diary03

spring will come



2012.03.30 (金) 晴れ

 風の強い一日。平成23年度も無事?終了。
 最後の読書は、工藤重矩『源氏物語の結婚』(中公新書、2012)。今までの常識とは異なる「一夫一妻多妾」を基本にして『源氏物語』を読み直そうとする試みで、まだ読み始めたばかりだがとても興味深い。しっかり読んで授業に役立てたい。
 さて、本日をもちまして2011年度版ホームページの更新は終了といたします。ご愛顧ありがとうございました。なお、2012年度版は、4月6日(金)からのスタートを予定しております。TOPページにリンクを貼りますので、またのお越しをお待ちしております。ありがとうございました。
映画『マザーウォーター』の小林聡美を見ていたら、水割りが飲みたくなりますよ)
ハイボール

2012.03.29 (木) 晴れ

 春らしい一日。4月からの新学期に向けて、個人的な準備を色々と進める。
 25日のこのページに、4月からの新ホームページのデザインは「今のものにちょっと手を加えるだけになるかも」と書いたが、やはり代わり映えしないのはつまらない気がしてきて、せめてTOPページだけでも新しい印象を持ってもらえるように工夫することにする。
星陵像前

2012.03.28 (水) 晴れのち雨

 甥っ子(新大学生)と姪っ子(新高校生)の進学を主人の実家の家族とお祝いする。進学先の部活の関係で、岩手県花巻でのハンドボール全国大会に参加していた(って、もちろん見学だろうが…)姪っ子からは、宮沢賢治にちなんだおみやげをもらう。いや~成長したものである。多謝。
  今日の朝刊各紙には、高等学校の教科書検定の話題が採り上げられていた。キーワードは「脱ゆとり」「震災と原発」「芸能界」といったところか。朝日新聞では、例えば東京書籍の国語教科書を採り上げて、「万葉集や与謝野晶子の短歌、森山直太朗さんら作詞の現代ポップスを並べて「桜の歌」を読み比べさせる」といった「芸能界」的話題を紹介している(ちなみに教育出版国語は「古典や文学への抵抗感を減らそうと、平安京の模型など国語の巻末の付録を充実させた」と紹介されていて、ちょっとトホホな気分…)。
 確かにこれは面白い工夫だと思うし、実際の紙面も見てみたいが、教科書の本当の本質はそんなところにはないのである。古典の教科書でいえば、読みやすい本文と学習者に配慮した脚注が大切なのである。ぜひ(巻末付録ではなく…笑)教育出版の本文と脚注を見てほしい。係り受けをしっかりと認定した上で読点の位置を見直してあるし、脚注も単に語句の意味を説明するだけでなく、その教材の読解に結びつくように工夫してある。例えば、(ちょうど今、新学期に向けて下準備している)『枕草子』第百二段「二月つごもり頃に」の「内侍」の注を採り上げてみよう。この話は、藤原公任から歌を読みかけられた清少納言が、漢詩の知識を活用した機転でうまく返歌して切り返す話だが、話の終わりに褒め言葉として「(清少納言を)内侍に推薦するよう奏上しよう」という部分があり、その「内侍」に注がつくわけである。D社は、

●掌侍(ないしのじょう)の略称。内侍司(ないしのつかさ)で、内侍(ないしのかみ)、典侍(ないしのすけ)に次ぐ女性の官。

と、単に語句レベルの説明で終わっているが、教育出版は、

●内侍司(後宮の役所の一つ)の三等官である掌侍のこと。当時、女房としては最も高い地位であり、天皇に近侍し取り次ぎの役目を果たすため、漢学の知識が必要とされた。

と、清少納言が内侍に推薦されたこと(つまり、清少納言が高く評価されたこと)の背景がちゃんと分かる脚注になっているのである。
 表面的な目新しさ・面白さは一時のものである。教科書の本質を見極めた選択がなされること…そのためには教科書を選ぶ教員にも力が必要だが…を期待したい。
*補足=教育出版の注の「漢学の知識が必要とされた」という部分が肝なのである。ご専門でない先生方は、うっかり「内侍」=「高い地位」に推薦されたという点だけに目を向けがちだが、「漢学」というところが清少納言のプライドを刺激したに違いないのである。

