9月

2019.09.30 (月)  曇り・晴れ

 今日も日中は9月最後とは思えない暑さ。3時間授業+前期終業集会+大掃除・学級タイム。9669歩。
 帰りがけ、マツキヨに寄ったら、なんと紙製品のコーナーとか洗剤その他日用品のコーナーなどの棚は品がなくなっている箇所もあって、さすが明日からに備えている人が多いなぁという感想。
 今日の教養は「ゾロアスター教」。紀元前15~18世紀に成立した世界最古の一神教。開祖のゾロアスターが30歳の時に啓示を受け、この世の唯一の神であり善悪を作ったアフラ・マズダー神の教えを広めた。聖典は「アヴェスター」といい、ガーサーと呼ばれる5つの詩と、弟子たちが書いたハプタンハーイティからなる。天国と地獄と最後の審判を信じており、最後にアフラ・マズダー神が人間を運命を決定するとしている。

2019.09.29 (日)  曇り・晴れ

 間もなく9月も終わりだというのに、暑い一日。友人がビオラをやっているC交響楽団第10回定期演奏会を聞きに、大田区民ホール(アプリコ大ホール)に出かける。中でも、和田一樹指揮によるベルリオーズ「幻想交響曲」が、音に厚みもあるしハープの演奏も見られたしで、楽しめた。
 今日の教養は「道徳的相対主義」。善悪に関する客観的な真理は存在しないとする立場。現代の哲学者で道徳的相対主義を支持する人はほとんどいないそうだ。今日でこの『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』(文響社、2018)という本の363日目になるのだが、解説の歯切れの悪さはどんどんひどくなっている印象である。続編もあるが、多分買わないだろう。

2019.09.28 (土)  曇り・晴れ

 ラグビー大金星!ビックリ!感動!
 上の二人の孫の運動会応援に出かける。天気が良すぎて暑かった~。姉は3年連続でリレーの選手。
3年 花笠音頭・徒競走)
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1年 玉入れ・徒競走)
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保育園 応援)
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 その後、今春の卒業生の保護者の皆さまと原宿でランチ会。卒業生が新しい舞台でますます活躍している様子が聞けてうれしかった。ちなみに、私たちの会をサポートしてくれた店の方が、久本雅美そっくり(…顔も、声も、動きも、ジョークの質も…笑)でビックリ。まとめ役の皆さま、お誘いいただき、ありがとうございます。また何かの機会がありましたら、お声をおかけ下さい。
 今日の教養は「20世紀音楽」。「4分33秒」のジョン・ケージは知っていた。ピアノの前に座ってまったく何も演奏しない「無音」の演奏である。なるほど、西洋音楽の神髄に対する挑戦としては面白いのかも知れない。他に、コンピュータなどを活用して作られる電子音楽などが「20世紀音楽」である。

2019.09.27 (金)  曇り・晴れ

 授業はないが、成績会議日なので出校する。平和な一日…と書きたいところだが、ちょっと変わった事件があって、結果が出たらそのうち報告を。8493歩。
 今日の教養は「核分裂」。原子の核が陽子と中性子に分裂する際、アインシュタインの方程式に従ってエネルギーが放出される。その核燃料に含まれるエネルギー量は、同質量のガソリンなどの化学燃料に含まれるエネルギー量のおよそ100万倍である。現在世界には400基以上の原子力発現所があり、人類が使うエネルギーの約17%を供給している。

2019.09.26 (木)  曇り・晴れ

 今日は開校記念日でお休み。巾着田にヒガンバナを撮影に出かけようかと思っていたのだ、まだ咲いていないところもあって見頃にはほど遠い状態のようなので、代わりに昭和記念公園に出かける。ヒガンバナやコスモスが咲き始めていた。(下のコスモス2枚は大きなサイズで開きます)
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α7RⅣ with FE135mmF1.8 GM (F1.8 ISO=100 手持ち撮影))
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α7RⅣ with FE135mmF1.8 GM クロップ (F1.8 ISO=100 手持ち撮影))
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 今日の教養は「ポップアート」。消費文化を讃えると同時にパロディー化しようとした。つまり、資本主義が芸術を単なる消費財の一つに変えることで、芸術から神聖さを剥ぎ取ってしまったことを示そうとしたのである。有名所はリキテンシュタイン、オルデンバーグ、ハンソン、ウォーホルら。

