2014年へ架ける橋

2014.01.31 (金) 晴れ

 ちょっと風が強い時間帯もあったが、晴れて暖かい1月最後の今日は推薦選抜の合格発表日。今年も悲喜こもごもである。午後から出かけたせいで、16300歩。

2014.01.30 (木) 曇り・雨

 天気が悪い分、暖かな一日。午後から数名の先生方と出張。出張先での仕事が割とスムーズに進み、いつもよりもちょっと早めに帰宅できてラッキーである。8634歩。

2014.01.29 (水) 晴れ

 3年生の特別授業も今日で一区切り。あとは個別添削の日々である。2016年度からの東大の推薦入試の概要が発表になった。どうか我々教員の用意する書類が簡単でありますように…(笑)。9573歩。

2014.01.28 (火) 晴れ

 昨日寒かった廊下が、今日は午後からすっかり暖かくなって、平和な一日。8044歩。
…と書いたら、論評にも値しないレベルの話が新聞に載っていた(以下に引用)。新会長の見識のなさといい、この委員の時代錯誤といい、こんなことでNHKはいいのでしょうか?

 NHK経営委員で埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏(67)が、女性の社会進出が出生率を低下させたとし、男女共同参画社会基本法などを批判するコラムを産経新聞に寄せた。安倍晋三首相を支援し、首相と思想的にも近いとされる人物だけに、物議を醸している。
■少子化解決策と主張
 「『性別役割分担』は哺乳動物の一員である人間にとって、きわめて自然」
 長谷川氏は6日に掲載されたコラムで、日本の少子化問題の解決策として、女性が家で子を産み育て男性が妻と子を養うのが合理的と主張。女性に社会進出を促す男女雇用機会均等法の思想は個人の生き方への干渉だと批判し、政府に対し「誤りを反省して方向を転ずべき」と求めた。
 これに対し、ツイッターでは2千件以上の意見が書き込まれている。「時代に逆行」との反論から、「まさに当たり前の考え方だ」との賛意まで、議論が沸いている。
 長谷川氏は朝日新聞の取材に、コラムの狙いを「極めて重大な問題。早く手を打たないとならない」と説明。人口減はNHKにとっても受信料の減少につながるため、「非常に由々しい問題」と回答した。
 経済事情から共働きせざるを得ない家庭もあることについては、「若い世代の正規雇用確保が大切な条件。アベノミクスに頑張って欲しい」と答えた。
■自身は大学で教えながら育児
 長谷川氏の専門は「比較思想」「日本文化論」で本居宣長などを研究。「からごころ――日本精神の逆説」「神やぶれたまはず――昭和二十年八月十五日正午」などの著書がある。婚外子の相続差別規定を廃止する最高裁決定を批判し、選択的夫婦別姓制度にも反対している。
 自身は埼玉大で教えながら1男1女を育てた。「こけつまろびつの中で子育てがどれだけ大変でかつ重要なものかを学びとった」と、取材に対して述べた。
 著作によると、中学時代は普通の主婦になりたくないと作文に書いたが子育てを経験し主婦の偉大さに気づき、「反フェミニズム」の道を歩み始めたという。
 長谷川氏は安倍首相の再登板を支援した一人。昨年11月、安倍政権からNHK経営委員に送り込まれた。経営委員の発言として問題はないのだろうか。
 NHKによれば、放送法や経営委員の服務の決まりなどに、委員の発言の自由を縛る規定はない。ある委員は「インターネット上でたたかれるような発言は個人的には甘いと思う」としながらも、「委員会の総意ではなく、問題はない」と話す。
■役割分業、効果は?
 「夫は外、妻は家」という性別役割分業が、少子化対策になるのか。
 専業主婦を志向する人は増えている。2012年の内閣府世論調査では性別役割分業を支持する人が半数を超え、1992年以来初めて増加に転じた。ただ、兵庫教育大の永田夏来助教(家族社会学)は「体を壊すほど働いても月収10万円という若者も多い。厳しい現実への反動」とみる。
 北欧などでは役割分業ではなく、女性も男性も外で働きながら育児をしやすいよう支援して出生率が回復した。スウェーデンでは保育所などの支援が手厚く、父親の育児休業取得率が8割という調査結果もある。フランスは労働時間の短縮などで出生率回復に成功した。
 男女共同参画会議の元議員で、東京家政大名誉教授(女性学)の樋口恵子氏は「先進国の少子化対策の常識は性別役割分業とは逆で男女共同参画が前提。もちろん主婦志向の人を非難するものでもない」と話す。
 会社員の平均給与は、国税庁の調査によれば、最近20年間では97年の467万円を頂点に下落傾向が続いている。一方、共働き世帯は増え続け、97年に専業主婦世帯を逆転した。父親の育児参加を支援するNPO法人ファザーリング・ジャパンの安藤哲也副代表は、長谷川氏の主張について「経済が右肩上がりだった時代の考え方で、無理がある」と話す。「夫婦2人で働かないと立ちゆかない世帯も多い。育児も仕事も分け合う方が若い世代の現状には合うし、合理的です」。
 長谷川氏が支持する安倍首相は「女性が輝く日本」を掲げ、女性の積極登用や仕事と子育てが両立する環境づくりを唱えている。

