2019.05.31 (金) 曇り
金曜日は授業がないのだが、月に17日勤務となっているので、各月1週間は5日出勤しなければならず、来週からの考査の準備もあるので、今日出校する。火曜日にある3年生の考査問題を仕上げ、印刷してロッカーにしまい準備万端?である。10182歩。
(↓今日のラベちゃん、最終回)
今日の教養は「ポール・ゴーギャン」。モームの「月と6ペンス」が思い出される。ゴーギャンの紀行エッセイ『ノア・ノア』をベースにした、ヴァンサン・カッセル主演の映画(「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」)も見てみたい。
2019.05.30 (木) 晴れ
夜の教育学は、今日から院生による模擬授業。トップバッターは、『伊勢物語』「初冠」の和歌を理解させるという授業。そもそも和歌の指導は、修辞の扱いもあって難しいため、「和歌を理解させる」という目標は残念ながら達成できたといは言えなかったが、授業そのものは、工夫あるプリントを用意し、生徒の意見を積極的に引きだしながら進めるイイ授業であった。特に、「しのぶ摺り」が「千々に乱れる恋心」を連想させるものであることを序詞の学習と絡めて理解させ、その上でそれを絵画化・共有するという展開は、生徒の積極性を引き出すアプローチになっていて面白かった。15188歩。
今日の教養は「ウィリアム・シェークスピア」。世界で最も優れた劇作家、38の戯曲と154のソネットを残した。彼の時代は、すべて男優が演じていたそうだ。奥さんの名前が、アン・ハサウェイというのもビックリ。大学の時に小田島雄志先生に習ったなぁ~。映画「恋をしたシェークスピア」はよかったなぁ~~。
2019.05.29 (水) 雨・曇り
昨日、川崎の事件をきっかけに思いつきで「マイノリティ・リポート」のことを書いたが、似たような話がちょうど今読んでいる石田英敬・東浩紀『新記号論』(ゲンロン、2019)に出て来た。この本は話題の新刊で、図書室にも入れてもらってある。難しめだが、ネットワークに囲まれた現代の人文知の、これからの課題について示唆に富む論でもあるので、興味のある人は挑戦するとイイだろう。では、似たような話の部分を引用。9691歩。
東:夢のテクノロジー化ですか。
石田:はい。(中略) テクノロジーの発達によって、「スリープ・モード」で待機しているコンピュータマシンにヒトの眠りの活動が接続され、夢がスキャンされ解読されるということも起きつつあります。たとえば、日本の国際電気通信基礎技術研究所(ATR)内の研究グループは、睡眠中のヒトの脳活動パターンから見ている夢の内容をあるていど解読することに成功し、『サイエンス』誌のオンライン版にも掲載されています。(後略)
東:う~む! こんな研究がされているとは驚きです。これはどのような応用が想定されているのでしょう。
石田:いま見たように、ぼくたちの社会はますます眠らなくなると同時に、眠っているあいだすら、マシンと常時接続して夢が解読されるようなところまで進んできている。それは、ドゥルーズ的なコントロール社会を超えたハイパー・コントロール社会というものが、技術的な射程に入っていることを意味します。(中略)夢を「解読する」つまり「書き取る」ことができるようになれば、夢を見させたり、人工的に書き換えるプロジェクトが当然進んでいくでしょう。夢の中にコマーシャルを流すようなことさえ、夢ではないかもしれない。
東:夢の読み取りは、プライバシーの究極の侵害とも言えます。
石田:ハイパー・コントロール社会において、こんな夢を見たからおまえを逮捕するということだってないとは言い切れません。
東:たしかに、性犯罪の常習者などはありうるかもしれません。たとえば夢のなかで子どもに性犯罪を行う願望が見られたら、逮捕はしないまでも関係機関に通報し、要注意人物に指定するといったことです。これからの時代だと、世論もそのような処置に肯定的である可能性があります。性犯罪の前科がある人間は、定期的に夢判断機関みたいなところに送り込まれるというのも現実的かもしれません。20世紀生まれの人間としては断固抵抗したいところですが、そのような状況はいまの人権では想定されていないでしょう。
石田:だとすれば、「夢の危機」に対して、「夢見る権利」を人権に掻き込むことを真剣に議論することさえ必要かもしれない。ハイパーコントロール社会では、ハーバーマスの言う「生活世界の植民地化」やフーコーの「生政治」が、眠りと夢という領域のなかにまで食い込んでくるわけだから。(後略)