2019.09.25 (水)  晴れ・曇り

 星陵祭の3年生の劇に対する審査員講評が教室掲示されたのだが、そのあまりの上から目線ぶりに、先生方も生徒諸君も「ウ~ン~」といった感想である。まあ、講評された3年生が一番偉くて、「これを来年の2年生が参考にしてくれればよい…」と大人のコメントではあるが、もう少し読む生徒たちに対する配慮ある講評にしてほしいところである。8946歩。
 今日の「論座」に「大学の英語入試 さらに「異議あり」」と題した以下のような記事があった。まったく同感なので、ちょっと長くなるが一部を引用。(朝日DIGITAL 20190925)

 2021年度から大学入試は大きく変わる。その中でも英語の変化は大きい。
 受験生は4月から12月までの間に英検(大学入試用に新しく作るバージョン)やTOEFL、GTECなど、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を扱う七つの民間試験のどれかを受け、そのスコアが試験業者から大学入試センターに送られる。最初の受験生は現在の高校2年生で、すでに七つのうちの一つ、英検の事前登録の手続きが始まっている。
 気になるのは試験問題だ。出題内容は適切だったか、ミスはなかったか。答えのない問題や正解が複数あるような問題はなかったか。問題そのものが日本の高校生が受験するのにふさわしい内容やレベルだったか……。
 終わったあとに高校の先生や予備校の先生たちが検証して判断するためには、実際に出された試験問題が公開されることが必須だ。
 これは試験の世界に限らない。実施する側がいくら「大丈夫だ」「ちゃんとやっている」「任せてほしい」といってもだめで、判断するのは客観的な第三者、というのが現代の世の中の、いわば共通了解だろう。
 人間のやることだ。ミスは避けられない。だからこそ、テスト後に見つけ、対応できるシステムを最初から埋め込んでおくこと。たくさんの人の目にふれられるようにして、見つけられるようにすること。これが大事なはずだ。まして受験生たちの人生を左右しかねない大学入試なのだから。
 では、これから導入する英語民間試験はどうか。
 9月中旬、記者は個々の試験を実施する団体や会社に問い合わせ、受験生が受けた試験問題は公開するのか、さらに解答あるいは解答例は公開するのかをたずねた。答えは以下の通り。
   ケンブリッジ英検=問題は公開しない 解答も公開しない
   英検(S-CBT)=問題は公開しない 解答も公開しない
   TOEFL iBT=問題は公開しない 解答も公開しない
   IELTS=問題は公開しない 解答も公開しない
   TEAPとTEAP CBT=問題は公開しない 解答も公開しない
   GTEC=現在検討中。どうするかは10月中に発表の予定
 公開すると答えた試験業者は一つもなかった。
 なかには記者の問いそのものを理解するのに時間のかかった業者もあった。「ホームページにサンプル問題を出しているので形式や難易度はわかっていただけるはず」とか「過去の問題を一部公表しています」といった答えが返ってくることもあった。これがかみ合わない回答ということはわかっていただけると思う。
 もっとも、試験業者だけを責めるのは気の毒というものだろう。7月に撤退したTOEICを含め、これまでも試験業者の多くは問題も解答も非公開でやってきた。それが業界のいわば常識であり、受験する側も特に疑問をもたなかった。
 民間の資格・検定試験ならばそれでもいいだろう。だが、大学入試となると話は違うはずだ。
 4技能を測る民間試験を導入するにあたって、大学入試センターは「参加要件」としていくつかの項目を掲げた。たとえば国内で2年以上実施しているとか、入試に使われた実績があるとか、1回の試験で4技能の全てを評価するとか、学習指導要領と整合性が図られているとか、4月から12月までの間に複数回の試験を実施するとか。
 だがこの参加要件に「実施した試験問題を公開する」は、ない。
 この点で業者を100%信用するということか。それでは試験はブラックボックスに入ったまま。第三者があとから検証することができない。高校や予備校の先生たちが取り組むことができない。
 大学入試センターは、自分たちが試験を実施した後には問題を公開してきた。毎年、新聞各社が掲載するので見たことがある人は多いだろう。
 だがそのセンターがつくった参加要件からは、問題の公開はきれいになくなっている。
 なぜ「試験問題の公開」を要件に入れなかったのか。入れたら、要件を満たせない、つまり参加しない試験が続出してしまい、「民間試験の活用」が成り立たなくなるからか。はじめに民間試験ありきで、出題ミスから受験者を守るために欠かせない、第三者による検証の可能性や必要性は、当初から除外していたのではないか。その疑念がぬぐえない。
 繰り返すが、パソコンやタブレットで試験を行っても、問題をつくるのは人間だ。事前にどれだけ注意し点検しても、ミスを100%避けることはできない。
 そのことは過去が証明している。阪大や京大ですら避けられなかった。さらにミスがあった翌年、注意に注意を重ねたはずの京大で問題削除という事態が起きた。センター試験も、失礼ながらミスとは無縁ではない。何度もあったし、中には第三者に見つけてもらって、ほっとしたことだってあったはずだ。
 出題ミスはテストの宿命と考えたほうがいい。出題した側を責めるのではなく、大事なのは、少なくとも大学入試においては、出題ミスを見つけられるようにすること、そして出題ミスがわかったらその試験を受けた受験生が不利にならないようにすることではないか。

