうも、私は(私の世代は?)、キーボードに何とか慣れたが、それ以後のオペレーティングシステムには、うまく馴染めないといったところなのだろうか。
2020.08.25 (火) 晴れ
今日、新聞にとしまえん関連の記事が掲載されていて、その中に「東京都練馬区の増田初枝さん(89)は、娘と息子に付き添われ、朝からエルドラドに並んでいた」という記事があったが、90を越えた私の母も、先週の水曜日に私の妹と一緒にとしまえんに出かけ、約1時間並んでエルドラドなどに乗ってきたそうだ。いや元気で何よりであるが、やはり地元に人間にとっては、それぞれ思い出深い遊園地なのである。昔は町内会で無料入園券が配られたので、子どもが小さかったころは、夏休みに時間があればプールに通っていたりしたものだ。私が個人的に印象深いのは、もうとっくの昔になくなってしまったのだが、15人乗りくらいのボートに乗って、斜面を池に向かって滑り落ちていくアトラクションである。このボートの先端部分に長い棒を持った係の人(船頭さん?)が乗っていて、坂を下ってボートが池に着水する瞬間、その人がボートの上で飛び上がって、すごく格好良くて憧れたりしたのである。このアトラクションをネットで検索したら、「ウォーターシュート」というものらしく、それでまた検索したら、これを結構楽しみにしていた人も多いようで、何か懐かしい気持ちになった。ちなみに、ジャンプする船頭さんは、着水したボートを元の場所に移動するために乗っていたのだそうである。なるほど…。7698歩。
2020.08.24 (月) 晴れ
今日から夏休み明けということで、本当に異常な年になってしまったのだなぁ…といった感じである。例年なら、夏休み明けは、どの教室も星陵祭の準備で混乱を極めているのだが(笑)、今年はほとんどの教室で机と椅子がキチンと並んでおり、何となく寂しい気持ちもするのである。避難訓練から始まるので、何も考えずに体育館履きを用意していたら、当然のことながら3密になる全学年集合などあり得るはずもなく、地震警報で机の下に避難する練習?をした後は、放送で避難経路の確認などをして終わりとなった。その後、宿題テストと総合的な学習の時間。3年生は午後から授業。11081歩。
2020.08.23 (日) 雨のち晴れ
風が涼しく、割と過ごしやすい一日。いよいよリフォームをすることに心を決め?、担当の方と打ち合わせをする。もともと壁や屋根の外回りについては、一昨年に見積もりを出してもらっておきながらそのままにしておいたのだが、畳を替えてからどうしても内装のアラが目立ち始め、この際、壁紙や照明、キッチン、バスなども含め、思い切って出来る所は手をつけてみることにしたのである。あとは見積もりを出してもらって、予算と相談しながら、どこまで手を広げられるのか、考えていくことになりそうだ。
2020.08.22 (土) 晴れ
一番上の姉が定期的な通院ということで、下の二人の孫を預かり、大泉交通公園に出かける。水遊びができて二人はすっかりご満悦。昼寝したいのは、太陽に照らされてグロッキー気味のじーじとばーばだけであった…笑。
2020.08.21 (金) 晴れ
2回目の東大国語講習も無事?終了。参加者が多かったので、それなりに充実したものになったのではないだろうか。合間に、Microsoft Teams の講習会に参加。東京都全体で Microsoft と契約しているようで、再びオンライン授業になったりしたら、これを使うのだそうだ。う~ん、言っては悪いが、YouTube で入門動画を検索した方がよっぽど分かりやすいのではないかといった印象。Teams そのものの使い勝手も今一つの印象。都全体で加入しているので、一つ操作を間違うと、全都に(都立学校だけでなく都庁関係などにも)授業の様子が配信されたりしてしまうらしい。いや、恐ろしい…。9208歩。
劇作家で評論家の山崎正和さんが死去とのこと。教科書の教材選びや独自入試の素材探しの際、ずいぶんとお世話になった方である。ご冥福をお祈りいたします。
2020.08.20 (木) 晴れ
今日は補習の担当ではない日なので、夏休をもらう。実は、昨日・一昨日と主人が孫たちの面倒を見ていて、その際Primeで見た「アナ雪2」と「トイストーリー4」がまだレンタル期間内だったので、二本続けて鑑賞する。どちらもイイ映画だが、とくに「トイストーリー4」は面白かった。