今日の教養は「ネイティヴ・アメリカン」。居留地を大幅に減らそうとする政府に対し、1877年に蜂起したネズパース族のジョセフ首長は、シャーマン将軍のアメリカ軍に敗れ、「私は疲れた。心は憂い、悲しみに暮れている。太陽が今いるこの時点から、私はこれ以上もう戦わぬ」と疲弊した戦士たちに告げたが、この言葉は広く伝わり、今や滅びてしまった全文明への追悼の言葉と見なされるようになった。1890年のサウスダコタ州ウーンデッド・ニーで起こったスー族大虐殺が、最後の武力衝突だった。アメリカ政府は、進歩の名のもとにネイティヴ・アメリカンを彼らの土地から追い立てたが、西部にあるネイティヴ・アメリカンのコミュニティーは、今の破壊から立ち直れずにいる。
2019.05.28 (火) 曇り・雨
川崎の事件には胸が痛むが、ある人から聞いたところによると、この事件を受けて「より高性能で、人の興奮状態なども分かる監視装置を増やすべきだ」という趣旨の発言をしたコメンテーターがいたそうだ。トム・クルーズ主演の「マイノリティ・リポート」という映画があって、重大な犯罪が犯される前に、特殊能力を活用して、措定される犯人を捕まえてしまうという制度が出来上がった世界が舞台になっていた。もちろん、愛する人が殺されてしまう前に、未然に犯人を捕まえてしまうわけだから、殺される側からすればイイことになるのだが、犯罪が犯される前に逮捕するということの倫理的問題も問われることになる。そもそもそういう発想の映画が生まれるアメリカって…と思ったものだが、(前後の文脈は分からないものの)同様の発想をするコメンテーターが、日本にも出て来たわけだ。背景には「監視社会」を当然のこととして受け入れる素地が、広く共有されつつあるのだろう。いったい日本はどういう国になろうとしているのだろうか。13060歩。
今日の教養は「ムハンマドの妻たちと娘」。特に興味がないが、話に登場したのは、妻ではハディージャとアイーシャ(アブーバクルの娘)、娘はファーティマ。それぞれ色々活躍?した。
(↓枕草子「殿などのおはしまさで後」の山吹の花。通勤途中で)
2019.05.27 (月) 晴れ
暑かった~。生徒たちも苦しがっているが、エアコンは当分使えないので、ガマンガマンである。考査一週間前になって、いよいよ授業が追い詰められてきたが(笑)、今年は持ち時間に余裕があるので、しっかり授業の進行状況をExcelで管理していて、我ながら「偉い!」と思っている…って、当たり前か(泣)。今までは授業の最初に目の前の生徒と「どこまでやったっけ?」と2~3分かけて確認していたのだが、今年はビシッと授業を開始しているのである。ははは…。まあ、多少の進歩ということで。8776歩。
(↓今日のラベちゃん)
今日の教養は「功利主義」。ベンサムが提唱し、ミルが体系化した「私たちは、この世界の幸福が最大となるように行動すべきだ」という考え方。ただし、何が「幸福か」は議論が分かれるわけで、ベンサムは幸福は質ではなく量で測れると考えたが、ミルは「満足した豚より、不満足なソクラテスである方がよい」と述べ、知的欲求を満たすことを感覚的欲求を満たすことの上に置いた。ふ~ん、ベンサムかな…笑。
2019.05.26 (日) 晴れ
女子バスケの応援に出かける。残念ながらシード校に敗退。ディフェンスにしろオフェンスにしろ、相手は視野が広く、うまく距離をとっていて、どちらがとってもおかしくないようなルーズボール(リバウンドにしても、こぼれたボールにしても)を追いかける執念?も、ちょっとだけ上回っていたように思う。日比谷も最後まで自分たちのプレーをしっかりし続けたし、2年生のイイプレーも出たりしたが及ばなかった。3年生はこれで引退である。新たな目標に向けて、今まで同様の努力を期待したい。
(↓今日のラベちゃん。花が咲いた)
今日の教養は「ヴェルディの『トラヴィアータ(椿姫)』と『アイーダ』」。ヴェルディの2大傑作。
2019.05.25 (土) 晴れ
真ん中の孫娘がオカーサンと出かけるということで、一番上と一番下の孫娘を預かり、午前中は家の近所で、午後からは光が丘公園に出かけて大いに遊ぶ。
(↓今日のラベちゃん)
今日の教養は「X線」。電子ビームの実験をしたレントゲンが偶然発見し、未知の光線であることから「X」線と名づけた。X線は、皮膚は通り抜けるが、骨には金属元素であるカルシウムが含まれることから、遮断・吸収されてしまい、蛍光紙には骨の形がくっきり残るのである。
2019.05.24 (金) 晴れ
午前中ゆっくり過ごして、午後から視野検査に出かける。左目は1年前とほぼ変わらず、右目は前回よりも良い結果になったということで、とりあえずホッとする。先生に「乱視が進んだような気がするのですが…」と話すと、「乱視は進んだりしません」とのことで、単に老眼が進んだだけだろうということに。さらに、「メガネを変えると老眼が進むような気がするので、出来るだけそのままにしているのですが…」と言うと、「老眼は改善することはないので、メガネは快適なものを使わなければいけません」と言われる。ご尤も。
(↓今日のラベちゃん)
今日の教養は「後期印象派」。セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ。感情を視覚形式で表現したいという思いで繋がっていた三人。