事後に第三者が検証できない。出題ミスがあったかどうかがわからない。たとえ不適切な問題があってもわからない。これまでのミスの教訓が生かされない。そういう試験制度がまもなく始まろうとしている。制度の根本がおかしいのではないか。いくら4技能が大事だからといって、これでいいとはとても思えない。

 今日の教養は「『ギリシアの壺に寄す頌歌』」。イギリスのロマン主義詩人、ジョン・キーツの詩。英詩は原文で味わわないと分からない部分もある。有名な作品であり、解釈上決着がついていない部分もあるそうだが、掲載されている訳詩を読んでも、どうもピンと来ない。

2019.09.24 (火)  晴れ・曇り

 今日から大学の講義も開始である…が、明治をはじめ、多くの大学では祝日の昨日が後期の開始日である。文科省から講義数確保が厳しく言い渡されているらしく、5月の連休中に講義があったり、夏休みも8月第2週からといった大学もあったりで、どうかと思う。そもそも大学生こそ「自学自習」が大切だし、大学の先生方も、ひどい講義が多いというのも問題だろうが、それ以上に研究の時間がとれないとしたら由々しき問題である。8580歩。
 ところで、今日何気なく見ていたテレビで、これだけ災害の多い国なのに、なぜ災害省がないのかと疑問を呈しておられる防災の専門家の方がいらしたが、なるほどその通りであると思った。
 今日の教養は「ネルソン・マンデラ」。ちょうどラグビー・ワールドカップということで、開会式の日に映画「インビクタス」が放映されていた。1964年収監、1990年釈放、1993年ノーベル平和賞、1994年大統領、1995年ラグビー・ワールドカップ南アフリカ大会優勝、1998年大統領引退、2013年逝去。

2019.09.23 (月)  秋分の日 晴れ・曇り

 風が強い一日、千葉ではさらなる被害が出たとのことで心痛む。
 上の二人の孫の面倒を見ることになっていたので、まずはお墓参り。すでに実家の家族が出かけているので、単にお線香を上げるだけだが、こういうことに付き合わせるのも大切なことだろう。その後、大泉交通公園へ。自転車や足こぎゴーカートを楽しみ、一度帰宅して昼食。その後、今度は豊島園のアソブラボーに連れて行き、閉園まで大いに遊ぶ。小学3年生の姉がしっかりしているのと、下も小学1年生になったことで、昔に比べるとだいぶ手が掛からなくなってきた。
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 今日の教養は「シク教」。15世紀にインドでグル・ナーナクが開いた宗教。中核には、カースト制度の否定があり、名前でどのカーストに属するかが分かることをきらい、男なら「~シング」(ライオンの意)、女なら「~カウル」(王女の意)という名前が大多数だという。喫煙やアルコール摂取、不倫などが禁じられている他、体に生えた毛髪を一切切ってはならないことになっている。

2019.09.22 (日)  晴れ・曇り

 星陵祭第2日目。今日も天気が何とかもってくれてよかった。昨日、空いている印象と書いたが、実際は土曜日としては昨年の来校者よりも300名以上多かったとのこと、昨年の日曜日の印象が残っていたのかも。ということで、今日は劇の入れ替え時などはやはり大混雑であった。相変わらず入口受け付けと図書館の古本市の当番があって、今日も結局1クラスしか見られなかったが、なかなかの熱演で面白かった。8192歩。
 関係ないが、テニスで大坂、ゴルフで渋野、相撲で御嶽海が優勝してイイ感じ!
 今日の教養は「ルートヴィッヒ・ヴィトゲンシュタイン」。前期の「論理哲学論考」、後期の「哲学探究」であるが、私は「論理哲学論考」の解説書(もちろん、原著そのものなどに挑戦できるわけがない…)に何回か挑戦しているが、未だにそれさえ最後まで読み切れていないのである(泣)。まあしかし、興味だけはあるのである。

