7月

2017.07.31 (月)  晴れ

 今週は、3年生のセンター古文演習2講座と、2年生の小論文演習1講座の夏期講習で、合間に三者面談の予定も入れており、金曜日には補欠募集も予定されていて、かなり忙しくなりそうな一週間である。10015歩。

2017.07.30 (日)  曇り・雨

 明日からの講習に備えて下準備。
 今日の新聞に、小学校での英語教育が特集されていて興味深く読む。新しい教科を担当せざるを得ない先生方のご苦労を思うと頭が下がるばかりであるが、同時に、30年も前から議論されえいるなら、しっかり条件整備をすべきだったのではないかと思うが、それが文科省の実態であり、日本の教育行政の実態でもあろう。
 同じく、「ジェンダーとメディア」も興味深く読んだ。固定観念(今日の記事の場合は、ステレオタイプ的に流布する女性像)への異議申し立てをきちんと受け止め、真摯に対応すべきだが、一方で、その異議申し立てをどう判断してイイのかも、なかなか難しい問題である。例えば、

●「ゲイの男性です。まずこのアンケートの選択項目自体、若干女性に偏っているのではないかと思いました。メディアに触れてよく感じることは、女尊男卑が加速しているということ。寝ている旦那さんの耳元に、奥さんがひどいことを言う殺虫剤のCMや、男は臭いと普通に言い放つ消臭スプレーのCM。これらはなかなか表立った問題にならないように感じますが、もし、女性がこう表現される立場であれば、炎上は免れませんよね。女尊男卑な昨今の風潮に不安を覚えます」(東京都・30代男性)

という意見も掲載されていた。異議申し立てをすること自体に、すでにある種の異議申し立ての要素が内包されてしまう可能性があるということである。難しい世の中である。

2017.07.29 (土)  晴れ・雨

 27日から2泊3日で、孫娘とともに由比ヶ浜に出かける。上の二人を連れていく予定だったが、真ん中が熱を出してしまったので、一番上だけしか連れて行かれなかったが、天気もよくて、海で遊びまくる。
早朝散歩に出かけると、たくさんのジモティのワンちゃんたちに会える)
DSCN0503.jpg

2017.07.26 (水)  雨・曇り

 昨日まで勝山臨海教室の引率に。前半3日間は晴れ、後半の2日間は風も強くて曇り、という状況であったが、海のうねりはそれほどでもなく、ここ数年では最もコンディションのよい5日間となった。そのせいか、級別テストの合格率も高く、遠泳も全員完泳で、充実した教室となったのでないかと思う。また、2年生の参加が多く、その2年生が全体を引っ張ってくれて(例えば、トイレのスリッパが滅茶苦茶だった時、2年生がしっかり整理整頓してから1年生に注意を喚起したり…)、1年生の担任団から高く評価されたことは、2年担任団からの唯一の参加者としては誇らしい気持ちであった。
 ちなみに、私の係りは「記録(つまり写真撮影)」なのだが、持参したカメラが初日に海水を浴びて動かなくなってしまい、さんざんであった。今日、修理に持っていったら、なんと修理代17000円…。やれやれである。
動かなくなる前の貴重な?一枚)
IMG_2891.jpg
 今日は(カメラの修理依頼に出かけた他は)家でのんびり過ごす。明日から、別の臨海教室?の引率で、また数日間更新できなくなりますが、悪しからず。でも、天気が心配であるなぁ…。

2017.07.20 (木)  晴れ

 4時間授業+5限大掃除+午後2時間授業。大掃除の後に授業をやるのは、スッカリ夏休み気分になった後の授業のようで、教員側も生徒側も今一つ盛り上がらず…って、私だけかも知れないが(笑)。午前中で必修の授業が終わる3年生に合わせるとこうなってしまうのであるが、明日から勝山臨海教室も始まるし、いっそのこと午後の授業はカットでもイイと思いますけどねぇ~。10069歩。
 というわけで、明日から勝山臨海教室の引率に出かけます。数日間更新できませんが、悪しからず。