2019.05.23 (木) 晴れ
上着を持って歩くくらいの暑い一日。夜の教育法は、来週から院生に模擬授業をやってもらうため、その準備の時間ということにする。来週のトップバッターは『伊勢物語』ということで、楽しみである。9614歩。
(↓今日のラベちゃん)
今日の教養は「テネシー・ウィリアムズ」。「欲望という名の電車」かなと思ったら、やっぱりそうだった。つまり劇作家。「ガラスの動物園」というのも、聞いたことがある気がする。しかし、どちらも未読・未見。暴力、性的欲求不満、精神疾患、近親相姦、アルコール依存、同性愛など、20世紀半ばではスキャンダラスなテーマを扱ったことと、南部方言を採り入れた言語表現に特色があるそうだ。ピュリツァー賞を2度受賞した。
2019.05.22 (水) 晴れ
帰宅すると、暗くなりかけている中、大急ぎでラベちゃんを撮影するのが日課(笑)。それにしても、日が延びてきたなぁ…。9502歩。ちなみに、今日の「 TODAY'S SHOT 」もラベちゃん♥
(↓今日のラベちゃん)
今日から『平成史講義』(吉見俊哉編、ちくま新書、2019)を読み始めたのだが、その第1講「昭和の終焉」(担当:吉見俊哉)の最後の一節が結構感動的。
今回、退位の意向を決して歓迎しない安倍政権が、結局は天皇の意向に従った決着にせざるを得なかったのも、天皇と皇后のこの三十年間の挑戦(保戸塚注:戦地や被災地へ誠実に思いを寄せ続けてきたこと)への国民的共感があったからこそであろう。天皇と皇后は、「御成婚」によって戦後の大衆民主主義のシンボルになったという以上に、(中略)戦後日本の平和主義と民主主義に果敢にコミットしてきた。「平成」はそれが元号である限りにおいて、天皇の人生とどこか結びついている。そして、政治経済的な文脈ではとして「失敗」としてしか見えない歴史は、逆に天皇の人生との関係では「希望」を含んだものに見えてくる。天皇は、その言葉が文字通り示す「平和に成ること」に人生を賭けたのだし、この国の国民が、いかなる国際情勢でもそのことにこだわり続けることを期待したのである。
今日の教養は「大陸横断鉄道」。中国とアイルランドからの移民が、一日に15キロ以上のペースで線路を敷設し、その結果、6日で東西の横断ができるようになった。鉄道が発明されて40年しかたっていない、1869年のことであった。
2019.05.21 (火) 雨・曇り
夜の教育法では、新学習指導要領について解説した文章を読み、その中から国語科の課題を探って、それに応える授業案を考えるという演習をやってみた。4人しかいないが、全員真剣に取り組み、ディスカッションをさせてその結果を報告させたところ、すぐにでも使えそうなアイディアがいくつか提案されて、なかなか実りある授業となってよかった。10941歩。
今日の教養は「正統カリフ」。ムハンマドの死後、イスラム教徒を指導した最初の4名。ちなみに4名とも暗殺された。恐ろしい…。
(↓昨日のラベちゃん)
2019.05.20 (月) 晴れ・曇り
自民党も、昨今の状況に対して襟を正す意味でも議員辞職決議に加わればイイのに、本当に自らの襟首を絞めかねないことになるのを心配して加われないのだろう。丸山議員も、屁理屈を考えるヒマがあったら、もっと別のことに頭を使えばイイのに…と思ってしまう。9155歩。
オリンピックのチケット予約や、ガンダムが宇宙から応援したりするプロジェクトが進む一方、こういう記事があった。(20190516、朝日新聞DIGITAL)
2020年東京五輪・パラリンピックをめぐり、建設現場の労働環境の問題点が国際組織から指摘された。本番を来年に控え、関連施設の整備は大詰めを迎える。国際組織の調査に応じた人や団体が、朝日新聞の取材に現場での不安な体験を語った。
■東京五輪、建設現場は「危険な状況」 労組国際組織が指摘
昨年10月、20代の大工の男性は、選手村の工事現場に初めて入って驚いた。頭上30メートルほどに、コンクリートの巨大な板がぶら下がっていたという。クレーンでつるされたスラブ(コンクリートの床)だった。「落ちたら下敷きになる」。恐怖心がこみ上げた。
本来ならコンクリートの板を支える柱や壁ができあがってから運ぶべきだと思い、親会社の職人に「まだ壁もできていないのに」と言うと、「いつもこうだ」と返されたという。資材を搬入するトラックが次々と現場に来るため、荷を下ろさないと滞ってしまうというのだ。
「危ない。仕事はできない」。男性の上司が親会社に電話すると「なんとかやってくれ。人がいないんだ」と頼まれた。当時、工事が1カ月遅れていたといい、「14日間で」と頼まれた仕事を9日間で仕上げるようにも言われた。
結局、男性と同僚たちは選手村の仕事を1カ月でやめた。「命がいくつあっても足りない」と男性は言う。「ほかの職人も『できない』と言うべきだが、たてつくと次の仕事をもらえなくなるから言えない」
