diary11

赤い秋



2011.11.30 (水) 曇り

 防衛省沖縄防衛局の局長はどうなっているのだろう?いくらオフレコでも、ああいう発言が現代のモラルにかなわないことは明かである。ちょっと信じられないレベルの暴言だ。たとえ親しい者同士の飲み会の場であったとしても、ああいうことは言わないと思う。福島党首の言う通り、構造的問題といえるだろう。いやはや…。
 それとは別に、「オフレコ」って何だろう。他の新聞社(沖縄の他の新聞社も含む)が報道しなかったのに対して、一つの新聞社だけが報道した…いかがなものか、といった気がしないでもない。しかし、そもそもオフレコって何なのだろう…分かるようで分からない…。

2011.11.29 (火) 曇り

 午後から教職員研修センターで全都の入選の説明会。いよいよ…という感じである。
 夜の教育法は、3回目ということで、授業者も慣れてきて前回までの課題を克服しようとする姿勢が見えるようになったし、同時に、フロア(生徒役)の学生たちも、正しくその授業が評価できるようになってきた。今日も、模擬授業後の学生たちの討論の中で、課題はほぼ指摘され尽くされた感じで、最後にコメントする私は、それにプラスαする必要があり、かえって大変なくらい。うれしい悲鳴といったところである。

2011.11.28 (月) 曇り・晴れ

 会議日。大阪…結局は、既成政党がだらしないから、得をする人が出てくるわけである。対立の構図だけを面白く煽って、漁夫の利を得させたマスコミの罪も相当重い。その意味では、そういうマスコミを利用した当選者は、確かに一枚上手だったのかも知れない。朝日新聞に「今回の選挙で目立ったのは、候補者より大阪の選挙民のタフさです。(中略)「独裁」のようにみえる橋下徹さんは、案外したたかな民意に踊らされているのかも知れません」と、うがった見方を述べているコラムニストがいるが、こういう根拠のない気楽さで世の中を分かった気になっている姿勢が、結局は何も考えない雰囲気を創り出しているのである。やれやれ…。

2011.11.27 (日) 曇り・晴れ

 午前中、紅葉をねらって石神井公園へ。ところが、まだ綠…。上のビルボードの写真は昨年の紅葉だが、確か11月20日ごろに撮ったもの。今年はさらに遅い感じである。
本番まじか

2011.11.26 (土) 晴れ

 酉の市に出掛けた帰りがけに、息子夫婦…というか孫(笑)が遊びに来る。あ~楽しかった!
 宮﨑あおいの「蝶々さん」は、先週がよかっただけに、今回(後編)はちょっと残念。いくらなんでも話の展開が早すぎて、登場人物の使い捨て?も気になるし、全体に深みや説得力にかける印象であった。
シクラメンの季節になりました)
シクラメンの季節

2011.11.25 (金) 晴れ

 昨日に引き続き、今日は都立MT高校の先生が3年生の授業を見学にいらっしゃる。今年教員になられたばかりの若い先生で、そのせいか、平均年齢の高い国語科職員室にフレッシュな雰囲気を運んできてくれた感じであった。授業は入試問題の演習だったので、あまり参考にはならなかったかも知れないが、接続詞と心内語の「 」に注目して文脈をつかむという方法についてはご存じなかったようなので、ちょっとは役に立ったかも知れない。進学指導重点校では、指導法を共有する取り組みを始めているが、重点校全体のレベルアップを図る意味ではイイことだと思う。
 朝日新聞の夕刊16~17面に、源氏物語が特集されている。作家紫式部について語る山本淳子先生は、朝日選書から『源氏物語の時代』という名著を出していらっしゃる先生で、この記事ではごく一般的な紫式部像を紹介していらっしゃる。作品について語るエッセイストの大塚ひかりさんは、全訳をちくま文庫から出している途中だが、まあ「エッセイスト」の文として読めばよいレベル。源氏物語を題材にした絵巻について紹介している小嶋菜温子先生は、学生時代の大先輩で、一緒に飲んだことも(笑)。絵巻について、実に的確に解説して下さっている。生徒諸君は目を通しておくとイイだろう。

2011.11.24 (木) 晴れ

 今日は都立S高校の先生が漢文の授業見学にいらっしゃる。まあ、いつも通りの授業であるが、1年生なので、特に音読を重視していること、発問中心にして生徒の積極的な考える姿勢を引き出す工夫をしていること、などが分かっていただけたことと思う。
 試験一週間前で、放課後がと~っても静か。一方、一昨年まで日比谷にいらした、あの偉大なる(胃袋の?)T先生がご病気入院とのこと。早い回復をお祈りしております。
 今日から私も「iPhone 4S」ユーザーに!