2017.07.19 (水)  晴れ・梅雨明け

 暑いなぁ~~以上おしまい、みたいな一日。学級タイムでは、各担当(舞台とか音響とか宣伝とか…)別に、夏休み中の予定を立てていた。10679歩。

2017.07.18 (火)  晴れ・雷雨

 色々あった一日だが、やはり一番のニュースはコレ!北海道から10玉も届く!息子のところに届けたり、主人の実家に送っていしても、まだまだ食い放題である!
DSCF1912.jpg
DSCF1921.jpg
 午前中、4時間連続の授業を終えて、午後からは、2学年全員で東大の伊藤国際学術研究センターに出かけ、「大学で学ぶとは」というテーマでのシンポジウムを行う。日比谷出身の名誉教授と博士課程在学生を招き、各クラス代表の発表をもとにして、大学で学ぶことの意味について考える。博士課程の在学生は、最初に担任をした時の生徒で、立派に成長している姿は誇らしいばかりである。
 シンポジウム終了後、東大の書籍部をのぞきに行き、その品揃えの素晴らしさにビックリ。早速2冊購入。そのうちの一冊は、出版されたことも知らない本で、リブロやジュンク堂、さらに言えば、明治大学の三省堂では見つけられない(つまり、置いていないだろう)可能性もある本である。ましてや、アマゾンでは目にさえ触れなかったに違いない。いやはや、反省である。
 その後、工学部2号館の日比谷松本楼に担任団で集まって、夏休み前の納め会。楽しかった。
 夜の講義は、最終レポートを集めて、前期も無事終了。16635歩。

2017.07.17 (月)  海の日・晴れ

 近くの園芸センターへ、実家の家族とともに夏花を買いに出かける。つい調子にのってオリーブの木を買う。帰宅後、熱中症に気をつけながら庭の手入れ。オリーブはかなり高価だったので(笑)、無事に育ってくれるとイイのだが。
DSCF1874.jpg
DSCF1851.jpg
DSCF1901.jpg

2017.07.16 (日)  晴れ

 先週のリベンジで、予備バッテリーを2個ももって石神井公園でカワセミ撮影に挑むも、まったく鳥果なし。とほほ…。一瞬姿を見せたと思ったら、カメラを向けた瞬間にもう飛び立ってしまい、2時間半ねばって一枚もとれず。まあ、そういう日もあらあな。
XT2A9783.jpg

2017.07.15 (土)  晴れ

 土曜講習で出校する。『枕草子』の同じ章段を扱った東大と日大の問題を使って演習。まず、記号式の日大の問題をやりながら本文を読解し、それを東大の記述式の解答にまとめる形で講義したが、多少時間が不足気味ではあったが、それなりに勉強になったのではないかと思う。
  ノーベル平和賞受賞者の人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏死亡後の中国に関する報道を見る限り、やはり現代の良識的価値観とは相容れない国のようである。一方で、「経済」だけでそんな国がのさばるのも現代の一つの価値観なのであって、なかなか難しい時代である。
 夜、家族揃って送り火(私の住まい周辺は16日ではないのである)。

2017.07.14 (金)  晴れ

 午前中4時間授業で、その後、生徒諸君は「総合的な学習の時間」の見学体験ということで、それぞれが立てた計画に従って見学先訪問に出かける。生徒がいなくなった午後、担任団は拡大進路部会ということで、2学年の授業を担当している先生方約30名に集まっていただき、各クラスの授業の様子や課題を抱えている生徒などに関して情報交換および共有をする。25Rは、授業には真面目かつ積極的に取り組んでいるとの評価だったが、一部の科目で課題の提出状況が思わしくないとの指摘もあり、今後に生かしたい。10685歩。

2017.07.13 (木)  晴れ

 お盆の迎え火の日だが、予定を入れてしまい参加できず。送り火の時はきちんと参加しよう。12432歩。

2017.07.12 (水)  晴れ

 学級タイムは体育館での学年集会。来年の選択科目の簡単な説明と、模試の返却・解説、総合的な学習の時間の説明などを行ったが、午後の体育館はまるでサウナ状態で、さすがに生徒諸君もヘタレ気味。しかし、注意されればちゃんと集中しようとする姿勢を見せるところなどはなかなか立派かも(笑)。11244歩。

2017.07.11 (火)  晴れ

 夜の講義は、こちらも今日が実質最終回。学習指導案を書く講義の2回目で、前回に比べるとスラスラ書ける学生が多くなったようで何よりである。次回はレポート提出と簡単なまとめ講義なので、とりあえずホッ!といった感じである。12944歩。

2017.07.10 (月)  晴れ

 夜の大学院は、来週が海の日でお休み、再来週は勝山の引率、ということで、春学期は今日が最後である。学生による講義アンケートを行い、レポートを集め、簡単な最後のまとめの講義をして無事終了。我ながら、夜遅くまでよく働いたなぁ~。14542歩。
 グッドルッキング発言について、こんな記事があった。(朝日DIGITAL 20170710)