ところで、またまた持つべきものは北海道の親戚ということで、スイカ2玉とトウモロコシ20本が届く。実は昨日配達されていたのだが、ちょうど孫たちを送りに行っていた時間だったのか、不在ということで、せっかくチルド配送だったのに、実際に手にしたのは今日になってしまったのである。でも、スイカもトウモロコシも最高に甘くて、もう感謝感激!!! 早速、実家の家族や孫一家にもお裾分け。暑さもあってか、スイカがすっかり好物になってしまった今年の夏である。
2020.08.19 (水) 晴れ
小学生対象学校見学会ということで、例年通り、「漢字の力」というタイトルの体験授業を行う。今年は夏休みが短い関係で、夏の補習が2週間に詰まっているせいか、いつも使っている書道教室が使えないので、普通教室で行ったが、そもそもの人数を例年の半分くらいにしていたので、何とか実施できた。参加の小学生諸君もしっかり授業に取り組んでくれて、楽しい時間が過ごせたのではないかと思う。11112歩。
午前中は、東京都の教採の一次試験に合格した卒業生が、土曜日に実施される二次試験を前に挨拶に来てくれる。在学時に私のクラスだったこともあり、一次試験の直前に3回ほどオンラインで小論文の添削をしたのだが、その成果が出たようで?何よりである。二次試験もぜひ突破してほしいものである。
2020.08.18 (火) 晴れ
風がある分、昨日よりは過ごしやすかった。補習2日目も無事終了。ところで、昨日・今日は星陵会館で学校説明会。予約制にし、席を空けながらの実施となったが、毎回満員とのことである。他の進学指導重点校が説明会を行っていないらしく、来校した生徒・保護者の方々からは、高校の様子や受験・勉強に関する話が聞けて良かったと、実施をありがたく思う感想が多かったそうだ。他校は10月以降に実施予定とのことであるが、コロナの状況を見ていると、10月以降の実施もなかなか見通せないといったところか。9093歩。
2020.08.17 (月) 晴れ
今日から補習。先々週と同じ内容だが、今回は受講者が60名を超えていて、今日もプリントがギリギリピッタリという大盛況。人数が多いこともあり、意見もそれなりに出て、前回よりも楽しくできた印象である。12003歩。
2020.08.16 (日) 晴れ
明日からまた補習が始まるので、今日が最後の夏休み…シクシク。
ところで、安倍政権の本質をつく話があったのでちょっと長くなるが引用。(朝日DIGITAL、20200816)
(日曜に想う)首相、今が「給料分の仕事」するとき 失われた神通力
*
東京は厄介者になったように思った。もう旧聞に属するが、新型コロナウイルス感染者が首都で急増に転じたのを菅義偉官房長官が「圧倒的に東京問題」と述べ、小池百合子都知事が「国の問題」とやり返した、あの応酬を聞いてである。
それなりの伏線があり、思惑も含んだ発言だったようだが、一都民のわが目には、責任を棚に上げて非を押しつけ合っているようにしか映らなかった。
ふと頭に浮かんだのは一つの言葉だった。古い話になるが1961年、キューバ革命政権の転覆を狙ったアメリカの侵攻作戦はみじめな失敗に終わった。誕生間もないケネディ新政権の手痛い汚点になったが、大統領はひとり責任を認めたうえでこう言った。「勝利には千人の父親がいるが、敗北は孤児だ」
うまくいけば我も我もと手柄顔をするのに、不首尾なら誰も責任を言わず、知らん顔をし合うのは世の習いだろう。たとえば、歓迎感のあった1人10万円の給付が決まったときの各党や各議員を、本紙川柳欄の一句が皮肉っていた。
〈言い出しは俺だ俺だの十万円〉
安倍晋三首相も、欧米ほど深刻にならず緊急事態宣言を解除したときは「まさに日本モデルの力を示した」と誇ったものだ。ところが感染再急増の局面になった今、政府与党は厄介ごとの責任から逃げているかのようにみえる。首相も出てこない。国会は閉じられたまま、政治の放つ無責任な空気が、寄る辺のない無重力感に国民を置き去りにしている。
■食べ散らかした政策課題
「成長できない者にかぎって飛躍したがるものだ」という、いささか辛辣な箴言がある。コロナ禍をめぐる政治の不首尾は、そうした要素を内包する現政権の体質にも由来していると私は思う。
振り返れば、政権はことのほか熱心に飛躍感を演出してきた。派手に打ち上げたものの「あれはどうなった?」という政策やスローガンは少なくない。
筆頭はアベノミクスの「3本の矢」だろう。他にも女性活躍社会(2013年)、地方創生(14年)、1億総活躍社会(15年)、働き方改革(16年)、人づくり革命(17年)など幾つもある。