労働安全衛生法では、事業者は、クレーンでつり上げられている荷の下に労働者を立ち入らせてはならないと定めている。全国建設労働組合総連合(全建総連)の担当者は取材に「建材が常時つられている真下で作業をし続けるのは、異常な状況」と語る。
労働組合の国際組織「国際建設林業労働組合連盟」(BWI)は今回、危険な作業や長時間労働などの実態を指摘。そうした問題を現場から吸い上げ、改善につなげるはずの通報制度についても十分機能していないと警告した。
五輪関連施設の建設現場では、危険な状況などを通報するため「通報受付窓口」がある。大会組織委員会、東京都、日本スポーツ振興センター(JSC)がそれぞれ窓口を設けている。
関東地方の労働組合は今年1月、新国立競技場で働く労働者から寄せられた情報をJSCに通報した。照明のない中で作業をさせられ、事故が起きる恐れがあるという内容だった。暗闇での作業中、足を6針縫うけがをした人もいたという。
だが、JSCからは、組合が当事者ではなく負の影響を受けたとはいえないなどの理由で、受理しないと返事があったという。「門前払いせず改善すればいい。末端で働く人が声を上げるのがいかに勇気がいるか理解していない」と組合の担当者は語る。JSCは通報について「プライバシーを守る観点から内容は言えない」などとしている。
BWIは、過度な情報統制にも言及した。17年に新国立競技場の建設工事に従事していた建設会社の男性社員(当時23)が自殺した後、建設現場では写真を撮ることも禁じられ、問題があっても労働者が証拠を集めることもできないと指摘。労働者は、報復で失職することを恐れ、問題提起もできず、「問題が覆い隠される可能性がある」と懸念を示した。
過労死など労働問題に詳しい松丸正弁護士は「日本の建設現場の常識が、世界の非常識であることが浮き彫りになった。報告書の指摘は以前から問題視されてきたが、納期に追われ、さらに助長されている可能性がある。五輪という外からの目が入る機会に、国際基準に沿った改善を図るべきだ」と話している。
◇
労働組合の国際組織「国際建設林業労働組合連盟」(BWI)が、東京五輪・パラリンピック関連施設の建設現場で働く労働者の実態調査を行い、労働環境の改善を求める報告書をまとめた。BWIのアジア太平洋地域責任者、アポリナール・トレンティノ氏(52)が朝日新聞の取材に応じた。
――建設現場で何が一番問題だと感じましたか。
「聞き取りをした時、労働者たちは、現場の問題を話したがらず怖がっていました。苦情処理の制度があって通報をしても、受け付けられない例があったり、誰が通報したか犯人捜しをされるのを恐れて口をつぐんだりなど、うまく機能していません」
「建設現場で写真を撮ったり、SNSで情報を共有したりすることを禁ずるなど、情報統制が厳しすぎます。リスクの情報を共有して改善に役立てるべきですが、仕事を辞めたり、命を絶ってしまったりしています。オープンに話せる雰囲気があったら、(新国立競技場建設に従事していた男性が)自殺まで追い詰められることはなかったでしょうし、安全な労働環境に役立てたでしょう」
――こうした調査はこれまでもしてきたのですか。
「BWIは過去10年以上にわたって、五輪やサッカー・ワールドカップ(W杯)の建設現場を調べてきました。スポーツの大イベントが近づくと、会場の完成を急がせるあまり、建設現場での事故が増える傾向があります。人権侵害や賃金未払いなども頻発し、昨年のロシアW杯でも、20人が亡くなりました」
――どんな対策があるのでしょう。
「2022年にカタールで開かれるサッカーW杯では、スタジアムなどの建設現場をカタールの委員会とBWIで共同査察し、問題点を指摘してきました。日本でも同じようなことをできないか。東京五輪は『死亡事故ゼロの五輪』というレガシーを残せればよかったですが、すでに2件の死亡事案が起きています。大惨事が起きないよう、外国人を含む労働者の安全と権利を守るため対策をとり、東京五輪のレガシーにするべきです。」
こういう記事を読むたびに先ず頭に浮かぶのが「格差社会」という語である。浮かれている人がいる一方で、弱い立場の人はより困難な状況に追い込まれていくのである。「復興五輪」という標語も、当事者にとってみれば空しさが先に立つに違いない。こんな五輪をやる意味が本当にあるのだろうか。他に財源の使い道があるのではないか。
今日の教養は「定言命法」。カントですな。簡単に言えば、他人が自分と同じ行動をしても許せるような行動をせよということだろう。
2019.05.19 (日) 晴れ・曇り
家でのんびり過ごす。
↑コレが、花の撮影をするのに今最も気に入っている組み合わせ。フルサイズのソニーα7RⅢは、ボディが小さいが FE135mm F1.8 GM のレンズが巨大。一方、APS-CサイズのFUJI X-H1は、レンズ(XF90mm F2.0)は小さいがボディが大柄。しかし、写りはどちらも最高!