 シンガポールで6月に開かれたアジア安全保障会議で、稲田朋美防衛相が英語の講演中に放った言葉が波紋を呼びました。
 「私たち3人には共通点がある。みんな女性で、同世代。そして全員がグッドルッキング(美しい)!」
 講演の冒頭、共に壇上に上がったオーストラリアとフランスの国防相(当時)と自分の容姿についての突然の言及でした。政府関係者らが並ぶ会場前方では笑いが起きましたが、私のいた会場後方では顔を見合わせる記者もおり、しんと静まりかえっていました。
 政治部の同僚記者の取材によると、もともとの原稿にこのフレーズはなく、稲田さん本人の発案で直前に入れたそうです。
 翌日、講演を聴いていた外国メディアの記者数人に「グッドルッキング発言について」と話しかけると、みんな苦い顔。特に仏ルモンド紙の女性記者は「まるで古くさい男性のようだった。女性である大臣自身が、女性差別的な発言をしたのに驚いた」と痛烈でした。

 政治家としての稲田氏の発言の評価はル・モンドの記者の指摘につきるし、しかもご自分で入れたというのだから、稲田氏の周囲を含めてそういうレベルの集団であることがよく分かるが、一方で、こういうことを批判するポリティカル・コレクト的発言にも微妙な違和感がないではない。そこは朝日の記者もご承知のようで、次のような考えも並記している。(引用に当たり、私が一部編集)

●確かに日本ではメディアも女性の政治家やスポーツ選手に「美しすぎる」といった修飾語をつけて紹介することが多々あります。容姿への不必要な言及は不適切だという認識がまだ薄いように見えます。私自身、稲田さんの発言を日本の地方選挙などの場で聞いていたら、違和感を持たなかったかもしれません。メディアの報道もこれまで、こうした点にどれだけ配慮してきたか。稲田さんの発言は氷山の一角にすぎず、日本社会全体に同様の失言はあふれているのかもしれない。(朝日新聞記者)
●稲田朋美防衛相の「グッドルッキング」発言は、世界の流れからすれば批判を受けるのは仕方ないですが、私は見た目について話せない風潮はちょっと残念だなとも思います。良いと思ったら良いと言いたい。人間味がなくなっちゃうんじゃないでしょうか。(元祖美人市議)
●見た目、といっても顔だけではなく髪形や服装も含めて見た目だと思う。普段はすっぴんでも、外出時には目的にあった『見た目』にすることが礼儀だと思っている。年齢を重ねるとその人の生き方や考え方が顔に出てくるので、一般的な美男美女という基準で人を判断することはなくなってきた。自分自身も内面を磨きたいと思う。また、よく『美しすぎる○○』などと紹介される記事が目に付くが、マスコミはやはり美男美女押しなのだと、美しい人が得をするような現状なのだとつくづく思う。そして実のところそんなに美しくなかったりすることが多いのも疑問に思う。(海外・50代女性)

2017.07.09 (日)  晴れ

 久しぶりに石神井公園に出かけるも、予備のバッテリーを忘れて、カワセミが登場したと思ったら電池切れ。いやはや、こういうこともあらぁな…。
でも、何枚か撮れた、うふふ…)
XT2A9736.jpg

2017.07.08 (土)  晴れ

 早起きして草むしり。お昼は赤坂見附「榮林」でクラス懇親会。33名の参加があり、合唱祭がイイ結果だったこともあって和やかな雰囲気に。保護者の皆さま方の交流もグッと深まって、本当に懇親会らしい懇親会になってよかった。役員の皆さま、ありがとうございました。

2017.07.07 (金)  晴れ

 午後から、ご近所の麹町中学校の2年生約120名の生徒さんが体験授業にいらしたので、他教科の先生方とともに、45分ずつ2回に分けて授業を行う。いつもの漢字をテーマにした授業で、引率された先生にも生徒の中に混ざっていただき、楽しくアクティブ・ラーニングを体験していただく。10842歩。

2017.07.06 (木)  曇り・晴れ

 九州は大雨で大変そうだ。こちらは暑いというだけでよかったなぁ…。10289歩。
 以下の記事、議員としてのあまりの自覚のなさと、言い訳のお粗末さぶりにはつける薬もない。これが現政権の実情であり、これが共謀罪に対する自民党の認識である。