2012.03.27 (火) 晴れ

 コマの入った時間割をパソコンに入力。途中で見つかった問題点を改善する。いくつか課題は残ったが、骨格は何とかできあがった感じである。
白梅

2012.03.26 (月) 晴れ

 来年度の時間割は、とりあえず全部のコマが入る。あとは微調整…で済むとイイのだが。
 午後から平成24年度の入試報告会。来年日比谷を受験しようと考えている新中3生を中心に、新1・2年生の参加の含め、星陵会館が2階まで一杯になる。うれしいことである。

2012.03.25 (日) 晴れ・曇り

 午前中、「梅&メジロ」を撮影に石神井公園に出かけるが、メジロが姿を現さず空振りに終わる。シクシク…。
 午後から、来年度のホームページデザインを考える。ここ2年間同じデザインのままだったので、そろそろ新しいものに変えたいと思っていたのだが、今使っている「BiND 5」のテンプレートにコレといったデザインが見つからず、今のものにちょっと手を加えるだけになるかも。
ヒヨドリ…には申し訳ないが、どうも魅力に欠けるなぁ)
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2012.03.24 (土) 雨のち晴れ

 交友を深めた翌日は決まって頭痛である(泣笑)。やれやれ。
 昨日でとりあえず2011年度が終わったわけだが、教務部には来年度の時間割作成という大仕事が残っており、月曜日からもず~と出勤。ついでに、来年度は「教員免許状更新」の年度にもあたっているので、そろそろその計画・準備も考えなくてはならず、なかなか春休みになったという実感はないのであった。
お絵かき

2012.03.23 (金) 曇り・雨

 午前中、修了式。午後から、新入生説明会。説明会では諸般の事情から司会を務めたが、今年の新入生は、推薦選抜の時はまずまずの天候であったが、学力選抜では、学力検査の日が雨、合格発表の日が雪、そして今日が雨と、どうも「晴れ」に恵まれない感じである。さて、入学式はどんな天候となることやら。
 その後、仕事仲間と赤坂「越州」にて交友を深める。

2012.03.22 (木) 晴れ

 1年生最後の授業ということで、一年間の復習を行う。大切なポイントを例題を使って復習したが、けっこう忘れてしまっていることも多く、イイまとめになったのでは。同時に、古典はスパイラル学習だから、2年生になってからでも充分に追いつくことができるということを伝えておいた。
 東大に合格した生徒が、「先生、レヴィ・ストロースを読みたいんですけど、何がイイですか?」と質問にやってくる。「な、な、なんで私のところへ?」「だって、○○先生や司書さんが、『レヴィ・ストロース』ならホトちゃんだろう、って言ってましたよ…」とのこと。なるほど。図書室の選書があるたびに、少しずつお願いしてレヴィ・ストロースの本を揃えていただいていたからだろう。しかし、お恥ずかしいことに、何冊か本は持っているとは言うものの、最後まで読了したのは日本での講演をまとめた一冊のみ。『悲しき熱帯』さえ読み終えていないのである。とほほ…。仕方ないので、その生徒にはその旨伝え、私が読み終えた一冊を「入口にしたら」と推薦しておいたが、まあ、それしかできないわけである。やれやれ。(←うれしい悲鳴)

2012.03.21 (水) 晴れ

 教科書販売と成績会議。午後から東大後期の発表。公立校では最多の現役合格者数ではあるし、頑張った諸君の合格には心からお祝いを伝えたいところだが、もう2~3人現役は確実…といった感じの判定が出ていたので、手放しでは喜べないムードがなきにしもあらずである。バカらしい話だが、これが進学指導重点校の宿命か。

2012.03.20 (火) 春分の日・晴れ

 午前中、墓参り。帰りがけ、散歩をしながらご近所の河津桜を撮影。
 夜、大学の友人と恵比寿「イル ボッカローネ」でミニ同窓会。
昼の光、桜

2012.03.19 (月) 晴れ

 この時期は、一年のまとめをする時期であるとともに、来年度への準備を始める時期でもある。教務部としては、来年度の時間割を考え始めなければならないのだが、色々な事情でなかなか本格的に取りかかれなかったのだが、やっとスタートが切れた感じでちょっとホッとする。

2012.03.18 (日) 雨・曇り

 孫のところに遊びに行く。天気がよければなぁ…。
はりきる

2012.03.17 (土) 雨

 家で読書。大澤真幸『夢よりも深い覚醒へ』(岩波新書、2012)を読了、第Ⅴ章は難しくてよく分からなかったが、第Ⅱ・Ⅲ章は例えも分かりやすく勉強になった。
 今日の朝日新聞 be on Saturday の「フロントランナー」藤村靖之さんの記事も面白かった。印象に残った部分を編集して引用。(…って、最近「朝日」の引用が多いのは、デジタル版購読にしてコピペしやすくなったからである。さすがに写真の転載はしないが…)