■すみやかな国会の開会を
地道な達成よりも、めぼしい政策課題を食べ散らかしてきた感が強いのは私だけだろうか。新しい看板を次々に繰り出すから国民は失望する間もない。関心も持続しない。もろもろの中途半端を言いつくろう言葉が「道半ば」だった。
危機にあっても「飛躍」したがる地金は出た。突然の全国一斉休校は学校と家庭を混乱させ、思いつきの布マスク全戸配布の費用対効果は最悪だった。危機の政治は危機そのものに始末をつけなければならない。「やってる感じ」の神通力が失せてしまった政治は、すったもんだの「Go To トラベル」に顕著なように空回りしたあげく、いまや「緊張感をもって注視」を繰り返すばかりだ。
春に亡くなった作家で自然保護活動家のC・W・ニコルさんが、かつて、作家の開高健のことを〈我々のいう「宿題をきちんとやってきた」男である〉と評していた。開高の小説「夏の闇」(新潮文庫)の解説の一節だが、この言葉の含むところはなかなか奥深く思われる。
ここ数年、この印象深い言葉を、私は安倍首相に対置して思い起こすことが多かった。ものごとに始末をつけず口先だけで「責任」をかわす場面などだ。それは何度もあった。国会での言動を見ていても「宿題をきちんとやってきた人」の器量を感じることはなかった。
されど今は危機のリーダーである。
ケネディ大統領に話を戻せば、核戦争の恐れが迫ったキューバ危機のとき、その顔は引きつり、両目は苦悩で灰色に見えたという。そんなとき大統領が、自分を励ますためでもあったのだろう「今週は給料分の仕事をしている」とウィンクしてみせたという余話が今に残る。
現下のコロナ禍は病にとどまらず不安を広げ、経済的な焦燥や、社会の変容から落ちこぼれる恐怖などが人々を苛んでいる。厳しく荒みやすい時代である。
すみやかに国会を開いて、首相も各政治家も給料分の仕事をするときだ。
しかし、野党もどうなっているのか? そもそも大同団結することに意義があったのであって、大同小異の「小異」にこだわるべき時ではないというのがそもそもの趣旨であったはずなのに、分党などもってのほかだろう。自民党の中にも、消費税や例のアショア以降の対応などを見れば、「小異」がそこらじゅうにあることは明らかだ。にもかかわらず、党として成り立っているところが(残念ながら)大人といった印象だし、結局は「他よりは良さそう」ということで得票をまとめていく力になっているのだろう。それに比べて、玉木氏のあまりに小学生的な対応にはガッカリである。
2020.08.15 (土) 晴れ 終戦の日
暑い一週間であった。一日、孫たちが遊びに来て大はしゃぎしたが、それ以外は、朝の散歩とたまの買い物以外は外出しないで読書とPrimeの日々。サリンジャーを再読して(柴田元幸訳、村上春樹訳、野崎孝・井上譲治訳)、かなり感動。
(↓あまりに暑いので、駐車スペースのクルマを移動してプールを設置。ちなみに、壁が汚いことに気づいた孫娘たちは、この後、半分水遊びながら、タワシで壁をキレイにしてくれたが、夏休みの宿題に「近所の掃除をしよう」という項目があった模様…笑)
今日も暑くなる前にということで、朝4時半起床で、阿佐ヶ谷まで散歩してきた。終戦の日でもあり、駅のそばの神社で平和を祈念する。朝食を済ませようかと思ったが、7時前にやっているお店もなく、唯一見つけたパン屋さんでキッシュなどを買って帰る。さすがに帰りはバスに乗る。
(↓昨日は練馬高野台まで電車で行き、石神井川沿いを石神井公園まで散歩した。600mmを持参して、カワセミとの遭遇を期待したが、まったくの空振りに終わる)
2020.08.09 (日) 曇り・晴れ 長崎の日
昨日は風が涼しかったが、今日は風もなく、本当に暑い一日。畳をかえたことで、壁紙の経年劣化が目立つ感じになってきたので、旅行も行かないし、内装のリフォームでもしてみようかということで、とりあえず近所の住宅展示場に相談に出かける。出かけると、台所も、浴室も…となってきて、そうなると面倒くさい気もしてくるのだが、お盆明けに来宅してもらった上で相談する予約をした。いよいよやるかなぁ~。その後、施餓鬼で用意してもらった新しい塔婆を立てに菩提寺に行く。午後からは、クーラーの下で、Prime見たり、読書したりして過ごす。夜、豊島園の花火を見に出かける(もちろん、道ばたからタダ見…笑)。
*
今週は夏休みと言うことで、更新もお休みしたいと思います。自粛自粛ですが、よい夏休みを!