 「物議を醸している」とあるが、このレベルの論で物議を醸す必要はなく、表面上物わかりのイイことを発信している安倍の本音がどこにあるのか、それを見極める材料に使えばイイのである。

2014.01.27 (月) 晴れ

 昨日が日曜日にもかかわらず推薦選抜で出勤だったせいか、何となく今日が月曜日の感じがしなくて、今一つピリッとしない感じである?…って、国語科だけの話かも(笑)。9110歩。

2014.01.26 (日) 晴れ

 推薦選抜。天気が心配されたが、イイ天気になってよかった。男子の面接を担当したが、どの受検生も甲乙つけがたく、皆合格でも…といった感じである。ほとんど座っていたので7473歩。

2014.01.25 (土) 晴れ

 実家の家族と一緒に、父が駐車スペースにため込んでいたさまざまなガラクタ?(古くなってしまったクルマ用品とか園芸用具とか)を片付ける。それなりに充実した一日。

2014.01.24 (金) 晴れ

 午前中4時間授業で、その後日曜日の推薦選抜の会場作り。午後、生徒は完全下校で、我々は打ち合わせ会議。その間、3年生と3年生の担任は星陵会館に集まって、2次出願のための対策会。10034歩。

2014.01.23 (木) 晴れ

 推薦応募は、男子が3,06倍で昨年に比べて増加、女子は3,83倍でちょっと少なめの結果に。午前中、授業のあいている教員全員で、願書や調査書、推薦書などの提出書類の確認作業。これが結構大変。まだ推薦ということで、出願者が都内の中3生だけだからそれなりに作業もスムーズに進むのだが、学力選抜になって、都外や国外からも出願が増えると、さまざまな問題が出て来たりするのである。
 帰宅すると、都知事選の投票案内が届いていた。さて、どうしたものやら…。9020歩。

2014.01.22 (水) 晴れ

 日比谷の推薦受付。男子の倍率が昨年より増えたと聞いたが、3年生の特別授業と添削が忙しく、受付現場には顔が出せなかったので、詳しいところは分からない。
 ところで、3年生は今日から記述式問題に向けた演習を始めた。ちょっとセンターでガッカリして欠席が増えてしまうかなぁと心配していたのだが、今日も教室は満員で、机を隣の教室から借りてくるほど。みんなしっかり気持ちを切り替えて「次」に向けての準備を始めているのであった。立派である。9062歩。

2014.01.21 (火) 晴れ

 センターのことばかり気にしているうちに、明日は日比谷の推薦の受付である。放課後、教員全員で面接に関する打ち合わせを行う。人権に配慮したり、公平さを期したりしながら、同時に受検生の力が充分に発揮できるようにと、面接の手順や我々の言葉遣いまでしっかり確認する。8920歩。

2014.01.20 (月) 晴れ

 3年生はセンターの自己採点日。どうも国語だけが難しかったようで、どの教室でも国語が話題になっていたそうだ。センター史上最も平均点が低かった昨年が101、04点だったが、今日の予備校の速報値を見ると、98点~100点となっており、昨年よりも低くなるかも知れないというのだから、難しかったということだろう。確かに古文は難問であったが、漢文はもう少しできてもいいような気もするが…。まあしかし、ということは、いつも書くことだが、みんなが悪かったのだからクヨクヨすることはない。国語が不得意な人はむしろ喜ぶべきである。何事も前向きに考えよう。8544歩。