辞めろコール「共謀罪で逮捕」 自民議員が「いいね!」(朝日DIGITALより)
 東京都議選での安倍晋三首相の街頭演説で「辞めろ」とコールした聴衆を、「共謀罪」の疑いで「逮捕すべし!」と求めるフェイスブックの投稿に対し、自民党の工藤彰三衆院議員が「いいね!」ボタンを押していたことが分かった。
 工藤氏は愛知4区選出で当選2回。工藤氏が内容を評価するボタンを押した投稿は、「テロ等準備罪で逮捕すべし!」と題され、「安倍総理の選挙演説の邪魔をした『反対者たち』とは、反社会的共謀組織『政治テロリスト(選挙等国政妨害者)たち』なのだから!早速運用執行すべし!」と書き込まれていた。
 工藤氏は6日、朝日新聞の取材に、事務所を通して「昨晩、間違って押してしまった。今後は気をつけていきたい」。取材後、「いいね!」を取り消した。

2017.07.05 (水)  晴れ

 学級タイムから放課後にかけて、「GPS-Academic」という「批判的思考力」「協働的思考力」「創造的思考力」を測定する思考力テストに挑戦する。センター試験に代わって実施される「大学入学共通テスト(仮称)」に向けて、必要とされる学力を考えるきっかけとしてであるが、同時に、これらの力は今後の人生でも必要とされるに違いないので、分析結果を指導に役立てたいところである。長時間だったが、ほぼ全員が最後までまじめに取り組んでいた。10542歩。
北一硝子一号館の喫茶コーナー)
L1000937.jpg

2017.07.04 (火)  曇り・雨

 夜の講義があったので、帰りがけ、バッチリ雨に降られる。
 まさしく「正論」なので、長くなるが引用。(20170703 YAHOOニュースより)