――著書を読んで、日本中の電気ポットが原発何基分というほど大量の電気を使うのがわかりました。一方で、電気ポットで95度に保温されたお湯があるから、すぐに店でカップ麺を食べられて、小さな幸せを味わえる。
藤村:その喜びを否定はしませんし、電気ポットをはなから否定する必要はありません。ただ、例えば退職した夫婦が家でのんびりして、お茶でも入れて、となった場面を想像しましょう。やかんでお湯を沸かし、お茶がいい案配に出る温度を吟味しながら入れる。その過程や人間関係自体が幸せであってもいい。電気ポットがあると、「お茶くらい自分で入れなさいよ」となりませんか(笑い)。便利さは歯止めをかけないと、暴走して人間から何かを奪うのでは。
――電化製品が人間に幸せを運んでくる良好な関係は、どこかで変わったのでしょうか。
藤村:この50年間、私たちには、生活の「快適」「便利」「スピード」の三つを向上させることが幸せの中身で、そのために電気が役立ってきた。最初の25年、得るものは多く、失うものは少なかったように思います。例えば井戸水をくみ上げ、たらいでこすって手はあかぎれになっていた洗濯。つらい家事はずいぶん減りました。
 でも後半の25年は、すでにかなり達成された「快適」「便利」「スピード」をさらに「過剰に」向上させようとして、穏やかな人間関係とか、手足を使う喜びとか、人の痛みを知る感性とか、自然を尊び味わう感覚とか、健康とか、失うものも増えたと思います。「必要は発明の母」という有名な言葉がありましたが、十数年前から、世界中で「発明は必要の母」と言われているんですね。今は企業が製品を発明さえすれば、消費者の必要はあとからいくらでもつくれるというわけです。

2012.03.16 (金) 晴れ

 2年生は星陵セミナー。お手伝いをしながらいくつかの会場を覗こうと思っていたのに、急な調査仕事が入って副校長と天手古舞いをしているうちに終了…。やれやれである。
 久しぶりにキヤノン・フォトサークルに写真が掲載される。タイトルは「羊女登場!」。ポートレートのコーナーのジャンルマスター清水友渉先生から、「かわいいお孫さんですね、着ぐるみがとても似合っています。ただ、背景が雑然としているため、もう少しお孫さんに寄るなどしてシンプルに構成できれば良かったと思います。」とアドバイスを頂く。なるほどその通りで、ちょっと背景の整理が足りなすぎたと反省。
羊女登場!

2012.03.15 (木) 晴れ

 球技大会2日目。今日も好天。並行して補欠募集、残念ながら合格には至らず。並行して教科会、1・2年生の国語科成績原案が決定する。
 Photoshop Lightroom 4 導入。

2012.03.14 (水) 晴れ

 球技大会1日目。好天でよかった。年度末に向けて、色々な仕事がちょっとずつ進展する。ホワイトディは、私も主人も大好きな、中村橋「You」の「クリームフランス」。
元気を出そう

2012.03.13 (火) 晴れ

 2年生は代休なので、今日も静かな一日。3年生(卒業生)は後期試験にトライ中。
 大阪府で、卒業式の最中に教員が国歌を斉唱しているか、管理職が口の動きで確かめたというニュースが出ており、知事は「職務命令が出ている以上、当然のマネジメントだ」とコメントしたそうだ。卒業式でのこういう光景が「異常である」という感覚を持つことが、先ずもって必要なのではないか。ちなみに東京では、管理職も都教委も、国歌の間は国旗を見上げて姿勢を正している。国歌斉唱の間にキョロキョロしている者がいるとしたら、それこそ不敬罪なのでは(笑)?

2012.03.12 (月) 晴れ

 2年生が修学旅行中なので、静かな一日。
 原発に関しては色々考えなければならないが、今日から読み始めた大澤真幸『夢よりも深い覚醒へ』(岩波新書、2012)は、面白い視点を提供してくれるのではないかと期待している。まだ18ページしか読んでいないが、「段階的な脱原発」という結論に向けて、そう判断する根拠としての枠組み・座標軸のあり方を考察しようという本らしい。楽しみである。