2020.08.08 (土) 曇り・晴れ
政府からの給付金20万円は、主人が半分を医療関係に寄付したいというのでそうすることにして、残りの10万円で壊れている自転車を新調することにした。今日、近所の自転車屋さんに行っていろいろ試乗してみたが、やはり電動タイプは楽であること明白で、ちょっと予算オーバーになってしまったが、重さが軽いモデルを買うことにした。これは主として主人が使うので、標準的な形のものにしたが、スポーツタイプのカッコいいのもあったりして、私が石神井公園に出かける時などに使っているものも、電動に換えたくなってしまった。新しいのを主人から借りて使ってみて、よかったら私も買い換えたいなぁ~。
今日の新聞にこんな記事があった。(朝日DIGITAL、20200808)
「主人」「奥様」「旦那」「嫁」……。相手の配偶者の呼び方はいろいろあるけれど、使い方が難しい。7月7日付本紙の「論の芽」で意見を募ったところ、読者も悩んでいることを知りました。夫婦観や家族観の違いは世代を問わず、人それぞれなようです。
■「違和感」「家制度の名残」…多くがモヤモヤ
相手の配偶者だけでなく、自分の配偶者の呼び方も含めて、違和感を感じているという声は多数ありました。「『旦那』という言葉にはずっと違和感を持っていました」「『主人』という呼び方も自分が『使用人』であるかのよう」といったものです。
女性配偶者に対する「嫁」という言い方には「『家制度』の名残としか思えない」「女性、妻としての観点ではなく、奥方、家内と同じく一時代前の感性と情緒を伴っているような気がする」など、男性からの厳しい批判がありました。
一方で「『ゴシュジン』、『オクサマ』の『音』が定着し、差別的な意味合いは風化している」という意見もありました。
無難に使える呼び方としては「パートナー」「ダーリン」などが寄せられたほか、本紙の声欄にも投稿があり、「ご伴侶」と「ワイフ」が提案されています。外国語だと違和感が薄れるのでしょうか……。「試行錯誤の連続」という男性は日々、配偶者に様々な呼び方を試してみたものの、「正解は見つかっていません」とのことです。
これは私も気になることではある。ここでは「主人」などと書いているわけだが、そんな表現を使えない場面もいっぱいあるからである。「ワイフ」なんて恥ずかしいし、「配偶者」などはもっとインチキ臭いし…。その場の雰囲気で適宜使い分けるわけだが、なかなか悩ましい。上の引用の中では、「差別的な意味合いは風化している」という意見に近いが、それでも「そうじゃない」と感じる人がいるとすれば、注意したいとは思うのである。
2020.08.07 (金) 晴れ
今日で最初の補習も無事?終了。明日から来週いっぱいが夏休みである。ちょっと解放感も感じるが、東京の感染者は今日も462人ということで、帰省さえも自粛要請ということであれば、他県への旅行などはもっと自粛しなければならないといったところか。どこか出かけたいなぁ~とは思うが、まったく予定も立てておらず、熱中症にならないように引きこもり生活をすることになるのだろうか。8003歩。
2020.08.06 (木) 晴れ 広島の日
引き続き暑い一日、広島原爆の日。東京の感染者は360人ということで、いつまで続くのやら。9063歩。
朝、通勤のために門に向かうと、なんと我が家の門のど真ん中にノラ猫野郎がウ■コをしているではないか!怒り心頭に発したが、時間がないので学校に着いてから主人に掃除してくれるようLINEを送ると、「済。まじむかついたぜ!」と激しいイラスト入りで返信があり、そのイラストが面白かったので(しかも、掃除もしてくれたようなので)、かなり溜飲を下げる。広島の朝だというのに、ふざけたスタートであったなぁ。
阿炎の引退届が結局場所を続けることになったり、はっきりしないうがいクスリが売れたり、少年法をどうしてそんなに引き下げたいのかと疑問に思ったりと、不思議なニュースがいっぱいあった一日。
2020.08.05 (水) 晴れ
