diary11

秋の垣根

2010.11.30 (火) 晴れ 

 午前夜の国語科教育法は、ちょうど自分でも授業をやっている『伊勢物語』の模擬授業で、前にそう言っておいたこともあり、担当の学生もしっかり準備がしてあって、とても素晴らしい内容・実践であった。話し合いの場面でも、有効な意見や提案が積極的になされて有意義だった。満足、満足。

2010.11.29 (月) 晴れ 

 考査が近づいて、校舎内は静かである。1年生の古文の問題と、3年生の現代文の問題を作成し、担当者で検討する。まあ、そんなに難しくないと思うが…。
 夜、編集会議。前回うっかりサボってしまったので、編集者に「お久しぶりですね~♪」と挨拶してごまかす。担当部分の原稿はちゃんと仕上げてあったので、まあ笑って許していただく(笑)。

2010.11.28 (日) 晴れ 

 今日もイイ天気で、午前中石神井公園へ。自転車運転中に、景色に見とれて電柱にぶつかりそうになり、慌てて避けようとしてタイヤがスリップ、何年(何十年?)かぶりにスッ転ぶ。そばにいた親子連れの女の子(5歳くらいか)に、「おじさん、大丈夫?」と同情される。チョーかっこ悪し(笑)。
(↓葉は破れて形が悪いが、背景の色合いが何ともいえずイイ感じ…では?)
優しい色
(↓今日の2枚、黄色と赤。構図が似ているなぁ…)
黄色
赤

2010.11.27 (土) 晴れ 

 午前中、石神井公園へ。なんと数ヶ月ぶりにカワセミと遭遇! 時間的には5分くらいだったが、久しぶりに緊張感を味わう。ただし、写真の方はロクな物がなかったが…。
 木曜日の講演の際、色紙に言葉を求められ、そういう経験がまったくないし、座右の銘も「負けるが勝ち」ときているので、そんなこと書くわけにもいかず(笑)困ってしまった。結局、講演の趣旨である「面白い教材を、面白く伝えたい」と書いたのだが、書いている時にも、「じゃ、面白くない教材はどうするの?」と言われそうだなとは思っていたので、一応この言葉の意図を説明しておくと、「面白い教材さえ面白く伝えられていない現状があるのではないか。少なくとも、面白い教材は面白く伝えるように努力しようではないか」ということである。
グラデーション

2010.11.26 (金) 晴れ 

 3年生の(クラス単位での)現代文の授業は今日が最後。今年担当した2クラスは、両クラスとも明るく楽しいクラスで、授業に行くのが楽しみだった。最後の授業も、粛々とセンターの演習をこなす。短い時間だったが、伝えられることは伝えたつもりなので、あとは個々の生徒諸君のがんばりに期待しよう。
空に

2010.11.25 (木) 晴れ 

 姉ヶ崎高等学校で開かれた、千葉県高等学校教育研究会国語部会の秋季研究協議会に講師として出かける。「古典教育の改善の視点」という演題での講演だが、会場の体育館にデカデカと名前が書かれた垂れ幕まで用意してくださっていてビックリ。垂れ幕ほどのインパクトのある話ができず、また、自分としては今一つまとまりに欠ける構成になってしまった感じで、後悔される部分が多いのだが、講演後に何人かの先生方から、「楽しいお話でした」と声をかけていただけたので、ちょっとホッとする。
 事務局の武富先生、板倉先生、ありがとうございました。会長の白鳥校長先生とも有意義なお話をさせていただけました。このような機会を与えて下さった関係者の皆様に感謝いたします。
紅葉狩り

2010.11.24 (水) 晴れ 

 北朝鮮は一体どうなっているのだろう? こういう時、中国がイイ意味で存在感を示してほしいものだが…。
 フェリス女子学院大の谷知子先生から、近著『百人一首(全)』(角川ビギナーズクラシックス)をおくっていただく。多謝。これから一年生は百人一首に取り組むところなので、参考書として特薦しておきます。

2010.11.23 (火) 雨のち晴れ 

 北海道の親戚が遊びに来ているので、一緒に昼食をとる。実を言うと、昨日はみんなでフグを食べに行って、編集会議を忘れたのである。関係の先生方、ますます申し訳ありません…。
 午後から、授業の下調べと後期中間考査問題の素案作り、また、25日に講演をすることになっているので、その準備などをして過ごす。勤労である(笑)。
雨上がり