2012.03.11 (日) 晴れ・曇り

 あれから一年、被災地から離れて暮らしている者にとってはあっという間の一年であったが、その地で暮らしている方々にとってはどうだったのだろう。様子を伝える映像には、未だに胸が痛む。阪神大震災の「復興」にも15年かかったという話を聞いた。まだまだ道程は険しいに違いないが、それでも一歩ずつ…である。
 昨日・今日が土日であったこともあり、生徒から Facebook の「友だちリクエスト」をもらい、「出身校」が「東京大学」になっていることから合格を知る…といったケースが数件。時代を感じるなぁ。
 ところで浪人形諸君、諸君も結果が出たら連絡して下さい。
光の梅

2012.03.10 (土) 雨のち曇り

 2年生は今日から修学旅行。関西方面の天気は回復傾向なので、何よりである。午後からは東大などの合格発表。出校していないので結果が分からないが、添削をしていた生徒たちの顔を思い浮かべながら、イイ結果であることを期待するばかりである。
春色

2012.03.09 (金) 雨

 体育館での卒業式、長かったぁ~、寒かったぁ~。でも、卒業オメデトウ!
旅立ち

2012.03.08 (木) 曇り

 ナデシコ、惜しい! 71歳法華津さん、尊敬! 「鬼怒鳴門」(キーン・ドナルド)さん日本国籍取得、感激! iPad の新型発表、欲しい!

2012.03.07 (水) 曇り

 国公立の前期の発表が始まったようで、添削指導をしていた生徒たちが、「合格しました!」とか「不合格でした…」と報告に来る。合格した諸君はめでたしめでたしであるが、残念な結果だった諸君も、報告に来てくれるだけあってか、「(私大に合格していますが)後期もがんばってみようと思います」との言葉を続ける諸君が多い。期待したい。もちろんイイ結果が出るかどうかは分からないが、とにかく最後まで努力しようとする姿勢は、きっと何かをもたらしてくれるだろう。

2012.03.06 (火) 雨のち晴れ

 後期期末考査第4日目、無事終了。ナデシコ立派! しかし、今日の新聞で印象に残ったのは「オピニオン」の欄に載っていた「贈る言葉」。長くなるが、とてもイイ文ばかりなので、2つほど朝日デジタルから引用。

生き抜いた1年、力に変わる 戸倉中の生徒たちへ

■小野寺由美子(おのでら・ゆみこ)さん=戸倉中学校校長(宮城県南三陸町)
 戸倉中学校に通う56人の生徒の皆さん。私は「この1年のことは、絶対に忘れないでおこうね」と言いたいです。うれしかったり、楽しかったりした「思い出」ではなかった。でも、決して忘れてはいけない「思い出」だと思うんです。
 あの日、津波は高台に建てられていた校舎にまで押し寄せてきました。「津波が来たぞ」と誰かが叫び、みんなで裏山を駆け上ったけれど、先生1人と生徒1人が犠牲になってしまいました。
 夜、学校近くの工場のなかで、着の身着のままで眠りました。水も食べる物もないなかで、翌朝、近くの集落の人が運んできてくれたおにぎりを、2人で半分ずつ分け合って食べましたね。2日目は、被害の小さかった中学校の2階で眠った。3日目の朝、内陸の町へと移動するとき、男子は数人で歩けないお年寄りを担架にのせ、女子は男子の分の荷物を前後に背負って、がれきだらけの道を歩きました。私はあの日の光景を一生忘れないでしょう。
 みんなが避難所で生活を始めたとき、先生たちは不安でした。家族や友人を失った心の傷は癒えるだろうか。避難所生活が長引くことで、授業が大幅に遅れるのではないか、と。
 だから5月、20キロ離れた登米市の廃校で授業を再開できたとき、みんなの笑顔を見てうれしかったんです。先生たちも多くが家や家族を失っています。これからどうなるのか、誰もが不安でいっぱいでした。でも、こうやって登米市の人たちが校舎を準備してくれ、全国から文房具や教材が集まった。文化祭や運動会だって、多くの支援によって実現できた。私たちは、みんなで力を合わせれば、どんな苦難でも乗り越えられることを学びました。そして、多くの人に支えられて生きているんだ、ということも。
 進路指導をしていると、将来は南三陸町の役場に勤めたいとか、三陸の海で漁師になりたいという夢が出てきます。そんな皆さんのふるさとを思う心をとてもうれしく感じます。
 厳しい生活は、これからも続いていくでしょう。でも、皆さんはこの1年間、本当に一生懸命生き抜いた。その経験は、ばねが縮んで一気に跳ね上がるように、将来の躍動に必ずつながります。10年後に、もう一度あなたたちに会ってみたい。それが私の今のとっておきの願いです。(聞き手・三浦英之)
◇56年生まれ。宮城県気仙沼市出身。33年間、中学校勤務。震災で自宅は全壊し、避難所から学校に通い続けた。