今日も暑い。一気に夏が来た感じで、身体が慣れていないが、今日から補習。今日は東大の古文の過去問を扱う。今回は23名と受講者が少なく、受講生諸君の意見を聞きながら解答例を作っていきたかったのだが、ちょっとおとなしめの諸君が多いのか、あまり意見が出なくて今一つ盛り上がりに欠けた印象。7986歩。
結婚が決まったことを機に、自分が養子であることを告げられた女性が、育ての親に感謝しつつも実母を探そうとした際、多くの人から過去を振り返ってもよいことはないとアドバイスされたそうだ。まあ、それも分かるが、どうしても過去にたいするモヤモヤを晴らしたいと思った女性は、色々な人に相談しながら自分のルーツを探ってゆく。その際、ある児童養護施設の院長の言葉が、支えになってそうだ。その言葉がなかなかジ~んと来たので引用しておきたい。(朝日DIGITAL、20200805)
「ボートは後ろ向きに座ってこぐ。過去に向き合う時間は決してマイナスじゃない。あなたのボートは前に進んでいるよ」
こういうことが言える人物を私は尊敬するなぁ~。
2020.08.04 (火) 晴れ
お泊まり会2日目は、家でプール。大きなプールなので、水がたまるまでが結構大変であった(ついでに、後片付けがそれ以上に大変だった…)。でも、孫たちは大喜びで、ランチ以外は一日中庭のプールで過ごす。スイカ割りのスイカも美味しくて、旅行にいけなかった埋め合わせは、何とかできたかな? ちなみに、じーじ、ばーばは今日も暑さにやられてグロッキー気味である(笑)。
2020.08.03 (月) 晴れ
閉園間近のとしまえんに、孫三人を連れて出かける。事前予約制だし、プールを利用しなかったので、それほど混雑している印象はなかった。ただ、乗り物も3密を避けている関係か、あまり並んでいないような感じでも、それなりに待たされることもあった。しかし、今日の暑さには閉口。身体が慣れていなかったせいか、じ~じ、ば~ばはすっかりバテ気味である。たっぷり遊んでそのまま我が家へ。部屋に簡易テントを張っておいたところ、すっかり気に入ったらしく、食事以外はその中で過ごしていた。夕食後、実家の家族も合流して花火を楽しむ。
2020.08.02 (日) 晴れ・曇り
早起きして暑くならない前に草むしり。その後、明日孫娘たちがお泊まり会ということでやってくるので、掃除をしたり、買い物に出かけたり、部屋の中にテントを張ったりする。夜、週末の豊島園の花火を見に出かける。いつもはご近所の路上から立ち見をしているのだが、今年で休園になってしまうので、15分ほど歩いて現地に行ってみたのである。とはいっても、入園料を払うのはもったいないので(ケチ…笑)、入口のところで立ち見をしただけ。ちなみに、明日は入園券を予約してあるので、孫たちと一日楽しむ予定である。
2020.08.01 (土) 晴れ・曇り
梅雨明けで、一気に夏らしい感じになった。午前中、大学生・院生の諸君から提出されたレポートを採点し、前期の評価を決めて送信する。午後からは、のんびりビデオを見たり、新しくしたパソコンで遊んだり、読書したりして過ごす。
ちなみに、iMac 27インチ Retina 5Kディスプレイモデル(Late2014)を使っていたのだが、液晶の残像がひどくなってきたのと、Fusionドライブの遅さが気になってきたのでそろそろ買い換えようかと思っていたら、マックがまったく新しいものになるとのことで、過去の歴史からいって新しくなったばかりのマックは不安だし、下取り価格を調べたら「価格なし」とのことなので(ちなみに、2012年に買ったMacBook Pro 15インチの方は100円だった…泣)、久しぶりに Windows にしてみることにしたのである。さらに、BenQ の SW271という27型4Kの写真編集用モニターも導入してみることにして、パソコン本体はノート型の Microsoft Surface Book3 にした。ノートの方は思ったほど早くはなくてちょっと期待はずれだが、モニターの方は見やすいしキレイだしで大満足である。