2014.01.19 (日) 晴れ

 午前中、夫婦でセンターの問題を解く。ともに全問正解も、私の方は大幅な時間オーバー…。視力や集中力、比較力などは高校生にはとてもかなわない。昨日読んだ「快走」は、予想通り娘と兄、両親の心情を問う問題になっていたが、比較的素直な出題で、作品内にもう一つ作品が登場する昨年の問題よりは易し目か。評論文もオーソドックスな出題で、現代文分野に関しては、昨年よりも易化しているといえそうだ。一方、古文は源氏物語で、和歌は出題されていないが、正確な敬語の力がないと厳しい問題であり、昨年と変わらず難問。漢文は、白文部分が多く、センターとしては難しめの問題だが、何がイイタイのかは割とつかめると思うので、そこから逆に読みを決定していけばなんとかなりそう。レベルは昨年並みか。ということで、現代文分野が易しくなった分、ホンのちょっと平均点はあがるかも知れない。
ニホンスイセン

2014.01.18 (土) 晴れ

 センター第1日目。国語では岡本かの子(岡本太郎の母)の「快走」が出たとネット上で話題になっているので、早速 Kindle でダウンロードして(無料)読んでみたが、親が娘宛ての手紙を盗み見るといった時代を感じさせる部分もあるが、登場人物(親と娘、さらに兄も)の心理を問うにはちょうどよさそうな文章である。娘の「快走」かと思ったら、親の「快走」だったというのも、面白い。さて、どんな問題だったのやら。そして、生徒諸君の出来はどうったのやら?

2014.01.16 (木) 晴れ

 木曜日だが、月曜日授業の日。明日私用があって休みをいただくことにしているので、あらかじめ時間割変更を行って明日の分まで授業を済ませる。今日は日直だったので、下校指導の放送をしたのだが、その際、「カーテンを開け、電気を消して下校しなさい」というべきところを、間違えて「カーテンを開けて、窓を消して下校しなさい」と放送してしまう。オマケに、側にいた教務主任から「今、すごい放送聞いちゃったなぁ~。窓を消しなさいだってさ!(笑)」とツッコミを入れられたのだが、放送のスイッチを切るのを忘れていたので、それまで全校放送されてしまい、どの教室に行っても笑われたのであったよ。11250歩。

2014.01.15 (水) 曇りのち晴れ

 雪かも…という予報だったが、夕方から晴れてイイ天気に。
 細川さんも出るらしい。甘利さんではないが「殿、ご乱心!」ですな。その甘利さん、まったくTPPの交渉状況(アメリカの対応)を読み誤っていたらしい。難しい対応を迫られる立場に追いやられているようだ。特定秘密保護法関連では、「情報保全会議17日に発足、座長に渡辺読売会長」との報道が。ほれ見たことかといった印象。どれもこれも「やれやれ…」である。10427歩。

2014.01.14 (火) 晴れ

 今日も寒い。朝6時半過ぎに学校についたら、廊下はまるで冷蔵庫のようであった。
 夜の教育法は今日が最終回。最終レポートは、模擬授業に対するフロアの評価をもとに、考えたことや改善点などをまとめるというものにした。まだ目を通していないが、力作であることを期待したい。
 昨日、「Google-IME」を使っているという話を書いたら、早速ご専門の方から「セキュリティ的に安全とはいえない面がある」というアドバイスをいただいたので、アンインストールしてATOKに戻すことにする。新しモノ好きにとって、こういうアドバイスは本当に助かるのであったよ。11840歩。

2014.01.13 (月) 成人の日 晴れ

 風が冷たかったが、外回りの家の仕事を色々こなす。
 ところで、「Google-IME」(無料ダウンロード)がなかなかイイという評判を聞いて先日から使っているが、確かに現代的な単語については推測がうまく機能している感じで、ATOKとはキー操作が異なり戸惑う部分もあるが、かなり使える印象である。こうなると、ますます一太郎の運命が危うくなる・・・? ちなみにこのIME、中国の某ソフトとは違って、勝手に使い手の情報をGoogleに送ったりはしないということだが、果たしてどうなのだろう?(ヤバそうな噂があったら教えてください)