2010.11.22 (月) 曇り・雨 

 後期中間考査の試験問題作成を始める。
 夜、明日が祝日であることに舞い上がり(?)、編集会議があることをすっかり忘れる…。編集者からの「先生、今日は何かご都合が?」という電話に、ギョギョギョ! やれやれ…。関係の先生方、本当に申し訳ありません。
秋の色

2010.11.21 (日) 晴れ 

 女子バスケ部の新人大会3回戦。残念ながら敗退。うちも55点取っているのだが、ディフェンス力もオフェンス力も相手の方が上を行っていた、というか、走り負けてうちのイイ所が出せなかったという感じである。なにせ、相手チームは最後までスピードが衰えず、基礎力がしっかりしているチームだなぁという印象を持った。
 久しぶりに孫一家がやってくる。引率で北京に出かけた主人のおみやげ、「北京ダック」を食べる会を開催したのである。ダックを食べるより、孫の撮影にいそしむ。
(↓これも北京みやげ…パンダのマトリョーシカ)
パンダマトリョーシカ

2010.11.20 (土) 晴れ 

 週間天気予報だと「雨」だったが、昨日の予報で「晴れ・小春日和」に変わったので、腰痛も回復したし、持病の方も改善してきたので、思い切って車で昭和記念公園に出かけてみる。期待していた銀杏並木は、ちょっと時期が遅れてしまった感じで、2ヶ所ともほとんど散ってしまっていて残念だったが、日本庭園で色づいた紅葉を撮影して楽しかった。
立川口の銀杏並木

2010.11.19 (金) 晴れ 

 「ジュネーブ国際音楽コンクール」のピアノ部門で優勝した萩原麻未さんがインタビューに応えて、「優勝したことで、自分の未熟さ、不十分な点が分かった」と言っていた。立派である。それに引き替え、日本の政治家たちの発言はどうなっているのだろう。仙石官房長官の「暴力装置」発言に対して、石原は「軽率というか、バカというか、甚だ好ましくない」(YOMIURI ONLINEより引用)といったそうだが、この「バカ」は許されるのだろうか?ちなみに、自民党の石破もかつて「警察と自衛隊という暴力装置」という発言をしているそうだ。そう、暴力装置なのである。

2010.11.18 (木) 晴れ 

 3年生のクラスによる授業もあと2週間…。4月から、現代文2クラス+古文2クラスで、それぞれ楽しいクラスだったが、そのお付き合いも終わりかと思うと、かなりうれしい…ではなくて(笑)、寂しい気もする。まとめ授業として色々工夫したいところだが、やはり迫りつつあるセンターが気になる。少しでも勇気づけられる授業を展開したい。
 帰りがけ床屋に。行きつけの床屋なので、いつも通り任せっきりでウトウトしていたら、かなり切られる…。

2010.11.17 (水) 曇り・雨 

 参院選の1票の格差問題で違憲判決が出たが、ちょっと納得しがたい感じもする。例えば、神奈川と鳥取では5倍の格差があるというのだが、そうなると、鳥取の定数を1人としたら、神奈川は5人ということになるのだろうか。とすると、鳥取の人の意見は、国会で採り上げられにくくなるということにはならないのだろうか。もちろん、国会は国の課題を議論する場であるのだから、国民を均等にならして考えるということには根拠があるとも思うが、それはいくらなんでも机上の空論ではなかろうか…。神奈川の人の方が、たぶん鳥取の人よりも快適な生活を享受しているように思うんだけど…。

2010.11.16 (火) 晴れ 

 卒業生から、大学のゼミの申し込みに当たって論文審査(人気のあるゼミらしい…)があるので、その論文を添削してほしいと依頼され、いやいや(笑)引き受けたが、手元に届いた論文は、まったく添削する必要のない立派なもので、うれしくなった。一応、感想は書き添えたが、イイ結果が出ることを期待したい。
 夜の教育法は模擬授業の第一回目。担当した学生の一人は、すでに中学校で実習を経験しており、上々の滑り出しである。題材は『平家物語』だったのだが、現代語訳を活用した授業をしたために、授業後の討論では現代語訳の活用をめぐって色々な意見が出された。「現代語訳を渡してしまうとやる気がなくなる」という意見も多く、やれやれと思っていたら意見を求められたので、「そもそも現代語訳を渡したらやる気をなくすような授業をしてはいけないのである!」と強調しておいた。つまり、現代語訳を渡してやる気がなくなるということは、「現代語訳を作るだけの授業をしている」ということなのである。古典の授業は現代語訳を作る授業ではないはずだ。その教材の面白さを伝える授業を目指すべきであり、そのことを伝えたかったのだが、学生諸君はしっかりと受け止めてくれたようである。
 ちなみに、日比谷の生徒からは、日比谷の古典は現代語訳なのでは?と言われそうだが、日比谷は進学指導重点校で、入試古典はすべて現代語訳なのである。だから、日比谷の授業は現代語訳とならざるをえないのである。でもね、生徒諸君、私の授業はそれだけではないでしょ?