(ソニーF4.0)
(FUJI F4.0)
適当な手持ち撮影なので、微妙に位置がずれている。jpeg ファイルを Photoshop で自動露出補正。同じF値にすると、センサーの小さな FUJI の方がボケが小さい。
今日の教養は「ジュゼッペ・ヴェルディ」。イタリア・オペラを代表する作曲家。ベルカント(美しい歌)、そして、ヴェルディ・バリトン(テノールではなく、バリトンに朗々と歌わせる)である。
2019.05.18 (土) 曇り・晴れ
主人に呆れられながらも、昨日のデータ喪失のリベンジを果たすべく?昭和記念公園へ出かける。ポピーはそれほど好きな被写体ではないので、自分でもアホだなぁとは思うのだが(笑)、なにせ年間パスポートで入園自由だし、データを喪失という失敗がどうも許せない気がするのである。成果はトップページで。
(↓今日のラベちゃん)
今日の教養は「音波」。列車が近づいてくるかレールに耳を当てて確かめのは、気体(空気)よりもレール(固体)の方が音が速く伝わるから。ヒトは20~20000ヘルツまで聞き取る。高音では、イヌが45000ヘルツ、イルカが200000ヘルツまで聞き取る一方、低音では、ゾウが5ヘルツを聞き取るそうだ。
今日の記事から。(朝日新聞DIGITAL)
車暴走、保育士は「盾」なのか
*
きょうも残業だった。東京都内に住む保育士の女性(25)は15日夜、自宅に戻り、テレビをつけた。
千葉県市原市の公園で、突っ込んできた車から園児をかばい、女性保育士が重傷を負ったニュースを放送していた。勇気ある保育士の行動が大きく取り上げられていた。
ネットでは「盾になった保育士さん、すごい」とたたえる声が目についた。女性は「子どもたちのことを常に考えているからこそ、とっさに体が動いたんだ」と、同業として誇らしく思った。でも何か、もやもやした。
「事故をうけて、現場の保育士であるぼくたちが不安なのは、親御さんや世間が『保育士は命をかけて当然』と思ってしまうこと 僕たちも一人の人間で、たいせつな親がいてたいせつな子供がいる 事故が起きたらきっと咄嗟に盾になる我々ですが、世間が保育士を『盾』として扱うのはやめてほしい」とツイートした。
月に1、2度のつぶやきは、独り言の、愚痴のようなもの。フォロワーはわずかで反応が届くこともまずない。今回は違った。2日もたたずにリツイートが7万、「いいね」が16万を超した。怖くなるような拡散ぶりだった。
保育士6年目。子どもが好きで中学生のころから、将来の夢は保育士以外にはありえなかった。ただ職場の現実は厳しかった。残業続きなのに給料は低い。「世間に評価されていないのかな」。前に勤めた保育所では、上司のパワハラでうつ病にもなった。
救いは園児たちの笑顔だ。保育所近くの公園まで片道1キロ、保育士2人で園児20人を連れて、毎日お散歩をする。園庭が狭いため、公園遊びが欠かせないのだ。それに、きちんと列をつくってのお散歩は、交通ルールなど社会性を身につける貴重な機会でもある。園児の列すれすれを、スピードをあげた自転車が平気で駆け抜けたりと、散歩中は緊張の連続だ。でも公園で元気いっぱいな園児の姿を見ると、やっぱりお散歩はいいなと思う。
5月上旬、大津市で散歩中の園児2人が犠牲になる交通事故が起き、緊張のギアが一気にあがった。そこへ、保育士が「盾」になった千葉の事故が続いた。
同じ場面に遭ったら、多くの保育士と同じように、自分もきっと園児をかばうと思う。「ただもし、私が助かって園児が犠牲になってしまったら、保護者の方は私をどう思うだろう」
決して恵まれてはいない待遇、その割に責任は重い。何だかやるせなくなって、ふと、ああつぶやいた。「冷たい保育士」と思われるかなと、不安が頭をかすめもした。
「分かります、1日無事に終わらせることがどんなに大変か」。保育士や介護職の人たちから共感のリツイートが多数寄せられた。「子どもたちのためにいつもありがとうございます」「盾にならなくていいんですよ」。保護者と思われる声もたくさんあった。非難めいた投稿はほとんどなかった。
「保育士の大変さも、わかってもらえているんだ」。何げないつぶやきに届いた無数の励まし。「小さな奇跡」のおかげで、少しだけ肩の力が抜けた。
2019.05.17 (金) 晴れ
基本週4日勤務なので、今日はお休みである! あ~うれしい! ということで、昭和記念公園に出かける。