2014.01.12 (日) 晴れ

 今日読了した小倉紀蔵『新しい論語』(ちくま新書、2013)に、

 ポール・マッカトニーがもっとも<第一の生命>的な世界観(=肉体的・生物学的な生命)的な世界観を持っていた。彼の場合は基本的に「She loves you」という「自我の形式」にのっとっている。そしてジョン・レノンはもっとも<第二の生命>(=精神的・宗教的な生命)に近かった。この宇宙や世界の精神世界に深く関わってからは、特にその傾向を強くした。彼の「Across the Univers」(1969)や「Imagine」(1971)は、明確に<汎神論>的な曲である。「Something」で<第三の生命>(=間主観的・美的な生命)を歌ったジョージ・ハリスンは、この時点で明らかに孔子とつながっていた。

という面白い一節があった。この本、切れ味が鋭いところと、まったく切れていないところがあるのだが、読み物としてはまずまず面白かった。
お正月用に主人が焼いたローストビーフも今日が最後・・・泣)
ローストビーフサンド

2014.01.11 (土) 晴れ

 お寺さんや石屋さんと七七日法要の打ち合わせを終え、残っていた細々とした会計などを済ませて一段落。午後はウトウトしながら本を読んだりして過ごす。

2014.01.10 (金) 晴れ

 3年生のセンター直前講座もいよいよ最終回。自信をつけさせるために易しい問題でもよかったのだが、敢えて難しい問題を課題として与え、一週間でも力は伸びるのだから、しっかり復習してほしい旨伝える。出席していた3年生はみなイイ表情で、こちらまでイイ気分になる感じであった。本番での健闘を期待したい。9573歩。

2014.01.09 (木) 晴れのち雨

 都知事選は、色々な名前が出て来てどうなることやら。舛添さんは、政治家になる前の国際政治学者だったころ、TBSの朝のラジオ番組に出ていらして、結構それを楽しみに聞いていた記憶がある。介護体験などもあるようで悪くない気もするのだが、最近の言説にはまったく注目していなかったので何とも言えない。一方、一度引退した殿様の細川さんは、いくらなんでも高齢だし、原発が都知事選の主テーマとは言えない気もするが。 
 ところで、昨日に続く引用で申し訳ないが、朝日新聞「オピニオン」欄の「人が人と生きること」に掲載されている脚本家山田太一さんの文章が素晴らしいので、ここにその一部を掲載しておきたい。

 社会全体も70年近く戦争をしないでやってきて、それは何度強調しても足りないくらいすばらしいことですが、戦争の実際を知らない人が大半になり、いざ戦争になったらどういうことになるのかの想像が甘くなってはいないでしょうか。敵はこちら側の人間なら誰彼かまわず、憎しみをみなぎらせて一人残らず殺して当然と向かってくるのですから、その戦いの中での敵と味方と自分を含めた人間の弱さ、醜さ、怖さは平和時の想像を軽く超えてしまいます。
 無論、そういう時代だからこその美しい話も生まれるのでしょうが、それはもうほんの一握りといっていいでしょう。
 そのように時代の局面が変われば、どっと噴き出してくるマイナスを「まさか」と思っているうちに、もうそのただ中にいるということがないとはいえない、という不安があります。東日本大震災の翌日だったでしょうか。近所のスーパーに行ったら、がらがらの棚があちこちにあって、はじめは意味がわかりませんでした。
 「ああ、あの津波の光景をテレビで見て、すぐ食料品や日用品の確保に走った人がこんなにもいたのか」と、自分の甘さ、呑気(のんき)さを思い知りました。すぐに、食料の心配がないことがわかり、被災した人たちの役に立ちたいという感情が広がり、「絆」という言葉がキーワードになっていきましたが、「絆」というのは「少し大げさではないか」と感じました。
 「絆」を辞書であたると、「人と人との断ち難い結びつき」とあり、「例えば、夫婦の」というような用例があり、それを被災した人と、そうではない人との間の言葉に使うとかえって空疎な言葉として被災者に届くではないか、と気がかりでした。本当の苦しみと悲しみは当事者が生きる他はないのですから。とはいえ、被災者が「絆」に文句をつけるわけにもいかないでしょうから、結構流通してしまいました。
 このごろ、とりあえず、ぴったりとした言葉がないので使っているのだろうと思う言葉が、結構本心なのだと知って、底の浅さを感じます。スポーツ選手が多くの人に勇気を与えたいとか、観客が勇気をもらいましたとか。
 今の社会は「本当」のマイナスとは向き合わず、プラスの明るさだけを求めている気がします。テクノロジーの進歩がマイナスの排除に拍車をかけている。社会を効率化し、洗練させることを永続的に追求しようとする動きです。
 世間でマイナスと判断されるものには、実は人間を潤している部分がいっぱいあると思います。人生でも悲しかったり、つらかったりする思い出の方をずっと細かく覚えているものです。リストラに直面しているサラリーマンたちは宿命や限界に鍛えられている側面もある。災害や病気を経験している人とそうでない人とでは、人間の差が生じていると思います。
 急行電車に乗っていると、止まらない駅のホームにぽつんと男がいて、「あれは自分だと思った」という内容の詩がありましたが、ぼくは、各駅停車の駅にいる人が、豊かでかっこよく見える。そうやって、時間の遅さをあえて拾っていくべきではないかと。マイナスと一緒に生きることを自然に受け入れている人の新しい魅力を書いてみたいと思っています。