2011.11.23 (水) 晴れのち雨

 勤労感謝の日でありなら、午後から5時間近くも編集会議! おかげで、せっかく孫が遊びに来たのに、ちょっとしか一緒にいられず残念。
久しぶり

2011.11.22 (火) 晴れ

 3年生の授業は珍しく(笑)考査範囲が終わり、今日から入試問題の演習に入る。今まで養ってきた力の実践的な応用法を解説したが、どうだったろうか。
 夜の教育法は、時間配分を間違えた典型的な失敗模擬授業だったが、逆に、学生諸君にはイイ刺激になったはずである。こういう経験を、ぜひ本番の教育実習に結びつけてほしい。

2011.11.21 (月) 晴れ

 秋晴れ。ウォッカの飲み過ぎ頭痛とともに過ごす。もちろん、仕事ははかどらず。やれやれ。

2011.11.20 (日) 晴れ

 バスケ部新人大会3回戦の応援に行く。残念ながら72—62で惜敗。10点差とは言っても、相手チームも5ファールで2名退場、1名負傷という状況であり、点差以上に緊迫したゲームであったが、なにせシュート(特にリバウンド)が入らなすぎた。いわゆる「リングに嫌われる」、つまり、ボールがリング上をゴロゴロったした結果、結局は外に出てしまうという感じで、応援している身としてはフラストレーションがたまる試合であった。あ~残念!
 夜、新宿スンガリーにて中学校の同期会幹事会。

2011.11.19 (土) 雨

 久しぶりの大雨。おまけに午後からは生暖かかった。
 「蝶々さん~最後の武士の娘~」はよかった~♪ やっぱり宮﨑あおいは魅力的である。脇役や子役たちもよかったしで、次回が楽しみ…というか、2回で終わりなんて残念であるなぁ~。
雨の粒

2011.11.18 (金) 晴れ

 昨日・今日と、ついついバレーを見てしまった。でも、応援しがいがあってよかった。4位は残念だが、まあまた次の機会に。

2011.11.17 (木) 晴れ

 あきれたニュース=(1)滋賀県高島市のいじめ中学生逮捕 (2)中国の64人乗り幼稚園送迎バス事故(9人乗りのワゴンに64乗っていて事故…。中国ってどうなっているのだろう…)
 感動したニュース=愛犬が高齢の祖父と幼い孫を温めて救命に一役!北海道浦臼町の自動車事故。もう涙なしでは聞けないニュースである!
 どうでもイイニュース=ブータンのGNH(国民総幸福量)。こういうのを「イイなぁ~」と思う人もいるとは思うが、そう思える根底に、現在の日本の高い生活水準があることを、先ずは思い知るべきだろう。

2011.11.16 (水) 晴れ

 1年生の徒歩帰宅訓練。私は本部責任者ということで、お見送りの後は、不測の事故に備えて電話番をしていたが、無事終了とのこと。何よりである。
 帰りの電車で読書中、思わず目頭が熱くなる。読んでいるのは『みんなの写真』(いしたにまさき・大山顕、BNN、2011)という本で、感動したのは写真家の大山さんが主催したワークショップのレポート部分(pp110~116)。ワークショップ参加者は、一ヶ月間、毎日同じ時間に写真を一枚撮り続けるという宿題が出され、一ヶ月後に再び集まってそれぞれが撮影した30枚の写真をプレゼンする。次に、今度は二人ずつペアになって、ペアになった「相手が撮りそうな写真を30日間撮る」という課題を出されるのである。もちろん、そのワークショップで初めて知り合った相手であり、相手のことは前回の宿題の30枚の写真を通してのみイメージできるだけ。で、再び一ヶ月たって集まった時に、ある参加者(仮にAさんとする)が、「私はペアになったBさんになりきるのは諦めました」と宣言し、「代わりに…」といって、別の視点から撮った写真をプレゼンしたのである。Bさんが前の宿題の時に撮った写真と、それを受けて今回Aさんが撮った写真が掲載されているのだが、そのAさんの写真を見た時に、もう目頭が熱くなってしまったのである。つまり、なりきることを諦めたAさんが、どんな視点で写真を撮り続けたのかが、その写真たちから私にもはっきりと伝わってきて、その視点の素晴らしさ(暖かさ)に感激したのである。うまい写真じゃないけど、本当にイイ写真なのである。興味のある人は、立ち読みでもしてみて下さい。