しかし、好事魔多し?である。なんと、2台持っていったカメラのうち、メインのカメラで撮影したデータを誤って削除してしまい、せっかくポピーがキレイに撮れたと思っていたら、全てパーになってしまったのである。やれやれ…。仕方ないので、庭のラベンダーで我慢?する。
(↓今日のラベちゃん)
今日の教養は「メアリー・カサット」。初めて聞いた。アメリカ人の画家。印象派をアメリカに紹介したり、浮世絵に触発された作品を発表したりした。女性の権利向上にも尽力した。
2019.05.16 (木) 晴れ
夜の大学院の講義では、新学習指導要領について講演した文科相の役人の講演記録を分析する。A4版6ページにわたる文章を、1ページずつ6人に割り振って分析してもらったが、それぞれ自ら参考文献を紹介したりするしっかりとしたレポートで、こちらも解説しがいがあるゼミとなって楽しかった。13392歩。
今日の教養は「『吠える』」。ギンズバーグの詩。ギンズバーグも名前だけは知っているが、詩だし、まったく読んだことはない。ビート世代の感受性が最も凝縮された作品の一つだそうだ。
(↓朝の通勤路もこんな感じで楽しいなぁ~)
2019.05.15 (水) 曇りのち晴れ
今日が体育大会だったらイイのに…といった爽やかな好天。授業の合間の廊下がいつもと違って異様に静かだったのは、生徒諸君が教室で仮眠をとっているからであるが(笑)、その分、授業中には寝ないようにがんばっているわけで、なかなか立派である。8587歩。
(↓今日のラベちゃん)
今日の教養は「アポマトックス・コートハウス」。初めて聞いた。南軍のリー将軍は、この町の小さな農家で、北軍のグラント将軍と、4年にわたる戦闘の末、降伏文書を交わすことになった。グラントは、製靴業者の息子として生まれ、ウエストポイント卒業時の成績は最下位に近かった。後、大統領となるが、歴史家たちは最悪の大統領の一人に数えている。一方、リーは裕福な一族の出身で、ウエストポイント卒業時は次席だった。
2019.05.14 (火) 雨・曇り
小雨模様で肌寒い中、体育大会。開会直後は一時的に本降りっぽい感じであったが、その後は小雨か本降りかといった感じの繰り返しで、観戦の保護者の方々は傘をささずにはいられないところだろうが、生徒たちにしてみれば何とか我慢できるといったレベルか(…でも、寒かったから風邪を引いた諸君もいるかも)。逆に、熱中症になる心配もなく、土ホコリで周辺の皆さま方にご迷惑をかけることも最小限で済むといった点では、プラス評価の面もあった。個人的には、3年生の選択授業しかもっておらず、特に応援するクラスもないので、静かに?観戦する。遊びに来た卒業生からは、大学生活の話なども聞けて楽しかった。12870歩。
今日の教養は「スーフィズム」。初めて聞いた。イスラム教で、クルアーンの字面ではなく、その精神を大切にすべきだとする人々。スーフィー。
2019.05.13 (月) 晴れ・曇り
午前中授業+午後から体育大会の準備。私たち非常勤教員には役割分担がないので、生徒もやってこないしヒマであった。8794歩。
(↓今日のラベちゃん)
今日の教養は「イマヌエル・カント」。もちろん読んだことなし。ケーニヒスベルクの人々がカントの散歩姿で時計を合わせたという逸話は有名ですな。
2019.05.12 (日) 晴れ
女子バスケの試合の応援に出かける。卒業生や保護者の方など、久しぶりに懐かしい顔ぶれとも再会できて楽しかった。試合の方も、練習試合で勝っている相手だけに余裕の勝利。ただし、一歩目が出遅れる場面があったり、ファールが多かったりしたのは反省点。2年生のフリースロー決定率が低いのも気になった。後半は、ベンチの選手もコートに出て、パスカットしたり得点を決めたりしていたので、次の試合へと結びつくだろう。
ラベンダーの季節到来!(↓今日の我が家のラベちゃん)
今日の教養は「ヨハネス・ブラームス」。最後のロマン派作曲家。リストのコンサートで居眠りし、リストから嫌われた。シューマンが彼を支持してくれたが、シューマンが晩年に精神の異常をきたした際、妻のクララ・シューマンを優しく慰め、やがて激しく愛するようになったが、その恋が成就することはなかったと伝えられている。
2019.05.11 (土) 晴れ
二度裏切られた?山下公園と港の見える丘公園に出かける。今日はバラがほぼ満開といった状態で最高!