2019.09.21 (土)  曇り

 星陵祭第1日目。天気が何とかもってくれてよかった。入口受け付けと図書室の古本市の当番が飛び飛びにあって、なかなか劇が見られなかったが、最後に3年生の演劇らしい劇を見ることができてよかった。合間に今春の卒業生がたくさん訪ねてくれたのも楽しかった。全体的な印象としては、去年に比べて空いていた印象だったが、入場者数はどうだったのだろう。8848歩。
 今日の教養は「クラシックとポップスの架け橋」。具体的には、ガーシュインとバーンスタイン。前者は、もちろん「ラプソディ・イン・ブルー」で、私は大西順子さんの演奏を YouTube で楽しんでいる。後者は、私にとっては何と言っても「ウエスト・サイド・ストーリー」でしょうか…笑。

2019.09.20 (金)  晴れ

 星陵祭の前日準備日。我々教員は、前期の成績提出日ということで、教科の会議をして成績を決定したり、その結果を入力したり、問題児?の情報を共有したりと、けっこう忙しい。その後、図書部なので、図書委員の諸君と図書室で開催される古本市の準備などを手伝う。9926歩。
 今日の教養は「正規曲線」。代表値、つまり平均値・メジアン(中央値)・モード(最頻値)がすべて同じになる。また、標準偏差1の中に値の68%が含まれ、2の中だと95%、3では99.7%が含まれることになる。IQは100が代表値だから、分布が正規曲線にそったものであれば、標準偏差3に相当するIQ145と55のところには、2000人中それぞれ3名(0.3%)がいることになる。

2019.09.19 (木)  晴れ

 日差しの暑さの中にも秋が感じられる一日。今日も午前中授業で、午後から星陵祭準備。とはいっても、クラスも部活もないので、実はヒマなのである。だから、3年生の成績処理のお手伝いなどをしているのだが、それでも時間を持て余し気味なので、先日訪ねてきた卒業生が推薦してくれた恩田陸の『蜜蜂と遠雷』を図書室から借りて読んでみたが、いや、面白いです。すっかりはまってあっという間に読んでしまい、間もなく公開される映画のサントラまで iTunes ストアで買ったしまった…笑。11639歩。
 今日の教養は「ジャクソン・ポロック」。ドリップ・ペインティングで有名。他のものとは何の関係もない純粋で独立した絵画を目指した結果、作品名としてタイトルをつけずに数字を使った。私の好きなベン・アフレック主演映画「The Accountant」(邦題:ザ・コンサルタント)に彼の作品が登場していた。

2019.09.18 (水)  曇り・雨

 午前中授業で、午後から星陵祭準備。放課後、浪人形がやってくる。今年は、あまり浪人形がやって来ないのだが、がんばっている様子の報告を聞くと、うれしいものである。これからいよいよ勝負の時期であり、同時に不安を感じる時期ともなるだろうが、ますますの健闘を期待したい。8692歩。
 今日の教養は「魔術的リアリズム」。初めて聞いた言葉だが、その文学における代表作がガルシア・マルケスの『百年の孤独』であるとの記述を読んで納得。村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』もそうだと書いてあったが、マルケスと同等に扱うのはマルケスに失礼というものだろう。私は村上春樹のデビュー以来のファンだが、マルケスの「魔術的リアリズム」レベルには、到底到達していないというのが正直なところか。

2019.09.17 (火)  晴れ

 平和な一日。生徒諸君は、今週末の星陵祭の準備がいよいよ佳境である。9776歩。
 今日の教養は「ブラウン対教育委員会裁判」。1954年のこの判決で、公立小学校での人種分離が終わり、これがきっかけで始まった公民権運動により、アフリカ系アメリカ人の法的権利が完全に認められた。

2019.09.16 (月)  雨・曇り

 明日からの授業の準備をしたり、年末に実家の家族と出かける旅行の予約をしてりして過ごす。旅行の方はちょっと予約が出遅れた感があるが、何とか仮予約できてよかった。
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 今日の教養は「神道」。解説の最後に「今日、ほとんどの日本人は仏教と神社神道の両方を信仰している」とあるが、実は「どちらも信仰していない」というのが本当のところか(笑)。