2011.11.15 (火) 晴れ

 夜の教育法は、『羅生門』の模擬授業。資料としてよく活用される『今昔物語集』の原話を、うまく読解に結びつける提案がなされていて興味深かった。ただ、ちょっと時間がかかりすぎるところが玉に瑕。指導過程の工夫を、もう少し詰めておくとさらによかっただろう。

2011.11.14 (月) 晴れ

 金曜日に東大の新教育課程の実施に伴う入試科目の変更案が発表されたが、日比谷にとってはいわゆる「想定内」の結果で、これでいよいよ新しい教育課程を決定することができるようになった。もちろん、実際に授業を展開するにはいくつかの具体的な課題も解決していかなければならないが、ともかく骨格は現在の案がそのまま生かせることが分かりホッとする。
 放課後、学校運営連絡協議会。学校評価アンケートについて検討する。

2011.11.13 (日) 晴れ

 女子バスケの新人大会2回戦の応援へ。三桁得点で楽勝であったが、リバウンドがしっかり取れなかったことと、取れてもリバウンドシュートも決まらなかったことは反省点。ファールが多かったのも気になる所。常に意識を集中して相手のプレーを予想し、ボールを持たせないポジションを心がけることが必要だろう。
 夜は4時間にもわたる編集会議。疲れた。やれやれ…。

2011.11.12 (土) 晴れ

 多少元気になってきたので、午前中、1ヶ月ぶりに石神井公園へ出掛ける。2時間で2回カワセミに遭遇。ただ、1回目は場所が遠く(空間的困難…)、2回はほんのわずかな間だけ(時間的困難…)と、鳥果的には今一つであったが、久しぶりの緊張感が味わえて楽しかった。もう一つのお目当ての紅葉の方は、まだまだといった感じ。
11月半ばというのに、一番紅葉している場所でもこの程度…)
まだまだこれkら

2011.11.11 (金) 雨

 今日が100年に一度の「11.11.11」であったとは! 「ポッキー(とプリッツ)の日」くらいにしか考えていなかった。甘かった…(笑)。調べたら、「電池の日」だったり「鮭の日」だったり、「いただきますの日」だったり、「麺の日」「もやしの日」「きりたんぽの日」「下駄の日」、そして、代表がタジキスタンで勝利を挙げたが「サッカーの日」でもあったりするのであった。いやはやけっこう大変な日であるなぁ。
 今年の流行語大賞の候補に当たる60語が発表されたが、大震災関係が多いことがやはり今年を象徴しているだろう。「流行語」というのはどうかとも思うし、「なでしこジャパン」には充分に受賞理由が挙げられるだろうとは思うのだが、やはり日本にとっての2011年は、「3・11」の一年だったと言えるのではなかろうか。

2011.11.10 (木) 晴れ

 北海道の叔母さんご夫婦が実家を訪ねてきているのでご挨拶に出向くと、「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」(石川啄木)といった感じであった。
 3年生の『源氏物語』の授業も佳境に。『源氏物語』第二部は、愛するが故の行為がそれを裏切らざるをえない状況を招くさまを描いているのだが、3年生ともなると、その当たりの事情をかなり理解してくれるようである。
 ところで、今月のこのコーナーは写真が少ないが、10月末に風邪気味になって以来、どうも体調がスッキリしなくて全然撮影に出掛けられないのである。今週末も試合の引率と編集会議が予定されているので、当分新しい画像を手に入れることはできそうにない…。

2011.11.09 (水) 晴れ

 オリンパスはどうなってしまうのだろう? PENはイイカメラなので、ぜひ社内体制を立て直してもらいたいものである。
 TPPはどうなってしまうのだろう? 反対論が既得権益を守るためだけ、あるいは中国をパートナーにしたいだけなら、ますます日本の未来は不透明だろう。

2011.11.08 (火) 晴れ

 実践女子大の影山輝國先生から、編集主幹を担当された新刊『新明解 現代漢和辞典』(三省堂、2011)を送っていただく。多謝。漢和辞典としての基本がしっかりしているのは勿論のこと、主要用例には書き下し文・訳が付されているし、漢文学習に関わる背景知識の解説が豊富だったり、日本独自の用法が採録されていたり、付録が完備されていたりと、至れり尽くせりの学習漢和辞典である。生徒諸君にも先生方にも特薦。
 夜の教育法は、教材(「城の崎にて」)が今一つ(笑)だったせいもあり、指導案の方に議論が集中。結論の出るテーマではないが、学生諸君それぞれの授業観がうかがえる有益な議論が展開され面白かった。