今日の教養は「虹」。地平線から40~42度の高さに、見る人から見て太陽の反対側にできる。雨粒内で光が二度反射すると二重の虹ができ、内側のはっきり見える方を主虹、外側を副虹といい、副虹では色の順序が逆になるそうだ(見たことないなぁ…)。くぐれそうだが、物理的に不可能である。存在するように見えるだけで、実際には存在しないものだからである。
2019.05.10 (金) 晴れ
月曜日授業なので出校する。暑いくらいだが、今日も平和な一日。生徒諸君は、来週に迫った体育大会の準備で、踊りやら応援やら競技やらの練習が忙しそう。13514歩。
今日の教養は「オーギュスト・ルノアール」。日本人は印象派を好む人が多いようだが、私も大~好き。ルノワールの芸術科としての心構えを示す言葉は、「神々の楽園としての地上世界、それを私は描きたいのだ」。
2019.05.09 (木) 晴れ
平和な一日。今年の大学院の講義は、小人数だがやる気のある学生ばかりで楽しい。今後の学生による提案授業が楽しみである。14697歩。
今日の教養は「『見えない人間』」。ラルフ・エリスン作の、アフリカ系アメリカ人の人生の物語。これもタイトルだけは聞いたことがあるが、読んだことはない。白人のみでなく、裏切り足を引っ張り合う黒人の姿も容赦なく描いているそうだが、「英語という言語をジャズのリズムと融合させた斬新な技法」で描かれているとのことで、原語でないと作品の魅力は半減するのかも知れない。
2019.05.08 (水) 晴れ
朝は寒かったが、日中は気持ちのイイ一日。浪人形が近況報告にやってくる。で、浪人形諸君に一言。連休明けで、浪人形生活のリズムも出来上がったきたことと思うので、予備校に通っている諸君は、そろそろ①負担になってきた授業 ②受講している意味が見えない授業 ③講師と何となく合わない授業…などがあれば、それをカットするかどうか、決断すべき時期になってきていると思う。集中できない授業の椅子に座っているよりは、カットしたその時間で、自分にとって本当に必要・役立ちそうな授業の予習・復習を徹底した方が遙かに効果があがるからである。ただし、不得意科目の授業については、安易な判断はしなこと。また、受験科目を絞る(国立型から私立型にする)のもまだ早い。勉強はバランスよくやった方が伸びるし、後々の受験校選択の際の幅を確保する意味でも、例えば文系の数学や理系の地歴・公民といった「ムダになるかも…」と感じられる科目も、毎日30分程度でよいから継続しておくことが大切である。迷ったり困ったりすることがあったら、友だちやチューターに(高いお金を払っているのだし…)相談することも大切。自分の視点からだけでは思いつかなかった発想や考え方に出会えるかも知れない。さあ、張り切って行こう! 9683歩。
今日の教養は「エイブラハム・リンカーン」。アメリカ史上、最も偉大な大統領と言われる。暗殺された際、グラント将軍は、「彼は心が優しく、寛大で、柔軟な気持ちを持ち、すべての人を幸福にしたいと願い、何よりも合衆国の人々すべてが全員平等に完全な公民権を再び享受する姿を見たいと願っていたことを、私はよく知っていた」と述べた。
2019.05.07 (火) 曇り・晴れ
連休明けは朝から3連続授業。しかも学校公開ということで、何人かの保護者の方が参観にいらっしゃる。さすがに10連休ということで、我ながら珍しいことに(笑)、連休前どこまで授業を進めておいたかのメモを作っておいたので、それほど混乱することなく授業に入れた。
夜の教育法は古典の模擬授業。一人欠席で4人であったが、全員まじめに取り組み、授業をしている私もなかなか楽しかった。13402歩。
今日の教養は「シーア派とスンナ派」。ムハンマドが後継者をはっきりと決めていなかったため、彼の死後、すぐに分裂が起こった。ハディース(ムハンマドの教えの口承口伝)のどの部分を神聖と見なすか、両派では異なりが大きい。スンナ派が90%という統計があるが、信頼性に欠けるらしい。
2019.05.06 (月) 曇り・晴れ
連休最終日は、主人の友人たちとテニス。オムニコートで砂がスベるとはいえ、3回も転んでしまい、身体のコントロール能力が衰えていることを実感。もう少し運動しないといけませんな。
今日の教養は「意思の自由」。決定論と自由意思は両立するのかしないのか。ライプニッツは、私たちの行動はすべて因果関係によって決まっているが、それでも私たちは自由だと考えていたそうだ。よく分からない。