2019.09.15 (日)  晴れ・曇り

 散歩に出かけたくらいで、あとは非生産的な一日を過ごす。
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 今日の教養は「バートランド・ラッセル」。分析哲学の創始者。ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジで、ヴィトゲンシュタインとT・S・エリオットを指導した。私が知っているのは名前のみ。

2019.09.14 (土)  曇り・晴れ

 台風で傾いた木を直したり、ついでに剪定したり、ついでについでに余計な草木を伐採したりと庭いじり。結構スッキリする。
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 今日の教養は「コープランドの『アパラチアの春』」。ピューリッツァー賞受賞曲で、アメリカのクラシック音楽の中で最も長く愛されているそうだ。コープランドは民族主義音楽の項にも登場したが、この曲をiTunes で試聴してみると、なるほどアメリカ的な感じがする。

2019.09.13 (金)  曇り

 前期期末考査第4日目。やはり、古典の成績は悪かった~。
 午後から、2年生向けの卒業生講演会ということで、今春卒業した生徒4名(東大文系、東大理系、一橋、東京医科歯科)がやってくる。4名中3名がもと13Rということで、13Rはなかなか優秀なクラスだったのである(笑)。2年生後期の勉強のポイントや進路決定の決め手など、全員話すことをしっかり準備してあり、具体的かつ励ましを含んだ温かみある話は、2年生諸君の参考になったことと思う。あとは、それを生かせるかである。
 ところで、千葉では台風からの復旧が遅れて困難な状況が続いているようだが、日比谷の勝山寮も鋸南町にあり、かなりの被害を受けた模様である。建物や塀の一部が壊れたり、ガラスが割れたり、設備の一部も被害を受けたりしているらしい。如蘭会の方が訪れて写真を送って下さったのだが、今後のことが心配である。
 今日の教養は「階乗」。!ですな。でも、「0!=1」というのは忘れていた。

2019.09.12 (木)  晴れ

 前期期末考査第3日目。3年生の古典の答案が出て、午後から採点にいそしむ。6割方採点したが、さすがに長~い夏休みあけだけあって、悲惨な印象(笑)。
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 今日の教養は「サルバドール・ダリ」。20世紀で最も挑発的なイメージを生み出したと評価される。ディズニーやヒッチコックの映画製作にも関係した。

2019.09.11 (水)  晴れ・夕立

 前期期末考査第2日目。今日も残暑が厳しい~。昼は、非常勤教員の会で、シーボニアに8名が集まりアレコレ情報交換。先輩非常勤教員の方から、昨年の所得で住民税が課される今年は、手取り11万円弱でもガマンするように諭される(笑)。一方、医療互助に入っている先生からは、上皇后様もおかかりになった病気で昨年入院したが、互助会から入院費が賄われたという話も聞けて、今年から会員になった身としてはちょっと安心する。
 放課後、卒業生が遊びに来て楽しく夕食をともにする。私が日比谷に来た時から続いているイタリアンに出かけたが、ちょっと味が落ちている印象で残念…って、イタリアに行って舌が肥えたかなぁ(笑)。11488歩。
 今日の教養は「『再臨』」。これまた知らない。イェーツの詩。「20世紀の詩が生んだ最も鮮明なイメージを含む」と解説されている。どうだろう…。

2019.09.10 (火)  晴れ

 前期期末考査第1日目。ちなみに、9月10日で「キュートな日」だそうである。なるほど。
 昨日の台風の影響について報道されているが、成田空港に関する報道に関しては、そもそも陸の孤島的な場所に建設したのだから、今回のような事例をもとに、もう少し交通手段については対策を講じないといけないだろう。飛行機が次々に着陸できる天候状態であるにも関わらず、着陸後の移動手段がストップしているというのは、イタリアならまだしも(スミマセン…笑)、日本の基準としては落第だろう。
 今日の教養は「毛沢東」。1949年、紅軍を率いて勝利し、中華人民共和国が成立したが、その後は「大躍進」「文化大革命」など、統治の残忍さと破壊ぶりで悲惨な失敗を繰り返し、数千万人にのぼる餓死者や処刑者を出した。にもかかわらず、国を統一し西洋列強による屈辱の時代を終わらせた人物として、今も個人崇拝を受けている。
6100万画素の初撮り…ではあるのだが、つけたのが SIGMA 45mm F2.8 DG DN という、「クラシックレンズのような柔らかい開放描写」と評されるレンズ(しかも開放)だったので、実力は出ていないかも…笑)
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2019.09.09 (月)  台風・晴れ