 私も、各駅停車の駅にいる人が、豊かでかっこよく見える気がする。10106歩。

2014.01.08 (水) 晴れのち雨

 始業集会+宿題テスト+授業。久しぶりの出校で、色々な先生方からお声をかけていただき、また、同僚会、学年、教科からそれぞれお心遣いをいただく。万謝。今日から早速授業があったが、12月20日以来およそ20日ぶりの授業ということで、なかなか楽しかった。10657歩。
 今日の朝日新聞「オピニオン」欄は「災害は時代を映す」という特集。その中から、歴史地震研究会・前会長、北原糸子さん(39年生まれ。災害を歴史的に通覧し、被害や社会対応などをまとめた「日本歴史災害事典」の編者。著書に「関東大震災の社会史」など)の意見を一部引用してみよう。

 日本の災害を振り返ると、大きな災害が頻発する時期と、そうではない時期が交互にやってきます。第2次大戦から95年の阪神大震災までは大災害があまりない平穏な時期でした。その時期、高度成長期以降に原子力発電所が増えています。周期の転換点にあたるいま、原発が事故を起こしたのは象徴的です。
 原発事故は新しいタイプの災害です。自然災害が引き金でしたが、放射能の汚染拡大には人災の要素が色濃い。自然災害の場合、火山噴火のような過酷なものでも、人は長い時間をかけて、もといた場所での生活を再開します。人災である原発事故はどうでしょう? 住んでいた場所で生活の再建ができるか、正直、私には分かりません。
 この新たな災害にどう対処するか。日本人はいま、問われています。民主国家で起きた原発災害を克服する手本を、世界に示さないといけない。世界が日本を注視していることを忘れてはいけません。
 これは、社会が弱っている日本にとって、大変な作業かもしれません。ただ災害史を学んでいて思うのは、社会がどうあれ、人の本質は変わらないということです。災害で困った人がいれば、みんなで助け合う。よしんば自分の力を超えた災害に見舞われても、それを克服しようと努力する人が必ず出てくる。人ってすごいなと思い、前向きになれます。

 「民主国家で起きた原発災害を克服する手本を、世界に示さないといけない。世界が日本を注視していることを忘れてはいけません。」という一節に共感するのである。

2014.01.07 (火) 晴れ

 午前中、昨日の続きで金融関係の諸手続を行う。とりあえず、手がつけられる部分は終了する。ただし、大物が残っているのだが…。午後からは、明日からの授業やホームルームに向けて、記憶を掘り起こしながら(笑)準備を進める。久しぶりに学級通信を書く…と、夕食の時にNHKの「クローズアップ現代」を見た。どんな内容だったかというと以下のようなもの。(番組ホームページより引用)

 私たちの暮らし、地域社会が抱える様々な課題を、人と人との「つながり」を広げることで克服しようという試みが始まろうとしている。これまでも市民運動やNPOなどが活動を続けてきたが、より広範で推進力を持つ動きに中々つながらないのが現状だ。こうした中、多様な人々を結びつける市民運動を理論化し「分断されたアメリカを一つにした男」として世界的に知られるマーシャル・ガンツ博士(ハーバード大)が来日。日本各地で活動するNPOの代表ら47名を集めてワークショップが開催された。ガンツ博士が訴えるのは、人々をつなぎ、動かすことのできる「物語」を共有することの重要性だ。