東北の海を感じに行こう 18歳の君たちへ

■渡辺憲司(わたなべ・けんじ)さん=立教新座中学・高校校長(埼玉県)
 海を感じなさい。五感を震わせて海を感じなさい。その目で波頭を見て、その鼻で潮の匂いをかぎ、肌で東北の海の冷たさを感じなさい。自然を体感しなさい。科学の進歩の意味を、海や自然が教えてくれるだろう。
 新聞やテレビで分かった気になってはいけない。今からでも遅くない。震災から1年たった東北を訪ねなさい。今は静かな海、人の絶えた街、うずたかく積もったがれき、動物の死骸。すべて見てきなさい。
 君が大人になった時、後の世代から必ず問われるだろう。「あのころ、どうしていたの」と。関係なく生きていたよと、君は答えるだろうか。2012年3月の東北の海で感じたこと、考えたことを自身の生き方に反映させなさい。次の世代へ、次の次の世代へと語り継いでいきなさい。これは君たちの義務なのだ。
 人に会いなさい。会って話を聞きなさい。いろんな人が、いろんな考えを持っていることを知りなさい。それが社会を幸せにすることだと知りなさい。
 究極の人間らしさとは何か。他人へのやさしさだと、私は考えている。やさしさの語源は「痩せる」である。他人のために自分の身を細らせるという意味を含んでいる。
 いろんな人と会い、身が細るほど相手の身になって物事を考えられる。他人と不幸を分かち合える。そんな人間になりなさい。戦後はみんなが貧しかった。今、悲劇は一部に集中している。だから分かち合うことが必要なのだ。弱っている人にやさしくなりなさい。それが人と会うことの意味なのだ。
 理想を掲げなさい。老人には描けない、何十年先の理想を掲げなさい。理想を実現するために何をすべきか考えなさい。
 敗戦から1年後。日本国憲法が発布された。日本が掲げたのは、戦争放棄という新しい理想だった。戦争から帰ってきた、あるいは戦争へ行くはずだった若者たちが、その理想に夢を託した。戦後日本の繁栄は、彼らがつくったのだ。
 震災から1年が過ぎようとしている。今、君が夢を託せる理想があるか。震災後の日本をつくる理想を描けたか。私たち老人も考えよう。君たちも考えなさい。自身に問いかけなさい。
 今、海を感じなさい。人と会いなさい。新しい理想が、理想の社会が、きっと見えるはずだ。描けるはずだ。(聞き手・秋山惣一郎)
◇44年生まれ。立教大名誉教授(近世文学)。昨年、卒業生に向けたメッセージ「時に海を見よ」が反響を呼んだ。

2012.03.05 (月) 雨

 後期期末考査第3日目。1年生の答案が出る。またまた出来があまりよくなさそうで、ちょっとガッカリ。
 今週の TOP PAGE に使った画像は、こんな感じの盆栽。
何?

2012.03.04 (日) 曇り

 久しぶりに息子一家が遊びにやって来て、孫とともに楽しく過ごす。そんな今日の最高傑作?は「こちら」から。

2012.03.03 (土) 晴れ

 雛祭りだが、今日は夫婦ともに仕事(主人は保護者会、私は編集作業)。お楽しみは明日…かな?

2012.03.02 (金) 雨

 後期期末考査第2日。朝、田園都市線の遅れで数名が遅刻して別室受験となったが、無事終了。
 午後から3年生の登校日ということで、添削をしていた生徒から受験結果の中間報告を受ける。国公立大の発表はまだだが、とりあえず早慶に合格して浪人はなくなった生徒の中には、「ありがとうございました」とお菓子を持ってきてくれる者もいて、ありがたく頂戴する(笑)。

2012.03.01 (木) 晴れ

 後期期末考査第1日目。
 受検生の手続き終了。男子が135名、女子が123名ということで、定員よりも男子が1名、女子が3名多い結果となった。多くの先生方から「ホトちゃん、予想バッチリだね」と声をかけていただいたが、まったくバッチリではなく、女子はまあ予想の範囲という感じもするが、男子は定員よりも6~7名多くなのるのではないかと踏んでいたので、実は定員に足りるかヒヤヒヤであった。いや、よかった~♪
 夜、親しい先生方と日比谷の未来を話題に?飲み会。あ~楽しかった。