 朝、どうせ授業は3限くらいからだろうとは思ったが、教員の出勤はいつもと変わらないので、傘がダメだろうと腹をくくり?ゴルフ用の雨具を身につけていつもの時間に出発。予想通り、傘はまったく役立たず、顔から上がびしょ濡れになったが、ダンロップの雨具は優秀で衣装はまったく平気、その上、西武鉄道はちょっとしか遅れていなくて立派、ほぼいつも通りの時間に学校着。校長と総務部長は学校に泊まったそうだ。さすが管理職! 8時過ぎには雨も上がっていたが、結局暴風警報の解除が遅れて授業は5時間目からに。また、校舎2階踊り場の排水溝がつまって、パソコン教室と数学準備室が床上浸水。先生方が協力して現状回復に努める。機器などの故障はなかったようなので、とりあえずよかった。JRの復旧が遅れて、お昼近くに出勤の先生もいらしたが、その時間になってもなかなか駅に入場できないし、電車は混雑しているしで、すっかり疲れ切ったとのこと。復旧したら職場に出かける日本人って、やはりとても勤勉なのであるなぁ…と感心。一方、計画運休に合わせて、会社なども(どうしても必要な人以外)休みにする措置をとるべきだという意見もあって、その通りだと思う。そうすれば、余計な交通混雑も緩和されて、どうしても出勤せざるを得ない人にとっては助かることになるというものだ。もう少し、柔軟な社会になってもイイのかも。午後からは蒸し暑さにグロッキー…。9282歩。
 今日の教養は「儒教」。「孔子は、宇宙の根源的な力を「道」と考えていた。」という記述があるが、正しいのだろうか? 一般的には老子の考えであると思われるが、『論語』にもそういう記述があるのだろうか?

2019.09.08 (日)  晴れ・雨

 午前中、台風に備えて、駐車スペースの上の屋根を補強したり、鉢植えを移動したりする。
 午後から、サウンド・オブ・ミュージックのもとになった、1956年・1958年のドイツ映画『菩提樹』と『続・菩提樹』という、トラップ一家の娘さんが原作を手がけた作品を二本続けて鑑賞する。一緒に旅行に行った友だちがDVDを送ってくれたのである。ドイツ語だし、サウンド・オブ・ミュージックが気に入っているのであまり期待していなかったのだが、サウンド・オブ・ミュージックには描かれていないトラップ一家の姿が描かれていて、とても面白い素敵な映画で、4時間近くがあっという間であった。
 今日の教養は「言語哲学」。意味とは、指示対象(その名が指示するもの)なのか、意義(対象についての説明的記述)なのか、という現代哲学の問題。

2019.09.07 (土)  晴れ

 午前中、庭いじり。何も植えていない土の上に、雑草が生えることを防止する意味もあって、30センチ四方くらいの天然石マットを、整地しながら24枚ほど敷き詰めてみる。ちょっとはカッコよくなったかも(自画ジーサン)。
 Luminar3 という現像ソフトが話題になっていることを前に書いたが、試用期間が終わり、今購入すると、間もなく予定されている version4 へのアップグレードが無償になるという特典もあるので、本格的に導入することに。Photoshop や Lightroom のプラグインとしても使えるので、いつもの作業の途中で画像を整えることができ、しかもとてもキレイな仕上がりになるので、今のところ大満足である。
 今日の教養は「アーロン・コープランド」。アメリカの作曲家。この人も知らなかった。もともとこの本(『1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365』)はアメリカの本なので、365日の終わりに近づき現代の話になるにつれて、はじめて聞く話が増えてきた印象である。

2019.09.06 (金)  晴れ

 残暑が厳しい一日、久しぶりに昭和記念公園に出かけ、見頃を迎えているキバナコスモスを撮影する。
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 今日の教養は「囚人のジレンマ」。十分な証拠のない事件の容疑者二人を引き離し、次のような提案を持ちかける。二人とも自白すれば、二人とも2年の刑に服す。二人とも黙秘すれば、二人とも6ヶ月の刑に服す。もし片方が自白すれば、自白した方はすぐに釈放され、黙秘した方は10年の刑に服す。さて、どうするか…という、数学者アルバート・W・タッカーが言い出した問題。ゲーム理論、経済学、進化論、心理学などの分野で重要な意味を持つそうだ。

2019.09.05 (木)  曇り

 平和な一日。9377歩。
 今日の教養は「『アメリカン・ゴシック』」。グラント・ウッド作の「アメリカ美術で最も有名な作品の一つ」ということだが、まったく知らなかった。画像検索してみたが、やはり始めて見る作品だった。へぇ~。