 ガンツ博士が「物語」の要素として挙げていたことが、先ずは「自分自身について語り(self)」「それを我々の問題として共有し(us)」「今やることを考える(now)」ということだった。で、そんな番組を見ながら、自分が書いている学級通信のことを考えたのである。私は、自分を語り、生徒にも自分を語らせ、それをみんなで共有したいと思って「We」を書いている。そして、当然のことながら内容には「今やらなければならないことは?」と提案したり、提案してもらったりすることも含まれてくる。つまり、「クラス」という「物語」を作るために書いているのである! なるほど、そういう風に学級通信を捉え直せるのか、また、捉え直して通信で扱う内容を考えればいいのか、ということに改めて気づいたのであった。ふむふむ。

2014.01.06 (月) 晴れ

 母をクルマに載せて、お寺さんや区役所・年金事務所などを回る。区役所は仕事始めで混んでいたが、手続きはスムーズで思ったよりも時間がかからず、しかも身内の死去に関する手続きだからだろうか、対応して下さる方々が皆親切で助かった(ちなみに昼ご飯を20階の展望レストランでいただいたが、日替わりスパゲティ(ガーリックトースト付き)+ドリンクバー+サラダバーが1050円ということで、区内を見下ろしながらのランチはなかなかリーズナブルであった)。年金事務所の方は、一人一人の話が複雑かつ高齢な方相手ということからだろうか、1時間半くらい順番待ちがあり、手続きそのものは無事に済んだが、どっと疲れが出る感じであった。明日も残りの諸手続である。やれやれ。

2014.01.05 (日) 曇り・晴れ

 冬休み最後の一日。買い物に行ったり、撮りためたビデオを見たりして過ごす。しかし、今日までが冬休みということで、お寺さんに挨拶・四十九日の打ち合わせに出かけたり、区役所に行ったり、金融機関に行ったり、法的な手続きのお願いしたりといった諸手続を、明日から順次始めなければならない。やれやれ。
我が家のバーカウンター

2014.01.04 (土) 晴れ

 運動不足解消のため?阿佐ヶ谷までのんびり歩いて散歩する。風も穏やかで、まさに散歩日和であった。
散歩の途中

2014.01.03 (金) 晴れ

 駅伝は、応援している東洋大が1位、明治大が6位と好成績で何よりであった。応援の後は、実家の家族と葬儀の後始末をしたりしながらのんびり過ごす。
 新年になって朝日新聞が教育の特集を始めているが、「成長戦略を支える」とか「国際的に活躍できる」とか、そんな言葉ばかりが並んでいる。しかし一方で、「格差」の問題には積極的な支援策もなく、現場の地道な取り組みだけが頼りの現状も報告されている。いったいどうなっていくのだろう。ちなみに、「国際」の道具としての英語をしっかり学習させようとする意見が多いが、私はまったく違うと思う。英語などたかが道具なのであって、「自分は子どものうちから勉強しなくて苦労した」という人は、結果として苦労して英語ができているのだからイイのである。本当に必要になれば、誰だって英語くらいすぐにできるようになる(そうでない言語はコミュニケーション・ツールとして失格である)。そんな英語ごときの学習のために、いったい何を犠牲にしようというのか? しっかりと考えたいものである。

2014.01.02 (木) 晴れ

 息子夫婦がやってくる。昼食を済ませた後、みんなで豊島園に出かける。風が冷たかったが、割と空いていて、乗り物もそれなりに楽しめた模様。
 帰宅後、夫婦で寒中見舞いを準備する。ちなみに、途中まで作成を進めていた幻の?年賀状の紙面は以下のような感じ(作成途中版なので変更したかも知れないが…)。調子にのって「爺バカバージョン」も作成していたのだが、いったい誰に送るのだろう?と、我ながら呆れかえるのであったよ(笑)。
幻の年賀状)
NENGA2014ver4.jpg
爺バカバージョン)
NENGAJIJI2014.jpg

2014.01.01 (水) 晴れ

 喪中につき、年頭の挨拶は遠慮させていただきました。賀状をいただきました皆さま、また、旧年中ご交誼賜りました皆さま、どうぞご寛容のほど、お願い申し上げます。
 しかし、穏やかな新年の幕開けである……が、昨年と同様、体調悪し(単なる「飲み過ぎ」との指摘もあるが…笑)。明日は孫たちが遊びに来るので、さっさと寝ることに。