2010.11.15 (月) 曇り・雨 

 去年までは担任だったので、学年の生徒たちが結構このサイトを見てくれていた。今年は担任もないので、あまり見られていないだろうと思っていたが、結構見られているようである。今日も、「昨日の『龍馬伝』はよかったですね」とか「『犬とにわとり』はどうなってるんですか?」とか3年生に声をかけられた。ははは…。では、もう少し、小論文向けの話題も提供するように心がけましょう。

2010.11.14 (日) 曇り 

 月曜日から仕事が忙しくなることが見込まれているので、できるだけ授業の準備と、締め切りが近づいている仕事を片付ける。ここの所、体調が今ひとつで仕事のやる気も出なかったが、今日は何とか予定のメニューをこなすことができたので、ちょっとホッとする。しかし、日曜日に朝からずっ~とパソコンの前に座っているというのも、なんか空しいものが…。
 ところで、今日の「龍馬伝」で、山内容堂(近藤正臣)と後藤象二郎(青木崇高)が酒を酌み交わす場面はよかったなぁ~。しみじみである。
秋の色

2010.11.13 (土) 晴れ 

 腰が回復してきたので、少しは運動もしないと…ということで、午前中、自転車を飛ばして石神井公園へ。ただし、鳥果は「0」だし、紅葉はまったくしていないしで、散々な結果に。やれやれ…。
それにしても、これが11月だろうか?
11月?

2010.11.12 (金) 晴れ 

 放課後、SSHの講演会ということで、東大名誉教授佐藤勝彦さんの「宇宙論・相対論入門」の講演を聞く。ノーベル賞候補という噂がもっぱらの先生なので、楽しみにしていたが、「火の玉宇宙」とか「インフレーション理論」とか「ダークマター」とか、話の内容はまったく分からなかった(笑)。
 帰りがけ、接骨医へ。腰は何とか回復してきたが、昨日から左肩が凝ってしょうがないので出かけてみたのだが、「腰をかばっているからでしょう。ところで、左より右が凝ってますぜ」と言われて痛めつけられる。(イイお医者さんなんだが、なにせ人を痛めつけるのが好きな人なのである…笑)脱力状態になって、家まで歩いて帰るのが大変だった。

2010.11.11 (木) 晴れ 

 ポッキーの日も何事もなく(笑)終了。先ず朝は、入試のリスニングテストに向けの放送機器点検。ほぼ全員の先生方にお願いして、試験会場の状況をチェックしていただく。無事終了。その後、3年生の授業を2コマ。これまた楽しく終了。そして、お昼をはさんで、午前から放課後まで延々と会議…。ただ、議題の方もだいぶ目鼻がついてきて、いよいよ議論の仕上げ段階といった感じではある。

2010.11.10 (水) 晴れ 

 朝日新聞の書評で採り上げられていた『不完全なレンズ』(ロベール・ドアノー、月曜社)を見つけて購入、訳者が堀江敏幸さんだったこともあり、期待して読んでいるのだが、当時のパリの事情を知らないせいか、なかなか読みづらい(笑)。まあ、のんびり読もう。
 都教委による情報管理対策の一端が職員会議で伝えられたが、その一つに「一太郎の活用拡大」というのがあった。つまり、教員に与えられているパソコンにはワードしか入っておらず、その使い勝手の悪さが、自宅の個人パソコン利用=情報流出につながっているという現状を認めたわけである。その通り、いいかげんワードは止めましょう。
 ちなみに、海保の情報流失で管総理が責任をとるのなら、都の教員による情報流失では都知事の石原が管理責任をとるのだろうか?ねぇ、自民党幹事長?