2019.09.04 (水)  曇り

 期末考査、ほぼ完成。午後から今春の卒業生が3名遊びに来る。サークルで農業に従事してみたり、自転車部に入って北海道をめぐってみたり、デパ地下のバイトで残りの商品をもらったりと、楽しそうな学生生活の様子が聞けて楽しかった。7846歩。
 今日の教養は「『僕もアメリカを歌う』」。1926年のラングストン・ヒューズの詩。はじめて聞いたが、とても力強く、潔い素晴らしい詩である。引用しよう。

僕もアメリカを歌う。

僕は色の黒い兄弟。
客が来ると
飯は台所で食えと追い立てられるけれど、
僕は笑って、
しっかり食べて、
強くなる。

明日、
客が来ても
僕はテーブルにいよう。
誰もあえて
僕に向かって
「台所で食え」とは言わないだろう。
僕がそうすれば。

それに、
連中は僕がどれほど美しいか分かって
恥じ入るだろう―

僕もアメリカだ。

2019.09.03 (火)  曇り

 授業の合間になんとか頑張って期末考査の原案を完成させる。あした、もう一人の先生と検討。机のパソコンの前でうなっていたため、7211歩。
 今日の教養は「マンハッタン計画」。1939年8月、アインシュタインは大統領F・D・ルーズベルトにナチに関する憂慮を伝える手紙を送った。それが全ての初まりとなり、ナチ支配下のヨーロッパから逃れてきた数百名にのぼるトップクラスの科学者が、ニューメキシコ州の人里離れた施設に集まって原子爆弾が開発された。
 こんな記事が載っていた。(朝日DIGITAL、20190903)