江川紹子 「こんな人たち」発言にみる安倍自民の本当の敗因

■「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかないんです」
 今回の都議選の最中に、閣僚や自民党幹部から出た様々な発言の中で、安倍首相が発したこの言葉が、私にとっては最もインパクトがあった。
 最終日、秋葉原で初めて街頭に立った安倍首相に対して、今回の政権を批判する人たちから発せられた「安倍やめろ」コールに怒り、「憎悪や誹謗中傷からは、何も生まれない!」と語気を強め、声のするとおぼしき方向を指さして、冒頭の言葉を言い放ったのだった。
 それで思い出すのは、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏が、カリフォルニア州知事に立候補し、選挙運動中に、演説会場で反対派から生卵をぶつけられた一件。彼は、そうした行為も「表現の自由」の一環だと述べ、「ついでにベーコンもくれよ」と笑い飛ばした。
 そんな風にユーモアで切り返すのは無理でも、「批判を謙虚に受け止め」と大人の対応をするか、あえて知らん顔で主張を述べ続ける冷静さを見せて欲しかった、日本国の総理大臣なら。
 安倍シンパたちは、「やめろ」コールをしていたのは一部の過激な集団と決めつけているが、現場の状況を、客観的にレポートしていると思われる記事を読むと、こんな記述があった。
 〈中心となっていたのは一部の集団だったようだが、街宣が始まるとともにコールは広がりを見せ、通行用のスペースを隔てた場所で演説を見ていた人まで「安倍やめろ」と口ずさむ有様だった〉(東洋経済オンライン「都議選の『安倍やめろ!』は尋常ではなかった選挙戦最終日、安倍首相の目の前で大逆風」より)
 言い始めたのは一部の集団でも、それに多くの人がそれに呼応した、という現象に、本当は深刻さを感じなければならないところだったろう。ところが、安倍さんの対応は違った。
■総理大臣という立場
 内閣総理大臣は、安倍さんの考えに共鳴する人たちだけでなく、反対する人々を含めた、すべての国民に責任を負う立場だろう。仲間や支持者だけではなく、批判勢力を含めた、あらゆる国民の命や生活を預かっている。なのに安倍さんは、自分を非難する人々を「こんな人たち」という言葉でくくってしまい、それに「私たち」という言葉を対抗させたのである。「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかない」と。
 都議選の応援は、自民党総裁という立場で行ったものだろうが、安倍さんを紹介する垂れ幕には、しっかり「内閣総理大臣」と書かれ、司会の石原伸晃議員も「ただいま、安倍総理が到着しました」と紹介していた。
 小泉内閣の総理秘書官だった小野次郎・元参議院議員は、ツイッターで次のように書いている。
 〈この方は、自分に反対の考えを持つ人々は国民ではないと思ってる。総理になって何年も経つのに、この方は全国民のために選ばれた職にある自覚は持ち合わせない、遺憾ながら。〉
 同感である。
■「みんなの大統領になる」
 2008年の米大統領選で、共和党のマケイン候補と激しい選挙戦を戦った民主党オバマ候補は、勝利が決まった後の演説で、マケイン氏を称え、こう語った。
 〈私がまだ支持を得られていない皆さんにも申し上げたい。今夜は皆さんの票を得られなかったかもしれませんが、私には、皆さんの声も聞こえています。私は、皆さんの助けが必要なのです。私はみなさんの大統領にも、なるつもりです〉(加藤祐子訳)
 韓国の文大統領も、5月の就任宣誓で「私を支持しなかった国民一人ひとりも国民」とし、その国民に奉仕することを約し、「皆の大統領になる」と強調した。
 国会で多数派の中から選ばれる議院内閣制の首相は、国民から直接選ばれる大統領とは選ばれ方や権限などに違いはあっても、政権を率いるリーダーであり、人々を代表する国の顔でもある。
■「私たち」と「こんな人たち」を対決させる政治
 常日頃から安倍さんは、「敵」、すなわち「こんな人たち」認定した者に対しては、やたらと攻撃的だ。それは、首相でありながら、国会で民進党の議員の質問にヤジを飛ばして、委員長から注意をされる場面からも見て取れる。野党の議員の後ろにも、たくさんの国民がいるということを理解していたら、こういう態度はとれないだろう。安倍さんにとっては、野党議員に投票するような人たちは、自分が奉仕すべき国民というより、「こんな人たち」程度の存在なのではないか。
 その一方で、彼は「私たち」の中に入る身内や仲間をとても大切にする。第一次政権では、仲間を大事にしすぎて「お友だち内閣」との批判を浴びた。稲田防衛相への対応などを見ていると、その教訓は未だ生かされていないようだ。仲間を大事にするのは、1人の人として見れば美徳だが、特区制度を利用した獣医学部新設をめぐっては「腹心の友」とまで呼ぶ親友を特別扱いしたのではないかとの疑念を生む一因にもなっているように思う。
 敵を作り、それと「私たち」を対峙させることで、存在価値をアピールする。敵を批判し、嘲笑し、数の力で圧倒して、自らの強さと実行力を見せつける。そんな対決型の姿勢を、「決める政治」や「歯切れのよさ」「スピード感」として評価する人たちがいる一方、無視され、軽んじられてきたられた人々の不満はたまりにたまっていた。
 そして、対決型を推し進めることで、政治はますます粗雑になり、できるだけ広範な人たちの合意を得ていくという地道な努力をしなくなっていった。これには、長年自民党を支えてきた保守層の中にも違和感を覚えた人が少なくなかったろう。
 そこに森友・加計問題が持ち上がり、財務省の木で鼻をくくったような対応があり、文科省の前事務次官の証言があり、共謀罪審議での強引な採決があり、豊田議員の暴言があり、稲田防衛相の失言があり、二階幹事長の「落とすなら落としてみろ」発言が重なった。安倍首相の「こんな人たち」発言は、最後のだめ押しであると同時に、首相自身の個性に由来する、安倍政権の体質を、ものの見事に可視化してしまった。
 安倍首相は、今回の敗因を、「政権の緩みに対する有権者の厳しい批判」と述べた。長期政権ゆえの「緩み」は、確かにあるのだろう。だが、本当の敗因はもっと根が深く、安倍さん自身のことさらな対決姿勢や粗雑な政治もその1つではないだろうか。
 また、菅官房長官は、記者会見でこの発言について問われ、「きわめて常識的な発言」と述べたという。官房長官の立場で、これが「問題がある」とは言えないだろうが、政権トップの発言として「常識的」だと言ってのけてしまうところに、「分かってないなあ」と思ってしまったのである。

2017.07.03 (月)  晴れ

 暑い一日。昨日の帰りがけの飛行機に乗ってから、どうも気圧の関係からか耳の調子が悪くなっているのだが、今日も回復せずなんとなく違和感あり。授業も今一つな感じであったなぁ…。14186歩。

2017.07.02 (日)  晴れ

 金曜日から母方の祖母の五〇回忌!ということで、小樽に出かける。銀鱗荘に泊まって、温泉・美食三昧。もうすっかり夏休み気分になってしまったなぁ~~。
L1010053.jpg
L1010152.jpg
 投票は、期日前投票を済ませて出かけたが、どうもあまりイイ結果にならなくて残念。自民が議席を減らしたのは当然だが、公正な批判を、数でけちらす政治が正常に機能するのかどうかは、今の国会を見ていても???だというのに、どうしてあの政党があれだけ議席を伸ばすのだろう。いやはや、本当に都民ファーストとなることを祈るばかりである。「祈ります」。