2011.11.07 (月) 晴れ

 今日から一年生の古文は『伊勢物語』第六段の「芥川」(いわゆる「鬼一口」というヤツ)である。今使っている教科書(K書店)は見識がなく、全文が掲載されていないので、第六段全体が出ている教科書(例えば教育出版)をコピーして渡し、敬語の有無によって、物語世界の成り立ちがどう変わるのか考えさせた。こういう話は『源氏物語』で鍛えた3年生だと敏感に反応してくれるのだが、1年生にはまだちょっと敷居が高かったかも知れない。(敬語という現実的な関係を捨象することで、より純化された男と女の愛の世界が現前する…といった話である。逆にいえば、敬語がリアルさを担保していることにもなる。)

2011.11.06 (日) 雨・曇り

 家で仕事と読書。飽きところでたまたま「The Google Pazzle」を始めたら、最後の2問(→「大事な記号を思い出せ」と「橋をかける」)がかなり難しく、結構時間がつぶれてよかった。ちなみに、最後にはヒントをグーグルで調べてしまった(笑)。せっかく最後まで到達したのに、スゴイらしい最後の画面が「Loading」のままで現れず残念。 
(追記)このパズル、グーグルの無料ブラウザ「Chrome」をインストールしないとうまく動作しないようである。私は Windows 上で「Chrome」を常用しているからうまくいったが、マック上の「safari」で試してみると、画面が進まなかった。グーグルは便利である一方、検索の不透明性を含め、現在「Amazon」と並んで最も「帝国」的な危険企業である。「Chrome」をインストールすることを勧めているわけでないので、悪しからず。

2011.11.05 (土) 曇り

 昨日の引用で、最後の一文が「僕は君に夢中だ」となるのは、第2文目に「you swept me off my feet.」とあるのを受けているのである。つまり、この文の意味は…分かりますね。なかなかカッコイイ表現だと私は思う。第5文には、「respect」が出てくるが、バカ者どもに「respect っていうのは、こう使うのだ!」と教えたいものである。
 午後から明治大学の教育研究大会に参加する。若い先生方の発表を聞くのはイイものである。もちろん不足な部分はあるが、授業に対する真摯な思い・願いが伝わってきて、すがすがしい気分になる。

2011.11.04 (金) 晴れ

 教員の健康診断日。やっぱりちょっと?体重が増えた。反省。一方、血圧は最高でも100まで行かず、まずまずである。
 『Steve Jobs』より。結婚20周年に、結婚式を上げたイエローストーン国立公園のアワニーロッジに奥様を連れて行き、奥様に捧げた手紙。

 We didn't know much about each other twenty years ago. We were guided by our intuition; you swept me off my feet. It was snowing when we got married at the Ahwahnee. Years passed, kids came, good times, hard times, but never bad times. Our love and respect has endured and grown. We've been through so much together and here we are right back where we started 20 years ago --older, wiser--with wrinkles on our faces and hearts. We now know many of life's joys, sufferings, secrets and wonders and we're still here together. My feet have never returned to the ground.

 ちなみに、最後の一文は「僕は今も君に夢中だ」と訳されている。(私は日本語版を買ったのだが、主人は英語版を買っていた…。日本語版第2巻p372、英語版p530)

2011.11.03 (木) 晴れ

 昨日と同じ風邪薬を飲んで昼寝をしたら、強盗2人組に襲われる夢を見る。それも、これは夢に違いないと思って目を覚まし、部屋を確かめに行くと、やっぱり強盗に襲われる…という手の込んだ?夢で、結構楽しめた。
 「スティーブ・ジョブズ」の第31章は、「ミュージックマン」というタイトルで、ジョブズ自身の iPod の中身が紹介されている。早速影響を受けて(笑)、J.S.バッハの曲を iTunes Store で購入し、主人から「バッハじゃないの(バッカじゃないの)!」と言われる。(なかなかウマイ…)

2011.11.02 (水) 晴れ

 やっぱり風邪気味である。で、昨晩風邪薬を飲んで寝たのだが、そのせいか、大地震に遭う夢を見る。すごくリアルな夢で、結構恐ろしかった。強い風邪薬を飲むと、こんな感じの変な夢をみることがあるのだが、皆さんはどうでしょう? 今夜も早寝。

2011.11.01 (火) 晴れ

 今日の夜の講義は、大学が学園祭でお休み。「スティーヴ・ジョブズ」の第2巻を買って久しぶりに早く帰宅する。ところが、またノドの調子が…。やれやれ。どうも季節の変わり目(特に寒くなる時)に弱い体質なのである。