ひたすら勉強もう古い?AIで苦手克服、塾アプリ盛況
 AI(人工知能)が一人ひとりの「苦手」を瞬時に判断し、分からないポイントに応じて学習のカリキュラムを組み立てる――。そんな学習塾向けのアプリが広がりつつある。
     *
 平日の夜、千葉県柏市の学習塾・城南予備校DUO柏校の一室。高校3年生10人が小さく仕切られたブースで机に向かっていた。全員がイヤホンをつけ、タブレット端末を見ながら手を動かしている。
 物理の問題を解いている子もいれば、英語の講義動画を見ている子も。数学の問題を解き終えた生徒は、講師から「あっていた問題も解説を確認してみてね」と声をかけられ、再び画面に向かった。
 生徒たちが使っているのは、学習塾向けに開発された「atama+(アタマプラス)」というアプリだ。AIが生徒の理解度をはかり、一人ひとりに応じたカリキュラムを設計する。
 例えば、高校生の数学Ⅰで「正弦定理」を学ぶ場合。まず、その子が、関連する単元をどれくらい理解できているかを探る。数学Iの「三角比の定義」、数学Aの「三角形の外心」、さらに中学校の数学の「三平方の定理」などから出題。各単元の習熟度が数字で示され、できていない単元は、思い出したり、学び直したりするプログラムをつくる。生徒がそれらをきちんとマスターした上で正弦定理に、という流れだ。
 生徒の管理画面では、自分が習得できた単元と未習の単元が色分けして示され、ゲーム感覚で取り組めるのが特徴という。
 千葉県松戸市の高校3年生三浦雅彦さんは、今年1月ごろからこのアプリで勉強している。「英文法に苦手意識があったけど、具体的にどこが抜けているのかが自分では分からなかった。AIが弱点を見つけてくれるので、確実にクリアできる」と語る。
 完全な自習ではなく、必ず講師が見守って時々声をかける。講師のタブレットには、生徒たちの学習状況が表示されており、一つの単元をマスターできた時や、逆に問題を解くのに手間取っている時には、そっと声をかける。ただ、答えは教えない。問題を解くのにかかる時間や、解けないこと自体もAIの基礎データになるからだ。
■塾、最初は抵抗感「椅子奪われる」
 アプリを開発したのは、2017年設立の「atama plus(アタマプラス)」。「ひたすら問題を解き続けるという根性論ではなく、基礎的な勉強をもっと効率的にさせたいと思った」。代表取締役の稲田大輔さん(37)は、こう話す。
 もともと大手商社に勤め、ブラジルでの勤務も経験した。自由な発想やコミュニケーション力が求められるグローバル社会で、受験勉強ができるだけでは勝負できない、と痛感。勉強を効率化したうえで、残りの時間を「社会で生きる力を育むことに使ってほしい」という思いがある。
 創業から2年で、高校生の数学、物理、化学、英文法、中学生の数学と徐々に科目を増やし、7月には中学生の英文法もリリースした。Z会、駿台グループなどが次々に採用。大手塾の2割に広がり、教室の景色を変えつつある。
 「はじめは、『AIなどに椅子を奪われるわけにはいかない』と抵抗がありました」。駿台教育センターの阿見寺(あみじ)英俊さんは明かす。
 中高生に数学を教えて15年以上。指導には自信を持っていた。だが、アプリを使い始めた生徒たちが、苦手なところを埋めながら何時間ものめり込む姿を目の当たりにして考えを改めた。「教える人間の感情が入らないよさもある。AIと人の役割を分けることで、子どもたちの学力をもっと伸ばせるのでは」
 今、中学1、2年生の数学は、atama+の演習20分と講義形式の授業100分を組み合わせ、2年生までで3年間の範囲を終える。基礎をAIに任せ、プロの先生は応用・発展問題に力を注ぐ。
 教え子の中に、宇宙開発に興味を持つ高校1年生がいる。勉強にかける時間を短縮し、空いた時間を関連施設の見学などに充てているという。部活や学校外の活動と両立するなど、子どもの可能性を広げると感じている。
■個別指導主流、人材確保競争が激化
 かつては集団の授業が多かった学習塾は近年、個別指導が主流になってきている。必要な講師数が増え、人材確保の競争は激化。こうした現状も、AIアプリの普及を後押しする。
 学習塾を運営する「Z会エデュース」の高畠尚弘社長は「人材不足を補うという以上に、人間の先生が経験と勘に頼っていた部分をAIが体系立てて組み立ててくれるのが魅力」と話す。ただ、記述問題の指導や進路相談など「人にしかできない役割は今後も残る」とみる。
 atama+のプログラムには、子どもたちの学習状況が刻々と反映される。「一度つくると簡単に変えられない紙のテキストと違って、デジタルコンテンツは、常にアップデートされるのも大きな利点だ」と高畠さんは話す。
 人間の講師が不要になることは、稲田さんらも、塾側も考えていない。AIを有効に活用するためには、子どもたちに寄り添い、やる気を引き出す講師の励ましが欠かせないからだ。atama plusの担当者は「講師の役割をどう高めていくかは今後の課題。全国の現場で試行錯誤しています」と言う。
 AIを活用したタブレット教材はほかにもあり、学習塾のほか、一部の小学校~高校も導入し始めている。東京都西東京市の武蔵野大学中学校では今年度、経済産業省「未来の教室」の実証事業として、1年生の数学の授業にZ会が加わり、AIアプリを用いた授業に取り組むという。

 「創業から2年で、高校生の数学、物理、化学、英文法、中学生の数学と徐々に科目を増やし、7月には中学生の英文法もリリースした」とあるが、こういう学習の段階(ステップ)がある程度明確な科目でないと、プログラムを作るのは難しいだろう。だから、現代文で…と考えると、漢字の練習ならともかく、ちょっと実現しそうもない。逆に、古典文法ならステップ化は可能な気がする。

2019.09.02 (月)  晴れ・曇り

 避難訓練+始業集会+宿題テスト+学級タイムといった感じの一日。3年生の英語の試験監督(80分)をした後、期末考査の原案を考えたり、期末考査後の授業の準備をしたりして過ごす。3年生にはセンター試験の願書が配布され、星陵祭の準備と両立させながら、本番に向けてスタートといった感じである。9684歩。
 今日の教養は「道教」。老子による古代思想であり宗教でもある。老子が書いたわずか5000字の『道徳教』には、全てのものに備わるとされる「道(タオ)」をはじめてとして、道教の全てが述べられている。太極拳や風水も、道教の考えに基づいたものである。

2019.09.01 (日)  晴れ・曇り

 明日からに備えて猛勉強?と思い、期末考査の原案を作ろうと思ったが、その材料の一部を学校に置いてきたままであることが判明し(大げさ…)、結局残暑に負けてダラダラ過ごす。しかし、ダラダラ過ごせるのも今日が最後だから、まあ良しとするか(笑)。
 今日の教養は「正義」。何が正義かは難しい問題で、例えばJ・S・ミルは「最大多数の最大幸福」としたし、ロールズは作業仮説として「無知のベール」を設定した。最近では、サンデル教授の授業が有名。