2010.11.09 (火) 晴れ 

 今日は、小春日和を超えて、ちょっと暑いなぁ~というくらいの一日であった。腰痛をはじめ、ずっ~と体調が今ひとつだったが、とうとう数年に一度くらい顔を出す持病の症状が現れて、イヤ~な感じである。
 夜の教育法は、中原中也。実は、私は中原中也の詩を教えたことが一度しかなく、しかも今日扱った作品(「サーカス」)はまったく教材研究もしたことがなかったので、学生諸君のレポートが自分の勉強になった感じでよかった。しかもレポーターの学生は、「私、詩が大好きなんです!」という学生で、今日のレポートを通して中原中也のこともすっかり気に入った様子であったのは何よりである。

2010.11.08 (月) 晴れ 

 月曜日は、最初の授業が5時間目(午前中の最後)なので、それまで何となく気合いが入らない。まあ、週明けがのんびりしているのはイイのだが、つい机の前でウトウトみたいな感じになってしまう。
 放課後、一年生は英語劇「ピグマリオン」鑑賞。

2010.11.07 (日) 晴れ 

 都立新宿高校で開催された、都立高校等合同学校説明会へ。今年も、懐かしい顔にたくさん出会えて楽しかった。日比谷ブースへの来場者数は、昨年と同じくらいな印象であったが、去年よりも多かったのではないかとおっしゃる先生もいらっしゃって、まあイイ感じといったところか。
 夕食後、一の酉ということで、練馬駅前の大鳥神社へ。保戸塚さん(私とどのような血縁にあるのかは存じ上げぬが…笑)が熊手の出店を毎年開いているので、今年はそこで熊手を購入。三三七拍子で祝っていただく。
保戸塚熊手店

2010.11.06 (土) 晴れ 

 絶好の行楽日和だが、午前中に接骨院に出かけて、その後家で過ごす。明日、都立高校等合同説明会が新宿高校で開かれることになっていて、今日遊んだりして、休むわけにはいかないのである。無理が利かない体になってきたなぁ…。ちなみに、明日は女子バスケ部の新人戦の一回戦で、その応援にも行けずに残念だが、たぶん勝って、2回戦からは応援できるだろう。

2010.11.05 (金) 晴れ 

 1年生の古文は、いよいよ敬語が出てきて剣が峰である。覚えるべきことと、その場で考えるべきことを明確にした上で、具体的な適用法を本文に沿って伝えているが、助動詞(や音便)といった難物も関わってきて、なかなか大変である。(教材は『平家物語』の「木曾の最期」) 決して難しいわけではないのだが、いろいろな要素がからまることから、基礎力のない生徒はアタフタしてしまうのである。生徒たちにも、「1年間の古文学習の中でも、大変な所にさしかかっているのだ」ということを伝えてヤル気を喚起しているが、さて、どうなることやら…。

2010.11.04 (木) 曇り・晴れ 

 今日は午後から会議日。
 来年閉館が決まっている赤プリの、クリスマス・イルミネーションが今日から始まった。毎年、日比谷の歓送迎会を行っていた場所なので、閉館はちょっと残念である。

2010.11.03 (水) 晴れ 

 イイ天気。今日の早慶戦には、きっと今年の卒業生が、それぞれ早稲田生・慶応生になりきって応援に駆けつけていたことだろう。斉藤君は、なかなか舞台に恵まれる人のようである。(彼自身の結果は一長一短だったようだが…)
 私は腰痛が思わしくなくて、買っておきながら読んでいなかった、雑誌「考える人」(夏号、新潮社)の「村上春樹ロングインタビュー」を読んで過ごす。

2010.11.02 (火) 晴れ 

 午前中、時間割変更をして大切な会議。
 午後から、十数年ぶりに、都合のつかない校内委員の先生と交代して、教職員組合の本部委員会に出席する。出かけるに当たって、職免とかの手続きがあるのかと思ったら、なんと「年休で…」ということで、時代が変わったなぁという感じ。委員会も、ヤジも少ないし、限られた時間内に有効に情報を伝えるといった感じで、昔の「青VS黄(VS白)」の面白さというか、時間の無駄さというものもなく、かつての同僚であった書記長も余裕の表情であった。しかし、それは組合の元気が昔ほどでもなくなったということの反面でもあって、何となく寂しい印象を持った。

2010.11.01 (月) 雨のち晴れ 

 あっという間に11月である。夜、編集会議。
 水嶋ヒロさん、受賞おめでとう。才能があるんでしょう。私も、「イヌとニワトリ」という作品が構想25年、「こびとプロレス」という作品が構想15年なのであるが、未だにまったく書けていないのである(笑)。たぶん、永遠に書けないであろう。