2019.05.05 (日) 晴れ
今日は主人がお出かけなので、家に残って衣更えをしたり、授業・講義に備えたりと、孫遊びの疲れを癒やしながらまじめに過ごす。
今日の教養は「ニッコロ・パガニーニとフランツ・リスト」。バイオリニストのパガニーニ、ピアニストのリスト。己の技巧を誇示する作品をつくったが故に、二人の作品は演奏されることが少ない。作曲家というよりもむしろソリストというわけだが、そのだけにロマン派音楽の焦点を作曲から演奏へと移す役割を果たした。
2019.05.04 (土) 晴れ(雷雨あり)
3人の孫たちは、BBQから帰宅してそのまま我が家でお泊まり会。一番下は初参加だったが、姉たちがしっかり世話をして?深夜まで楽しく過ごす。朝はのんびり起きてお散歩。お昼には再び息子も加わって、私の妹の誕生会。ついでに、私の定年のお祝いということで、息子夫婦から美味しい飲み物と、それを飲むための素敵なお猪口も頂く。多謝。
今日の教養は「太陽と核融合」。核融合=二つの小さな原子核が合わさって大きな一つの原子核になる反応で、その過程でエネルギーが放出される(そのエネルギー量は、アインシュタインの「E=mc2」、つまり質量に光速の2乗をかけたもの)。太陽では、水素原子がヘリウム原子になったり、ヘリウムがベリリウムになったり、ベリリウムがリチウムになったりしているらしい。
2019.05.03 (金) 晴れ
孫一家と昭和記念公園にバーベキューに出かける。一番下(3歳)はちょっと退屈した感じだったが、あらかじめ食材のセットを予約しておくタイプにしたので、手軽かつ美味しく出来てなかなか楽しかった。ただし、調理と食べることに忙しくて、あまり写真を撮れず(笑)。
今日の教養は「クロード・モネ」。直島のベネッセ・ミュージアムで大きな「睡蓮」を見た。
2019.05.02 (木) 曇りのち晴れ
午前中、再びバラを目指して横浜の山下公園と港の見える丘公園に出かけるも、27日とほぼ同じ状況で、ほとんど開花しておらず、残念。わずかに咲いていたモノを SIGMA sd Quattro with SIGMA 30mm F1.4 DC Art で撮影し、午後からRAW現像してそれなりに楽しむ。成果?は「 こちら 」から。ちなみに、白黒がカラーに変わるSLIDE SHOW version の「 こちら 」をご覧いただけると、よりキレイかも(自画ジーサン…笑)。
今日の教養は「マルセル・プルースト」。読んでみたいが、読んでいない。
2019.05.01 (水) 曇り
いよいよ令和。特に感慨なし。テレビニュースでは、昨夜の皇居前や渋谷・道頓堀の様子、また、今朝の各地の表情などを伝えていたが、なんかお祭り騒ぎしたいだけの人々の姿を見ていると、やれやれな感じである。まあ、マスコミが好んで取り上げる、ほんの一握りの姿ではあるのだろうが…。平成の時には、過度に喪に服することを批判する論調もあったが、今回は過度に盛り上がることを批判する論調が出て来たりするのだろうか。
それにつけても、私は天皇の生前退位には基本的に反対である。複雑な制度は、それだけ脆弱な部分をもつことになる。天皇がそれにふさわしいおつとめが出来なくなったら、皇太子が代理となればよいだけの話であるし、そういうことの中で、次の天皇へのスムーズな継承も可能になるのではないか。天皇が重いご病気になられ、そのお姿がおいたわしいものであったとしても、それもまた「国民の象徴」としておかしいことではないと思うが如何? それより、女性宮家・女帝の方が喫緊の課題だろう。昨日のNHK特集では、側室がいないことが採り上げられていて説得力があったが、そういう時代になったのだから、血によって受け継がれている天皇のあり方も、変わっていっても致し方ないのでは。
令和最初の撮影は、庭のミニ薔薇。
(↓α7RⅢ with FE135mm F1.8 GM)
(↓SIGMA sd Quattro with 30mm F1.4 DC Art)
(SIGMA PhotoPro で現像)
(調整)
(モノクロ化)
今日の教養は「ジョン・ブラウン」。奴隷制廃止を訴えた活動家で、南北戦争の遠因となる武装蜂起を行ったが、急進的でありテロリストとも言われるために、彼の運動は評価が分かれている。ちなみに、南北戦争当時、北軍の兵士たちは「ジョン・ブラウンの死体」という行進曲を歌っていたが、その歌詞を変えたものが、今も人気の愛国歌「リパブリック賛歌」(日本では♪丸い緑の山手線、真ん中通るは中央線~)だそうだ。